12月20日(金)晴れ【ソウル訪問記その4 就任の辞 続き】
上の写真は、本覚会長とともに比丘尼会をけん引していく役員の方々です。
30人以上の役員が皆、会長とともに働きたいという喜びが溢れていました。
本覚会長のためならば、それぞれのお寺は弟子さんたちに任せて、比丘尼会館に泊まり込んで全国の比丘尼の為に働こうという方々です。本覚さんにそれだけの人望があるのです。
少し話は別のことになりますが、韓国の人々を日本人の一部の方々は誤解しているかもしれません。
韓国の人々は大変にプライドの高い民族だと私は受け取っています。
また、反日の運動をしている人々は、ごく一部の人たちであり、学校教育もかつての日本のX教組のような偏った思想の人々が扇動しているきらいがあります。記憶力のよい韓国の人々は、豊臣秀吉からの恨みは忘れていませんが、この地球の片隅で隣国同士助け合って生きていきたいとひたすらに願っています。
さて、本覚会長の就任の辞の続きをご紹介します。
また比丘尼僧伽の跳躍のための人材育成に尽力いたします。未来を準備する長い目で、多様な研修プログラムと伝法活動に適用できる教育プログラムを導入して、比丘尼僧伽の修行伝統の基礎となる初心行者と沙弥尼たちの教育環境を念入りに調べて、1700年間、悠々と続いてきた比丘尼僧伽の法脈が綿々とつながるように尽力いたします。
そして、社会問題に積極的に対処することで、わが社会の疎外されたところまで仏様の慈悲光明が照らされるように努力します。社会福祉の分野で活躍している比丘尼スニムたちの力量と成果をもとに、両極化・女性の労働・人権・階層間の葛藤など、わが社会の多様な問題に対する解決法を提示し、韓国仏教が持っている大乗の価値を具現する時代的な使命を果たします。
さらに4次産業革命の時代を迎えて、韓国仏教の志向点を提示する比丘尼僧伽を作っていきます。比丘尼僧伽の長い伝統を受け継ぎ、韓国社会の精神文化を培った歴史をもとに、韓国仏教の新しい地平を切り開いていくつもりです。寺刹飲食(精進料理)、テンプルスティ(Templestay)分野での活躍をきっかけに、世界から注目を集めている韓国比丘尼スニムたちの歴史にスポットを当てる様々なデジタルコンテンツを開発し、全国比丘尼会に所属する比丘尼僧伽研究所を再稼働して第4次産業革命時代を先導する全国比丘尼会を作っていきます。
比丘尼僧伽を支える力は、まさに比丘尼スニム皆が僧伽の一員だという自負心を持つことです。私が出馬を決意した時、スニムたちと約束したそれを誠実に履行して、我々の比丘尼スニムたちが自負心を持って、修行と仏法弘布に邁進できるよう手助けします。現在、比丘尼スニムたちは修行、教育、布教、社会活動などのいろいろな問題を、一人で悩み、苦しんでいます。これに対して、全国比丘尼会館は閉じた門をぱっと開けて、担当者が常に居ながら、相談、法律諮問を通じ、スニムたちのお悩みに耳を傾け、一緒に解決していくように心を合わせます。
この壮大な課業は私一人の力では足りません。比丘尼僧伽が跳躍するためには、一緒に歩む力強い道伴(同伴)が必要です。その道伴こそまさに皆様です。私が行おうとする道に関心と激励を送ってください。そして未熟なことについては愛情のこもった批判と叱責をお願いいたします。
これから私は4年という任務期間の間、絶えず精進して比丘尼僧伽と韓国仏教の新しい歴史を切り開いていきます。全国比丘尼会の新たな跳躍のため、皆が和合する大きな誓いで、心を合わせてください。 ご清聴まことに有難うございました。
佛紀 2563(2019)年11月13日 大韓仏教 曹渓宗 第12代 全国比丘尼会 会長 陳 本覺
*佛紀 2563ということは、韓国仏教では、釈尊のご入滅は紀元前544年ということなのだろうか。
最近 森章司先生たちの研究で、詳細に論証されていますので、いつかご紹介させてもらいます。