9月27日(火) 天気=晴れ後曇り
07:50玉原湖センタハウス駐車場→ 08:13裏山ルート登山口→ 08:56~09:09尼ヶ禿山→ 09:40玉原湖分岐→ 09:58 1304mピーク→ 11:06~23迦葉山→ 12:27~34 1304mピーク→ 12:50玉原湖分岐→ 13:08カモシカルート登山口→ 13:35玉原湖センターハウス駐車場
2週間以上山へ行かないと気分がイライラしてくる。これも一種の依存症であろうか。今日は久々の好天だったので慌ただしく山へ向った。群馬県玉原湖の西岸に位置する尼ヶ禿山、この山だけだと2時間足らずで物足らないから、玉原湖の南に聳える迦葉山も登る事にした。
関越道、沼田インターを降りて30分足らずで標高1100mに広がる玉原湖のセンターハウスに着いた。ここは湖の周辺にスキー場やキャンプ場、ペンション等がる高原のリゾート地で、漂う大気が爽やかだ。
玉原湖センターハウスの大看板
周回道から玉原湖
準備を終えると湖岸を周回する車道を歩き始める。最初の分岐を左へ次の分岐を右に進んで行くと樹林の奥に忽然とモダンな建物が現れた。入口には「東京大学玉原国際セミナー」と書かれた標識がある。名も無き年金生活者には無縁の所と通過したその奥に登山口の入り口があった。
東京大学国際セミナーハウス
裏山ルート登山道入口
ここからどこまでも緩やかな樹林帯の道が続く。9月末にしては異常な暑さだが、豊かなブナ林が強い陽射しを遮ってくれる。高圧電線塔の下を通過すると程なく分岐点に達し、左は迦葉山へ向う道で我々は右の道を進み数分程で尼ヶ禿山(1466m)に到着した。山頂からは南面や東面の眺めが良く、玉原湖越しに上州武尊山が伸びやかに聳えて見える。今日の山行で展望が効いたのは唯一此処だけだった。
樹林帯の登り
高圧電線塔下を通過
尼ケ禿山頂直下
尼ケ禿山山頂
山頂から玉原湖越しに上州武尊山
山頂から迦葉山(左奥)方面(迦葉山背後の山は赤城山)
10分余の休憩を終え山頂を後にする。分岐へ戻り右に曲って迦葉山への道に入る。途端に笹薮が濃くなった。しかし踏み跡は明瞭なので道を見失う事は無い。高圧電線下に着き明瞭な道を進むと行き止まりになった。この道は電源巡視路で迦葉山への道は少し手前で左に分岐していたが、立入禁止の看板が損壊していたので気付かなかったのだ。
玉原湖分岐
緩やかに降って行くと玉原湖へ降る道が左に分岐していた。更に緩やかに降り倒木帯を通過して登り着いた樹林のピークが地図上の1304m峰で、標識の類は全く無いのでGPSで確認する。
倒木帯
1304mピーク
この先も樹林帯の緩やかなアップダウンの道が長々と続く。退屈と言えば退屈だが森林浴をしていると思えば気も紛れる。豊かなブナの恩恵だろうか広々した樹林の中を小さなせせらぎが流れている。
広い樹林の尾根を流れるセセラギ
迦葉山への登り口は小さな湿原帯で泥濘に靴が沈み、ある意味此処が今日のコースで一番の難所だった。この先は迦葉山へ向って最後の登りになる。一定の傾斜で緩やかなので苦にもならず湿原帯から20分足らずで迦葉山(1322m)に到着した。
小さな湿原帯
迦葉山山頂
岩と木々の中の山頂は狭くガスに覆われて展望も無く、何となく薄暗い雰囲気だ。長居する気分にもならず、小休憩の後山頂を後に来た道を戻って行く。玉原湖分岐まで1時間50分のコースタイムだが、緩やかで小さなアップダウンを繰り返す道なのであまり疲れを感じない。
登山道沿いに沢山のキノコが群生していた。
玉原湖分岐に戻ると右折して玉原湖へ向けて降って行く。この道は地図では湖へ向け直線的降るよう記されているが、GPSで確認すると支尾根を半円状に降っている。あまり手入れはされていない道だったが20分足らずで湖岸の周回道に降立った。
湖岸の登山口へ降り立った。
玉原湖畔から上州武尊山
青い湖面が広がる周回道を歩いて午後1時半車を停めているセンターハウスに戻って来た。車に乗ると沼田市近郊、国道120号沿いにある道の駅白沢の「望郷の湯」で山の汗を流す。風呂上りに名物のソフトクリームを喰いたかったが、店が定休日だったのは残念だった。
今日のコースは殆ど展望も無く退屈な樹林帯歩きに終始したが程良い疲れで、存分に森林浴を堪能した。もう少し遅らせ紅葉の時期に歩いたらブナの木々が色彩を帯びて、もっと山歩きを楽しめたかも知れない。