龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
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2023年J2 第10節まで終えての感想。

2023年04月21日 14時26分49秒 | いわきFC
いわきFCは第10節までを終えて、
3勝2分け5敗で現在16位。

各カテゴリーを昇竜の如くに駆け上がってきたいわきFCとしては、始めて迎える最大の試練の一つ、かもしれない。

J3の洗礼を受けたということでもあるだろう。

ここまで、アウェー岡山戦と、ホーム群馬戦はDAZNで、それ以外の8試合をスタジアムで応援してきた。
J2での9試合を終えての感想を、まとめて書いておきたい。

 今年度になってから、日高選手の抜けたところをどうするのか、というのは課題だったし、海那選手、有田選手がレギュラー出場になったときに、前線に有馬選手・岩淵選手ではない誰を途中投入していくのかも興味深いところだった。

 第1節の藤枝戦は、そういう意味で今シーズンを占う重要な試合になったと思う。
 J3ではいわきFCの早い攻撃と早い戻り&ねばり強い守備で勝利した対藤枝だったが、立ち上がりから3点連続で取られるという状況。
後半いわきらしい攻撃で2点を返したが、立ち上がりから前半終了までの守備が十分に機能していないように見受けられた。
3点を取られたこともショックだったが、前から強く守備をし、ボールを奪ったら全員でゴールに向かって走るあの試合運びが前半戦みられなかったのが正直ショックだった。
いわきFCの守備は、極めてラインが高い。
抜かれて攻められた場合は素早く駆け戻ってゴールを固めるけれど、基本は敵の前線でパスコースを消しながら範囲を狭めて厳しくプレスをかけつつセカンドボールを競り勝ったら、全員でダッシュするという極めて攻撃的な守備基本だ。
だから中盤ガチンコでぶつかる肉弾戦が見物だし、奪ったらみんなで走り出すその速度と迫力が爽快だ。

裏をとられたら、という心配はもちろんあるが、中盤で出たボールを回収すればよし。それができない場合はダッシュで戻る。

だから、分かりやすいサッカーで楽しいのだが、それが成立するためには攻撃と守備がいったいとなって真ん中から向こう側、センターから敵陣にかけてで守備をしなければ良さがでない。
その連携が十分でないうちに立ち上がり速度を持って抜けられると、自分たちのサッカーができないうちに失点を繰り返すということにもなる。藤枝にはそれをやられてしまった感じだった。

対して第2節、第3節は前半0ー0で落ち着いた試合展開になった。

第2節の水戸戦は取られたら取り返す形で、粘る力も見せられるようになる。

第3節山口戦は、0-1だったものの、失点は3,2,1と少なくなり、前半失点もなくなって、しだいにJ3に対応してこれてようにも見えた。

第4節仙台戦は、念願の初勝利!しかもベガルタ仙台のファンがスタジアム全体を黄色で染めているなかでのあぅえーでの格上に勝利、ということで、ファンとしては幸せいっぱいになった。
失点も3、2,1,0と着実に進歩しているのがうれしい。

 右側の守備と攻撃は、加瀬と嵯峨の動き(最初嵯峨が前に配置されたこともあったが、やはり嵯峨は後ろからオーバーラップするのがよいと思う!実際そうなっていったし)もしだいによくなり、これからが楽しみというイメージができてきた。

第5節徳島戦も1ー0で勝利。これでペースがつかめてきた、と思ったのだが。左SBに入っていた山口がこの試合途中退場。以降、出場できていない。
やはり左側の守備と攻撃は、難しい側面が残った。

第6節は、町田に0-1で惜敗。いわきらしいサッカーはできていたと思う。前半は無理をせず、後半1チャンスをものにする町田のサッカーとの差はあると思うが、攻めがどこかで結実すれば戦える、そんな印象を持った。
第7節は対岡山戦。これは本当に惜しかった。最後の最後、アディショナルタイムでの失点は残念だが、J2で戦えている手応えは積み重ねられてきた。後は勝ち点3が手にできれば、というところまでは来ていると感じられた。
第8節は、また厳しい試合に戻る。
先発していた山口に続いて江川、そして嵯峨、復帰した有馬もメンバーからはずれ、レギュラーが左右ともに盤石とはとても言えない状況が続く中、中盤でも競り合いになかなか勝てない。反転してボールを保持する大分に、少し手をやいている印象があった。また、大分がサイドチェンジして斜めに入るパスも的確で、サイド圧縮してコンパクトにボールを取りに行く攻撃的守備がなかなかうまくいかない。
何より、立ち上がり7分、そして後半にも早い時間に2点と取られてしまったのは、じぶんたちのサッカーができていないということだろう。
けが人も多く、苦しいところだが、前半、前のプレスを抜かれたときに中盤でボールがとれないまま押し込まれるシーンが多くみられた。
(山下キャプテンも試合後にそのあたりをコメント)

加瀬が定着し、後半FWの近藤投入は定番化してきた(得点もゲット)。
石田、辻本、もがんばってくれているが、嵯峨の欠場はどうにも痛い。復帰した有馬のけがもつらい。

夏に戦力が整うまでに経験を積んで、厚みのあるメンバーで90分前からの強い守備→と、当たって奪ったらみんなでダッシュ!というあのいわきらしいサッカーの再来を望みたいという感想を持った。

そして第9節。金沢まで応援に来た平日のファンは約40名。寒いけどがんばって応援!
結果は金沢が熊本戦から全員メンバーを変えてきた(ために?にもかかわらず?)、FW杉浦のハットトリック。
特に最初の2点は立ち上がりのふわっとした時間帯、手間をかけずにいわきの左側を持ち上がり、前にはいってきた選手にボールを縦に出すと、ペナルティエリア中央に待ちかまえていた杉浦にきれいなパスを出してゴール。
6分、14分、と立て続けにやられてはしょうがないところでした。
37分に3点目を入れられた後、後半は立て直せたかな、と思うけれど、連続3失点はしんどいところです。特に立ち上がりに注目。
前からの守備は特に、相手の動きをよくみて合わせる必要があるだろうから、なんとかそこを無事に切り抜ければ自分たちのサッカーができてくるはず。今後に期待したいところ。
ちなみに、金沢は美味しい!これで勝ち点が入ればいうことなかったんだけどねー。

収穫はルーキー坂元の先発。近藤に続いて定着してくれれば楽しみがふえる。

この時期は、主力選手の故障もあり、夏にめがけてチームを作っていく期間と捉えて応援しよう!

さて、直近の第10節。中央の早い遠藤からの縦パス→海那→有田のフィニッシュは、久々にいわきらしい速度のある、しかも中央からの突破によるゴールを2つ見せてもらった。
流れるようなアクションからのゴールは、これぞいわきFCって感じ。

以上、とりあえず10節までの振り返りでした!