Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

月刊誌「山と渓谷」の昭和57年7月号

2016年09月25日 | 読書

 9月24日

 山好きの人に愛読されている月刊雑誌「山と渓谷」だが、私は彼此40年以上も前から購読を続けるリピーターである。チリの積もれば何とやらで、流石にテニスコート程もある我が屋敷の本棚にも収まりきれなくなったので、古い雑誌を束にして「レアものですよ。」とブックオフへ持ち込んだが、アッサリ価値無しと買取を拒否された。

 それで仕方なく本棚が満杯になる都度、古い雑誌順に少しづつ廃棄を続けている。今日も廃棄する本の束をフト眺めたら、一番古いのは昭和57年7月号であった。

 何気なくページを繰っていくと、今の世にそぐわぬ事も書かれており興味を引いた。広告欄では「トランシーバー」や「高度計」が宣伝されているが、山の上でも携帯が通じる今トランシーバーは無用の長物だし、高度計の代りには高度表示機能を備えた腕時計やGPSが普及している。

 それから今は亡き登山家の長谷川恒夫氏や、山を愛した作家の田中澄江さん等のエッセイも載っている。読者のコーナーを見れば交友希望欄なんてのもある。ネット社会の今では、文通何てまどろっこしい事やる人いないだろう。

 一番違いを感じたのが新入会員を募集する山岳会の多さだ。この頃は80程の会が競うように募集広告を載せている。確か私が所属した会でも安からぬ広告費を払って何度か載せたはずである。それが最新号では僅か三つの山岳会しか掲載していない。

 今は中高年の生き生き健康登山が主流だけれど、あの頃は若者を中心とした山ブームでその熱気には凄いものがあった。その熱気に巻込まれた一人が私で、今も未練がましく続けている。久々に再読して山に熱中したあの頃の懐かしい時代が蘇えってきた。

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