1月6日、朝から晩まで雨が降り続き、体が冷え切ってしまいました。
切り売りのフォカッチャを暖めてもらい、小さなお店のベンチで食べたのを
覚えています。
おいしかったなあ。
たしか、リコッタチーズとスピナーチ(ホウレンソウ)のフォカッチャだった・・・
これで、ワインでも飲めば、体が温まるしいいんだろうけど、
残念!このとき、まだ全然ワイン飲めなかった私です。
足元からしんしんと寒さが伝わってくるフィレンツェ。
居心地悪くても、早く部屋に帰りたい、そんな気持ちにさせる体調でした。
そして、耳の痛みはピークに達し、シップ薬を小さく切って貼り付けても
治まらなくなりました。
もうダメと、添乗員さんに「お医者さんに行きたいのですが」と相談。
すると、ローマに日本人のお医者様がいるから、待てますか?との答えでした。
なんて我慢強かったことか!と 思い返します。
「はい・・・」と答え、ローマに行けば良くなる、と思っただけで
痛みが軽くなったような気がしたものでした。
今なら、きっと逆かも・・・
そして翌日、1月7日は曇り。
やっと、長い雨がやみ、霧が晴れ、バスの中からトスカーナの丘を
見ることができました。
道はウンブリアになり、バスの中から崖の上に立つ町が見えました。
そこが、どこだか今もわからないでいます。
バスの中はみんなお昼寝です。
私はなぜか、このときの風景が忘れられず、ずっと起きて見ていました。
「大きな町より、小さな田舎の方が好きかもしれない」と思いながら・・・
明日へ続く。