明治安田生命Jリーグ・ディビジョン1 第17節
2017年7月1日(土)19:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(DAZN)
浦和レッズ 4 - 3 サンフレッチェ広島
興梠
武藤 柏木
関根 阿部 遠藤 駒井
槙野 那須 森脇
西川
広島と浦和が採用している、3-4-2-1という特異なフォーメーションを完成させたのは、現浦和のミシャ監督に他ならない。しかし、よりによってどちらも3連敗中。浦和が9位で広島が17位とあっては、上位対決であった昨年までとは少々様子が異なる。柏、磐田、鳥栖の3試合を見ればわかる通り、浦和対策がある程度認知されつつあることは確かだ。さすがにスタメンをいじってきた浦和は、那須をCBに据えて、柏木君をひとつ前へ上げる。こうして始まったミラーゲームは、案の定、一進一退を繰り返して時間が過ぎて行く。
このまま前半終了かと思われた時、興梠の先制点と武藤の追加点が決まった。まあ、さすがに降格圏内にいるチームが相手だからと思ったのも束の間、後半開始から今までと同じ展開が待っていた。2-0から2-1、そして2-2から2-3と、あれよあれよという間に試合をひっくり返されてしまった。これはもう唖然とする他はない。ボール支配率は60%を超えていたにも関わらず、カウンターでいとも簡単にゴールを割られる様は、やはり緊急事態と言わざるを得ない。
ズラタン
ラファエル シルバ 李
関根 阿部 柏木 駒井
槙野 遠藤 森脇
西川
そんな中、たった一人でその状況を打開した関根の活躍は見事であった。アディショナルタイムであそこまで仕掛ける姿勢は立派だ。絶対に自分でゴールを決めるという強い意思が、彼のプレーには溢れていた。チームが勝てば良いという思考ではなく、自分がチームを勝たせるという思考ができる。そこが関根のすごいところだろう。劇的な逆転勝利と言って喜んでいる場合ではない。チームとしての解決策はまだ見えない。でも、もしかしたら強烈な個の力が、チームを救うのかもしれないなあと思ってしまった。