AFCチャンピオンズリーグ 決勝 第2戦
2017年11月25日(土)19:15キックオフ
埼玉スタジアム2002(NTV)
浦和レッズ 1 - 0 アルヒラル
興梠
ラファエル シルバ 長澤 武藤
青木 柏木
宇賀神 槙野 阿部 遠藤
西川
アウェー・ゴールを奪って第1戦を引分けた浦和の堀監督は、出場停止が明けたマウリシオを使わずに同じスタメンを送り出す。そこに結果を出した選手を信頼しているというメッセージを感じ取ることができる。しかし、システムは若干微調整して4-2-3-1として長澤にトップ下を託す。そして後半途中から宇賀神に代えてマウリシオを投入する。エンディングに向けて用意されていたシナリオが動き出す。やはり大した指揮官であると思う。
ボールを保持する同じようなスタイルの両チームだが、アルヒラルのビルドアップの上手さは浦和を上回っていた。これだけ攻められる浦和を見ることは稀である。前半こそホームの利を活かして攻め込む場面もあったけど、後半は第1戦同様に猛攻を凌ぐのが精一杯という状況が続いた。0-0のままなら浦和が優勝、1点取られればアルヒラルの優勝という、何とも微妙かつ繊細な時間が過ぎて行く。攻めるか?守るか?迷ったらやられる。
ラファエル シルバ
武藤 長澤 ズラタン
青木 梅崎
槙野 マウリシオ 阿部 遠藤
西川
終盤、とにかく攻めるアルヒラルの一瞬の隙を突いてラファが一蹴。ここで決めるか!すごいぞラファ。退場者を出したこともあって、アルヒラルの選手が徐々に激昂し始める。一方浦和の選手はあくまで冷静に対応できていた。エキサイトすることも時には必要かもしれないが、それで得られるものは思いのほか少ない。最後まで自分達の状況を適切に見極めた浦和の勝利は、当然の結果として賞賛されるべきである。そしてタイトルは、浦和レッズにもたらされた。
ちなみに、10年前はスタンドで歓喜していた我々も、今ではTVの画面を見つめて感慨にひたっている。チケットの入手は年々困難を極め、そこへ向ける気力も体力も衰えを感じずにはいられない今日この頃、10年という時の長さを感じずにはいられないのであった。何はともあれ、浦和レッズ10年ぶりのアジア制覇おめでとう!