6月15日(日)晴れ【父の日】
今日は父の日、といいますが、母の日よりは浸透していない感じですね。それよりも今日は、サッカーのワールドカップの日本の試合のある日でしょうか。
しかし、父の存在は、人ぞれぞれいろいろな思いがあるのではないでしょうか。父のお蔭で、楽々と暮らすことのできる家庭もあれば、父の無責任な所業で、一家心中しなくてはならない家族もあるでしょう。父の力は家庭にとり、家族にとり、働きが大きいだけに影響力も実は大きいですね。日頃は空気のような存在の父親もいるでしょうが、あらためて今日、それぞれの家庭の父の存在を振り返ってみることは、自分の人生を振り返ることにもなるでしょう。
父が不在になってしまった家庭は、大変でしょうが、不在の方がかえって有難いなどという家族もあるでしょう。
どういう縁で、世界に一つのそれぞれの家庭であり、家族なのでしょうね。
私の場合は、父の在も長い不在も、家庭にとっては大変でしたが、私を鍛えてくれたということにおいては、この父なくしてありえませんでした。それで、ついにこの世での縁が終わりましてから、つくづく感謝の思いを強くしています。この父なくして、私という人間はありえなかった、とさえ思います。人生の苦しさよりも、幼い日から人生の切なさを教えてもらったのです。
恵まれなかった家庭のお蔭なくして、私は育たなかったであろうし、かろうじて僧侶として多少は人の痛みが分かるのは、父のお蔭です。感謝の父の日です。お父ちゃんにおいしいお茶を淹れましょう。いや、御酒の方がよいかも、ね。
(五匹の子猫の父猫です。ハッピーと私が名付けたのですが、いつも子供たちの後ろに控えていて、餌も最後に食べていました。ある晩可愛い顔で餌をねだって、その翌日から、姿が見えなくなってしまいました。オス猫はどこかに行ってしまうとよく聞きますが、家族を残していったいどこに行ってしまったのでしょうか。ママ猫は今でもこどもたちと一緒に遊んだり、寝たり、餌を食べたりしています。ハッピーはいずこへ。我が父と同じく、どこかに行ってしまったのでしょうか。元気でいてほしい。また帰ってきてほしいですね。)