Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

再び常総市の災害ボランティアへ(2)

2015年10月01日 | ボランティア

 9月29日(火)

 22名のボランティアを乗せたマイクロバスは新井木地区のサテライトに到着した。ここで数名のグループに振分けられ、グループごと要請があった個々の被災者宅へ向かう事になる。

 私は40代?の男性と20代?の女性の3人でグループとなり、単に年寄りというだけの理由で、私がグループのリーダーになった、支援するのは近くにあるご高齢ご夫婦のお宅で、2階建ての立派な建物だ。

 何をすべきかをご夫婦に伺うと、「庭に流れ込んだ漂流物の撤去」と「汚水に浸かった品々の洗浄」と遠慮がちに言われる。そこで男二人は庭のゴミ撤去、女性は物品洗浄と別れて作業を開始した。

 電気や水道は復旧しており重量物は撤去済なので、前回に比べると作業は格段に楽ちんだ。集めたゴミを次々と土嚢袋に詰め込んで集積する。ここの御主人は陶器作りが趣味で別棟に焼き釜を持ち、数多くの陶器類を所持しておられたが、それも水に浸かった為女性はその品々を黙々と水で洗浄する。

 仕事ならばきっちり定められてる休憩タイムもボランティアだとその辺が曖昧だ。地区リーダーはグループで自主的に休んでくれと言うが、頑張り過ぎる事も無かろうと思い、1時間に一度は休み、昼食の時間も長めにとった。

 休憩中の会話で、女性は「仕事を辞めて失業中なので来ました。」と言い、男性は「勤務先でボランティア休暇の制度があり、それを利用して来ました。」と話してくれた。毎日が日曜日でお気楽な私と違い、それぞれに自分の事でも大変なのに、他人の為に頑張ろうと言うその心意気が立派だなあ偉いなあと感心した。

  PM3時半作業終了時間となり、ご挨拶して帰ろうとしたら、ご夫婦が陶器と飲み物を手土産にと用意していた。我々はサンザ固辞したのだけれど、どうしても受取って欲しいと言われ根負けした形で有難く頂く事にした。(被災者の方に負担を掛ける事になるから本当はまずいんだろうけど。)

  私は義侠心や博愛精神などという高尚な気持ちでボランティアに来てる訳じゃない。ただ単に「善い事をした。」という自己満足に浸りたいだけだ。そんな私に支援先のご夫婦は、「今日は本当にありがとうございました。」と深々頭を下げてくれる。「イエイエとんでもありません。こちらこそ大した事も出来ず申し訳ありません。」と頭を下げたい心境である。

 今回は大して汚れもせず作業を終えた。

コメント
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