龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

谷川俊太郎展(東京オペラシティ)に行ってきた。

2018年01月26日 21時32分06秒 | メディア日記
谷川俊太郎展を観てきた。
詩人の 「個展」ってどんな風にするのかにも興味があったし、なにしろ 「鉄腕アトム」の主題歌以来の 「お付き合い」だから、とにかく観ておこうと思ったのだ。

とても懐かしかった。

なんだろう、自分の人生のシーンの折々に、こんなにもこの詩人の 「詩」が置かれてあったんだ、と始めて気づかされた。
中也を読んだ時期もあるし、朔太郎を読んだ時期もある。富岡多恵子や入沢康夫の詩をタノシンダこともあるし、田村隆一に痺れたことだってある。
しかし、人生の様々なところでこんなにも出会っていた詩人は他にいない。
だいたい 「詩人の本」としては一番買ってる。
谷川俊太郎詩集と谷川俊太郎詩集・続
の二冊は厚かったし、高かったけれど、コストパフォーマンスは良かった。
大学の時ゼミで読んだ詩、彼女と一緒に声に出して読んだ詩、授業で扱った詩、カジュアルで、別に 「詩とは何か」なんて肩肘張って考えなくても読めて、しかも間違いなく社会公認の 職業「詩人」。
りんごでもアノニムでもことばあそびうたでも、peanutsでも、ふとしたときに口ずさむフレーズ(たとえば 「どんなにあいしてもたりなかった」とか、 「さばんなにすむしかだったらよかったのに」とか 「かっぱかっはばらった」)でもいい。

時折ふと傍らに立ってくれ、あるいはさりげなくすれ違う、そういうことばたちだったことを再確認。

谷川俊太郎ってなんだろう。

「海ゆかば」(信時潔)がすきだったってのにはいたく共感した(笑)

基本的に 「詩」って分からない。いつも分かろうとしてしまうしかない自分は、その場所に入れない。
でも、谷川俊太郎の詩はそういう心配をしなくていい。だからちょっと近づいてみたりできる。

あと、年譜が長かった!