清水峠~谷川岳~西黒尾根~土合橋駐車場
10月10日(土) 天気=晴れ後曇り
05:25清水峠→ 06:18~29七ツ小屋山→ 07:09~38蓬峠→ 08:20~42武能岳→ 10:04茂倉岳→ 10:12~36一ノ倉岳→ 11:28~38谷川岳(オキノ耳)→ 11:48トマノ耳→ 12:38ラクダノコブ→ 13:56西黒尾根登山口→ 14:13土合橋駐車場
穏やかな登山日和の朝を迎えた。ラーメンとコーヒーだけの簡単な朝食を済まし、5時半頃に出発する。出だしは20分程の急登だが、後はなだらかな尾根道が続き清水峠から50分程で七ツ小屋山(1675m)に着いた。
明けやらぬ七ツ小屋山
山頂から眺める谷川岳は絵のように美しい。朝日に輝く草原の尾根をユルユル降って蓬峠に着く。ここには管理人が在中する蓬ヒュッテが建っている。峠から10分程降った場所にある水場まで行き足りなくなった水を補給する。沢源頭の凄烈な水が湧き出る良い水場だった。
七ツ小屋山から蓬峠を経て谷川岳へ続く尾根
山頂から谷川岳東面の岩壁
蓬峠と奥に武能岳
蓬峠から武能岳へと登って行く。標高差230mの登りは厳しそうだったが、黙々と歩いていたら意外と早く山頂に着いた。武能岳(1760m)から仰ぎ見る茂倉岳~一ノ倉岳の稜線がやけに高く遠く感じられる。
蓬峠に建つ蓬ヒュッテ
武能岳から七ツ小屋山方面
武能岳から茂倉岳(右)と一ノ倉岳(左)
山頂から笹平まで約200m程降って茂倉岳へ約400m登り返す厳しい道程だ。笹平で振り返ると武能岳の姿が意外と立派に見えた。茂倉岳の登りで軽装のトレランランナーのグループとすれ違う。重荷に喘ぎ登る私の脇を、彼らは軽快に駆け降る。古き山男の私には彼らのやり方に少し違和感を感じずにいられない。
笹平から武能岳
そんな事を思いつつ黙々と登り続けて武能岳から1時間20分程で茂倉岳(1978m)に着いた。この山頂も展望が良く谷川岳から平標山に続く国境稜線が姿を現した。又山頂直下には立派な茂倉岳避難小屋が建ち水場もあって中々快適そうだ。ここでは写真だけ撮って休まず一ノ倉岳へ向かう。
笹平から茂倉岳への登り
茂倉岳山頂
茂倉岳から10分程で一ノ倉岳(1974m)に着いた。狭い山頂は灌木に覆われて展望は無い。又小さなカマボコ型のシェルターが一隅にあるけれど、居心地悪そうで泊る気はしない。
茂倉岳から一ノ倉岳(左)と谷川岳(右奥)
一の倉岳から谷川岳へ続く尾根道の左手は日本有数の岩場、一ノ倉沢の大岩壁で下を覗くと谷底へ吸い寄せられそうだ。最低鞍部の「ノゾキ」から衝立岩を覗くと何人かのクライマーが岩に取りついているのが見えた。
一ノ倉岳の降りから一ノ倉沢(左側)の岩壁と谷川岳
同じく一ノ倉沢
一ノ倉沢の岩壁
谷川岳が近づくと登山者の数が俄然増えてきた。谷川岳最高地点オキノ耳(1977m)と南隣りのトマノ耳(1963m)には蜜に集るアリのように人が群がっており、それは山頂で写真を撮る為の人の列だった。山頂直下に建つ肩の小屋も同様の賑わいで、そんな所で休む気にもなれず下山道の西黒尾根へ向かう。
オキノ耳から平標山へ続く国境稜線
右手に見える山頂ロープウェー駅に通ずる天神尾根の道は鈴なりの行列で、あんな道を降らないでよかったとホッとした。西黒尾根もソコソコの人が登り降りして登山者の姿が絶えない。
西黒尾根の降り
ザンゲ岩下の鎖場では年老いたご夫婦らしきペアの奥さんが慣れぬ岩場に難渋している。西黒尾根のラクダノコブ下には10m程の鎖場が2箇所あり岩場に不慣れな人は苦労するが、このご夫婦はその西黒尾根を降ろうとしたので、「下に2箇所鎖場がありますよ。」とアドバイスしたけれど「アァそうですか。」とあまり反応も無い。「一応忠告したからネ。後は知らないよ。」と私は下山の脚を早めた。
ラクダノコブから谷川岳
西黒尾根の鎖場
ラクダノコブで谷川岳を見納め、後は樹林帯の急坂をひたすら降ってトマノ耳から約2時間余で西黒尾根登山口に着いた。後は車道沿いに歩いて土合橋の駐車場へ戻った。
西黒尾根登山口
車に乗ると水上温泉にある日帰り温泉「ふれあい交流館」へ行き、登山の汗を流した。ここは料金も安く空いてるのでこの近辺に来た時は必ず立ち寄るお気に入りの温泉だ。
温泉を出ると水上ICから関越道経由で帰宅の途についた。三連休初日で混むかと思ったが大した渋滞にも遭わず、夕刻には我が家に戻る事ができた。久々の幕営縦走でどれ程歩けるかチョット不安だったけれど、けっこう調子良かったのでチョッピリ自信がついた。