待っていた一冊が届いた。
前作というかこの前の論文集
『存在・感情・政治-スピノザへの政治心理学的接近-』2013年
の続編にあたる。
簡単にざっくり言ってしまうと、スピノザのコナトゥス(自己を維持しようとする努力)という考え方についての自己発展性と倫理の関わりを論じた前の本の応用編として、フロイト、ダビンチ、ハイネ、ゲーテ、ネグリ=ハート、ドゥルーズ、レオ・シュトラウスなどとの関係において論じている本ということになる。
自分の文脈に引きつけて「自由に」スピノザ的イメージを利用するのではなく、スピノザの、テキストと上記思想家たちのテキストを丁寧に突き合わせて進んでくれるので、専門的な論文ではあっても、素人を誘ってくれる道筋が見える。
まだ読み始めたところだが、極めて興味深い。
読み終えたら改めて感想を。