9月22日(木)
政治や経済等の高尚な問題は認知症寸前の私が考えても屁のツッパリにもならぬからあまり話題にしたくはないが、今日のニュースを見て一言言わずにおれなくなった。
人生には、「あの時ああしてたらとか、イヤこうしていれば」といった「タラレバ」の後悔はつきものだが、日本という国で考えてもそんな「タラレバ」後悔が幾つもある。
まず一つは廃炉がほぼ決定的な「高速増殖炉もんじゅ」、1兆円もの金を費やして結局は何の役にも立たず、残されたのは放射能塗れの鉄屑だけではあまりにも惨めな結果ではないか。その金を風水太陽光等の再生エネルギー開発に振り向けていたら、どれ程日本のエネルギー事情に貢献したかを思うと悔やまれてならない。
もう一つは廃炉問題に苦悩する福島第一原発、資金を惜しまずに千年に一度の大震災にも耐えうる強固な防災設備を整えていれば、あのような大惨事に至らず終わりの無い廃炉に向けて無為な金を湯水の如く垂れ流す事もなかったろうにと、これ又悔やまれてならない。
原子力に係るこの二つの事案、日本の英知を結集して進めた事業であろうにこの無残な結末、莫大な国費が露と消えてしまったのに「イヤー失敗しちゃったよ。」では済まされない。これらの事案で今まで明確に謝ったり責任取った人間を誰一人見た事も聞いた事も無い。「一体責任者は何処のど奴じゃ、国民の前に出てきて土下座しろ」と声を大にして言いたくなる。