Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

’97 初めてのイタリアその 15

2007-01-17 22:34:42 | ☆イタリア 記憶の風景


今日でいよいよ最終回。

 風邪は治ったものの、中耳炎のほうがいまひとつ、はっきりしない私。
 ローマの先生も「日本に帰ったら診てもらいなさい」と言われたので、
 早速評判のいい街の耳鼻科へと行きました。
 そこでも同じ診断で、またお薬をもらいましたが、どういうわけか
 飲むと非常にしんどくなってきたのです。

 おまけにじんましんが勃発!
 体の中もかゆいし、パンパンにはれてきたのです。
 あまりにもしんどいので、子供の小児科ではよく行く病院へ、
 夜間救急でかけつけました。

 目も開けられないほどのじんましんを診てくださったのは
 なぜか、当直におられた皮膚科の部長先生でした。

 これは ラッキーというべきでしょうか。

 検査の結果「抗生物質による薬疹」とわかりましたが、
 ローマ、日本、両方のお薬に入っていたそうです。
 その場で入院になってしまい、点滴です。hospital

 いや~ん。すごいことになってしまった~
 のですが、この入院ほど快適なことはありませんでした。

 薬をやめれば、少しずつですが、回復するし、食事制限もありません。
 日当たりのいい個室で、好きなだけ寝て本を読んでテレビ見て。
 結構おいしい病院食が楽しみで、決して残さず、おやつも食べる食べる。
 ダンナも会社の帰りに寄ってくれて、やさしい言葉をかけてくれるし。
 1週間でまるまる太って、退院しました。

 でもこのときの経験から、薬の怖さを知りました。
 他の人には合っても自分には毒になるかもしれないということを・・・
 旅に出るときは、外国の先生にもわかるように薬の名前を書いたメモを
 必ず持っていきます。
 
 
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 イタリアに再び旅をしたのは、2000年でした。 
 覚えていった片言イタリア語が通じたうれしさで、
 帰ってからラジオ講座を聞き始めたのです。

 そして、2005年の秋、再び(正確には三度)出会ったローマは
 まるで前とは違っていました。
 駆け足ではない、ゆったりした自分たちの時間を楽しみながらの一日は
 私をすっかりローマファンにしてしまいました。footmark2

 そして、2006年、ローマで暮らすように旅をしたあの想い出。
 私には、最高のローマとなったのでした。
 
 ゆっくり、ゆっくり
 サンピエトリーノの石畳を踏みしめて、
 目に映るすべてのものを楽しみながら歩く幸せ。katatsumuri

 ローマは決して急がないほうがいいです。
 (急ぐのは道路を渡るときだけね)

 
 長い長い、私の初めてのイタリアのお話はこれで終わり。

 とんでもない話に気長にお付き合いくださった方たち、
 ありがとうございました。
 結局、こんなにいろんなことがあっても、また行きたくなるんですよね。

 symbol1イタリアって、不思議です。symbol1


 画像はスカラ座で買った絵葉書。
 このポスター版は、今もずっと我が家のリビングに飾ってあります。

 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
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