群馬県甘楽郡甘楽町 8月16日
関東近県で行ってみたいところはまだ何ヶ所もある。しかしその地はいずれも交通が不便で、日帰りの散歩には不向きである。そんな場所を今回から電車やバスを使わないで車を利用することにした。関越高速で藤岡JCTから上信越道へ入り、富岡インターで降りて「道の駅・甘楽」へ、車を道の駅の駐車場に停め、そこから一筆書きのように甘楽の町を歩いてみた。
ここ甘楽(かんら)は鎌倉時代から小幡氏の拠点として栄えた。1615年に織田信長の次男・信雄(のぶかつ)がこの地に入封したのを機に城下町が整えられた。その面影は今も健在で、信雄が整備した町並みや雄川堰の水が街中を縫うように流れいる。
昔は城下町として栄えた甘楽町も、今は取り残されたような小さな町である。歩いていてもほとんど住民と出会うこともなく、ひっそりとしていて時間が止まったようである。江戸時代の面影を残す白壁や石垣、街中の雄川堰の小さな流れ、何の変哲もない街には人を癒してくれるような緩やかな空気が流れている。それはいたるところに流れる水のせせらぎが有るからかもしれない。
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道の駅 甘楽
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雄川(おがわ)
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雄川に沿って上流へ歩く
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カワトンボ科 ハグロトンボ
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雄川は透明度が高い
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雄川
この先2.5km上流に雄川堰取水口がある
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雄川取水口(大口)
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写真の上が雄川、下が分岐された雄川堰(用水路)
ここから今度は雄川堰に沿って再び街に戻る
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雄川堰
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一番取水口
雄川堰には3ヶ所取水口が設けられ、陣屋地内・侍屋敷の間を縫って
幾筋にも用水路をめぐらせる。その用水の水は地域住民の生活用水や
下流の水田地帯の灌漑用水として利用されている。
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左側の小さな流れが分岐された用水路
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雄川堰
この場所では流れは浅く広くなって流れている
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こんにゃく畑
肥沃で水はけの良い土壌を活用して、こんにゃくの栽培が盛んである。
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雄川堰はさらに下り、畑や家々の庭にも入っていく
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雄川堰はさらに2番口、3番口と分岐していく
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郵便局前
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小さくなった用水路は街中に広がっている
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小幡城跡
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国指定名勝 楽山園
織田信長の次男信雄が7年の歳月をかけて築いた池泉回遊式庭園
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御殿前通り
いたるところに昔ながらの石垣が残っている
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武家屋敷地区
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喰い違い郭(くるわ)
戦いの時の防衛上のために造られたものだが、下級武士が
上級武士に出会うのを避けるために隠れたとも言われている
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武家屋敷地区
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中小路
道幅14m、昔は白壁の武家屋敷や庭園が並んでいた
昔の石積みが江戸時代の面影を残している
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明治時代後期に建てられた古民家
今は無料休憩所・観光案内所として利用されている
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この当たりの雄川堰は桜並木になっている
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ところどころに堰に降りられる場所がある。昔はここで水をくんでいたのだろうか
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養蚕農家群の町並み
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町並みの裏手は畑、昔は桑の木が植えてあったのだろう
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流れ下ってやがて鏑川(かぶらわ)に合流する