Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北アルプス、唐松岳~五竜岳登山詳細(1日目)

2016年09月04日 | 山歩き

八方山荘(リフト終点)~唐松岳

9月2日(火)    天気=曇り時々晴れ

 

09:05八方山荘→ 09:48~10:05八方池→ 11:01~18丸山ケルン→ 11:50~12:23唐松岳山荘→ 12:37~43唐松岳→ 12:55唐松岳山荘

 

 昨日は夏の間だけ信州の古民家で暮らす岳友 I さん宅に泊めてもらった。安曇野に吹く風は爽やかでグッスリ快眠できた。今朝は白馬の八方スキー場ゴンドラ駅まで I さんが車で送ってくれた。

 八方ゴンドラアダム山麓駅

 二人分¥3100円(ゴンドラ・リフト共通券片道)也を払い、アッという間に標高1800mの八方山荘まで運ばれた。ありがたい文明の利器ではあるけれど、若干ズルをした気持ちが否めない。

 八方山荘前(リフト終点、ここが登山口)

 山麓は晴れていたが八方尾根の中腹は雲が多くてあまり展望が望めない。八方池へ向かう遊歩道には、巨大なケルンが点々と在り道標となっている。登山者や観光の人達と入り混じって登って行く。中国人観光客の親子連れがたどたどしく「コンニチワ」と笑顔で挨拶してくれた。

 八方山ケルン

 八方池

 八方尾根一番の名所「八方池」も雲が多くチラッと不帰の峰が見えただけだった。この先からは登山者のエリアなので人影は薄くなったが人の列は絶えない。又下山の人も頻繁に降りてくる。しばらく明るい樹林の道を進み扇雪渓に着くが雪不足の今年残雪は殆ど無い。

 明るい樹林帯の道

 丸山ピーク下の急登

 扇雪渓からしばらく急登を頑張ると、巨大ケルンが建つ丸山ピーク、展望の良い明るい台地だが相変わらず雲が多くスッキリとした展望は望めない。丸山から緩やかな尾根道を登り、やがて尾根の南斜面をトラバースするように進み、ロープを張った木橋を渡ると唐松山荘の建物が前方に現れた。リフトの終点から2時間45分の道程だった。

 丸山ピーク

 丸山ピークから上の登山道

 八方尾根唯一の鎖場&木橋(何の問題も無く通過できる)

 唐松岳山荘に到着

 時刻はお昼前、私は五竜山荘まで行きたかったのだが、妻に「どうする?」と訊ねたら、「行ってもイイよ」と言いつつも顔には「行きたくない。」と書いてある。我々老夫婦は何も苦行修行の為に山へ来てるんじゃないし、これから尾根を縦走しても景色を楽しむ事もできないだろう。だったら明日好天を期待して、今日はここへ泊る事にした。

 山荘から唐松岳

 そうとなったら昼飯代りに生ビールで祝杯、最近の小屋泊り山行は、スッカリこのパターンが定着してしまった。(でも遊びに来てるんだから、そんなの関係ネー。)唐松岳(2696m)は北アルプスの中では標高も低く地味な山なので日本三百名山の枠外だが、山荘から眺める姿は中々立派な山容だ。ほろ酔い気分で妻と二人で山頂まで往復する。

 唐松岳山頂

 ゴンドラ・リフトを使って容易に登れるせいか平日なのに小屋は大盛況で、我々は料金の安い(それでも夕食のみの宿泊で¥8800円)北別館に宿泊した。

 室内は蚕棚みたいに仕切られ、幅4m程の一区画には枕が9個並べられている。ギュウギュウ詰めにされるのではと心配したが、我々の区画には同年代のご夫婦だけが同室だったので安堵した。伺うと後夫婦は町田市から来られたそうで、明日は我々と同じ五竜岳へ向かうそうだ。

 山荘の夕食は二回に分けられ、早くに受付した我々は5時からの食事となった。食事の内容は、前回山行で泊った鏡平山荘や笠ヶ岳山荘に比べるとヤヤ落ちるが、ソコソコの美味さだった。

 唐松岳山荘の夕食

 食事を終えて部屋に戻り早めに就寝したが、20時半の消灯時間を過ぎても遅くまで飲んでいたオッサン連中がペチャクチャと煩い。皆が寝静まっているのに無神経な奴らと腹が立ち「ウルセーな。」と舌打ちしたが、その時妻が威圧的(違った魅惑的)な声で「皆さん寝てますので、静かにお願いしま~す。」と言って、やっと静かになった。「全く山の仁義を知らぬクソオヤジ共め、岩場から落っこちて死んじまえ。」と思いつつ何時の間にか眠ってしまった。

コメント
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