龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

第4回エチカ福島「故郷は消滅するのか?」の報告。

2014年10月13日 22時24分04秒 | 大震災の中で
参加してくれた小野原さんがまとめてくれました。

こちらをぜひごらんください。
第4回エチカ福島まとめ(「まさをさまの何でも倫理学」 より)
 
それから提案者の深瀬さんもFacebookに書いてくれました。
私は今日はなにもせずに寝てました!

深瀬さんのまとめはこれです。

(引用開始)
加藤嘉が主演した『ふるさと』を観た。認知症気味のおじいちゃんと孫がアマゴ釣りを通じて心を通わせるという話だが、彼らが暮らす故郷は、やがてダム湖の底に沈むことになるのだが、故郷を離れる前に二人はアマゴを釣りに行き、その時におじいちゃんは事切れる。
昨日のエチカ福島のテーマは「故郷は消滅するのか?」。金山町で教員をされている方に問題提起をお願いして、地元出身で現在町の職員として暮らしておられる方をはじめ、東京から来られた方も含め約20名の参加で行われた。
まず、問題提起をお願いした林さんのお話がとてもよかった。リアルさはもちろんのこと、これまでのエチカ福島の流れを踏まえてくださり、お願いした私たちの意図を十二分に汲んで下さった。町の職員の一人は、僕の若い頃の生徒だが、相変わらず、関心するほどすばらしい。彼が誘って参加して下さった、役場の職員の方の切れ味も見事だった。その方は過疎化は止めることができない趨勢で、それにどう歯止めをかけるかということは最重要課題ではあるが、人口という量的な問題だけではなく、金山の歴史に根ざしたコミュニティーなど、その質についても考えなければならないと言われた。僕のかつての生徒である佐々木さんも、中央の資本がこの風土を破壊することは避けなければならないと言われた。結果として、本村から離れた集落の人々が本村に集約されている現状もあり、町としてもその方がコストは削減できるし、中央はそう勧奨し補助金さえ出そうというが、町としてはそれをことさら進めることはしないと言われたことに感銘を受けた。自らのふるさとに対する想いを尊重したいということなのだと思う。
今日は仲間たちと一緒に、本名から4キロ離れた30年前に消滅した三条集落跡を訪れた。本名から御神楽岳に向かう途中にあった集落だったが、偶然にかつてここに暮らしていたという方がいらっしゃって、お話を伺うことができた。すでに建物の跡すら木や草に埋もれており、集落の名残はそこだけ刈り払われたお墓だけである。その後、本村である本名に、そこに自らのルーツを持つ仲間とともに訪れた。ここは2011年7月の洪水によって只見線に列車は走っていない。すでに草に埋もれつつある只見線を歩いてみた。
昨日も話になったが、なぜ人は雪深く不便なこの地のあらゆる場所に集落を作り生活を維持してきたのだろう?確かに、生きるに値する生がそこにはあったに違いない。経済合理性にはかえられない魅力が、あるいは豊かさがあったのだろう。
(以上、深瀬氏のFacebookより)