風月庵だより

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晋山式

2016-11-02 10:06:17 | Weblog

11月2日(水)曇り【晋山式】

いよいよ11月に入りました。12月にもそういうでしょうが。先月29日30日には友人のお寺の晋山結制法要がありました。大変に立派な式でした。晋山開堂における新命和尚の須弥壇上の問答も、誰もが聞いていてわかりやすい日常的な言葉による答えで、よかったと思いました。今まで、須弥壇上の答えは、禅語が入っている答えが多かったので、かえって新鮮な感じがしました。

また、首座和尚の15問の問答は、禅語たっぷりの問答で、それも素晴らしく思いました。最近では、15問はかなり多いほうではないでしょうか。晋山式の見所は、なんと言っても、新名和尚の晋山開堂における須弥壇上の問答と、首座和尚の法戦式における法問と思います。

とにかく、この式の当日までには、多くの努力とご苦労があったことと思いました。寺族の方のご苦労も大変な事と思いました。(写真撮影をしなかったのですが、ご紹介できないのが残念でした。)

何事も成し遂げるということが、大変ですね。多くの方々の力の結晶で、法要が無事に円成を遂げました。これからが、あらたなる出発です。心からの祝福を、友人に送りたいと思います。

忘れていました。弁事さんがとてもしっかりと、頌をとなえていて感心しました。また「達磨大師」のご詠歌というのでしょうか、はじめてお聴きしましたが、素晴らしい声と、微妙な節まわしに、とても感動を覚えました。

多くの方々の助け、檀家さんたちの力も大きいです、関係者の力の結晶で、一つの法要が円成するとまたあらためて思います。

晋山式は、新名住職が、これから人々に仏法を説き、檀信徒の皆さんを導いていく決意を、内外に表明する儀式であると思います。新名住職をお迎えする檀信徒の側から言えば、この住職のもとで、仏法を学び導かれていく覚悟と感謝を表明する儀式であるといえましょう。双方の意志がしっかりと合致したところに、晋山式の真の円成があると思います。儀式はえてして、僧侶側の独壇場になる嫌いがありますが、常に、檀信徒の皆さんとともにつとめたいと思います。最後になりますが、その意味でも、法要解説は大変に意義があると思いました。法要解説もとても素晴らしかったです。

あらためて、皆様の幸せを願って、仏法の興隆を祈念致します。