ミラノで2泊して、翌日はフィレンツェへむけて出発です。
何時出発だったと思いますか?
なんと6時です。荷物出しは5時半。
これは、フィレンツェのGalleria degli Uffizi(ウフィッツィ美術館)の
開館時間に間に合わせるため。
当時は予約ではなくみんな並んで入場するのでした。
朝食はバスの中で、と紙袋に入ったジュースやパン、ビスケットを渡されたのですが
「このバスの運転手さんはとてもきれい好きなので、食べくずなど出ないように
こっそり食べてください」と添乗員さん。
音を立てずに、袋に顔をつっこむようにして食べました。
この頃から私の風邪はひどくなり、咳が出始めました。
バスの中でゴホゴホは気を使います。
のど飴、マスク、水分補給・・・風邪薬はもう効きません。
ミラノからフィレンツェまで、濃い霧がずっと続きました。
晴れていたらどんなにすてきな景色だったか・・・
ミケランジェロ広場では、幸いに雨もやみ、曇り空のフィレンツェを
見ることができましたがかすんでぼやけていました。
(やっぱり晴れた日のほうが感動が大きいです。)
悪天候が続いていたアルノ川は水位も増えていて、ゴーゴーと音をたてるほど。
のんびりボートをこぐ人や散歩する人もいません。
でも、一番楽しみだったウフィッツィには感動しました。
できれば、もっとゆっくり気の向くまま見たかったけれど、
これも団体行動のつらいところ。
時間通りに出なければなりません。
チェントロからまたまた遠いホテルにチェックインしたこのツアー。
このホテルが最悪。
規模は大きいのに、部屋が小さいし、隣の声は丸聞こえ。
お湯は出にくいし、ベッドも古く沈むし、駐車場の匂いが上がってくるし、
第一 寒い!
元気なリピーターたちは、チェントロへとびだしたようです。
しんどいけれど、私たちも添乗員さんと夕食をいっしょにすることにしたので
タクシーでまたでかけたのです。
(雨もまた降ってきて、歩く気になりませんでした。)
今も二人で話すのですが、このときの夕食がこの旅で一番おいしかったね、と。
でも、風邪はますますひどく咳のほかに耳まで痛くなってきました。
ベッドが沈むのでダンナもギックリ腰が悪化したようす。
明日もこのホテルだなんて、泣きそうでした。
明日へ続く。 (画像、上は ウフィッツィから見たポンテベッキオ。
下は、水位の増したアルノ川)