6月15日(土)雨【老老介護記 食欲有り】
かつて内山興正老師という方のもとで坐禅修行をさせていただいていた時、「食欲がなければどんなご馳走を食べてもおいしくない、食欲こそご馳走かな」というようなことを仰っていたことを思い出しました。
昨日の母は全く私が行ったときは、食べ物拒否で驚いてしまいました。結局、私が行くのが少し遅く、食事介助の看護士さんが母に食べさせてくれた後だったのです。それも母は全く食べたくないものを食べさせられた後だったのです。介助してくれた看護士さんも、なかなか食べてくれない母にやっと食べさせることができたという安堵さえあったのですが、母にしてみると、迷惑であったのです。
母がまったく食べてくれないので、私は昨日はがっかりしてしまい、これでは在宅介護はできなくなるのでは、と、心配してしまい、あまり眠ることができませんでした。果たして今日の食欲やいかに。
今朝は早くに食事を持っていきました。なんととても食欲があり、持参した食事は全部食べてくれました。
法事があるので急いで寺に戻り、またお昼ご飯を作って、持っていきました。これもみな食べてくれました。夕ご飯は特に、みな食べてくれました。夕ご飯には、特別のスープを教えていただき作りましたが、とてもおいしかったようです。玉ねぎやニンジン、玄米の入ったスープで、やはり裏ごしをしました。
朝昼晩で300グラムくらい食べてくれました。酵素やら、梅肉エキスやら、ローヤルゼリ―ドリンクやら少しづつ入れてあります。
食事介助をしていても私は眠気に時折襲われましたが(とにかく誤嚥をしてはいけませんので、気を付けつつ、一時間位かかるのです)、でも、母の食欲があることにとても気がよくしているのです。
有難いと思っています。病院の食事は、ストップしてくださいましたので、昨日のような心配はなくなりました。
私は、とにかく、母に元気であの世に旅立ってもらいたいのです。