2月6日(火)晴れ【老老介護の行方 施設の問題】
はや梅がほころんでいました。本堂でろうそくに火をつけやすくなりました。寒い、寒波襲来とはいえ、今日あたりはこの辺りはちょっと一休みかもしれません。
母の面会と食べるものを運び続けて、はや2か月になります。お陰様で母は元気です。しかし、昨日は「寒い、寒くてどうしようもないんだよ」と会うなり、そう訴えました。電気毛布も先日運んで、私自身がベッドにセットしましたし、母の部屋はかなり暑いほど暖房が入っているはずなのですが、「寒くてたまらない」と言います。
職員の方に聞きましたら、脱水症状になると困るので、低温に入れています、という答えでした。しかし、受け付けの方が、お部屋に行っていただいて結構ですので、点検してください、ということで、2階の母の部屋に行ってみました。確かにonにはなっていますが、全く暖かくなっていませんでした。
ご案内くださった職員の方を見ますと、半袖です。寒くないのですか、と、尋ねますと、「動いていると暑いくらいです」と言います。
全く脂肪分のない痩せこけた年寄りは、いかに寒さが応えるか、理解することは難しいだろうと、と痛感しました。脱水症状を心配してくださるあまり寒さへの対応は、難しいかもしれないでしょう。
施設の職員さんたちも、一生懸命に尽くしてくださっていると思いますが、一人一人に目が届かないでしょうし、それは施設に預けた以上覚悟しなければならない問題だと思います。よほどお寺に連れて帰ろうかと思いましたが、自分一人では、残念ながら介護しきれないと思います。
施設のなかでも、ユニット型という仕組みのところもあると最近知りました。10人くらいの小人数を一グループとして面倒を見てくれるようです。例えば、40人を8人の介護士さんたちが介護してくださるのと、10人をいつも同じ2人の介護士さんが見てくれるのと、どちらが目が行き届くかと言えば、ユニット型というほうが家庭的でもあるし、目も行き届くのではないかと思うのです。
いろいろと最後まで、できる限り母にとって楽しい日々を送れるように考えたいと思っています。しかし、やはりお金はかかりますね。皆さん、ご自分の老後、具体的にならないとわからないことも多いでしょうが、ある程度知っておいた方が、よいでしょう。宵越しの金は持たねえ、などと言っていられませんね。
(梅の花、一輪咲いて 春を知る)