3月9日(木)
苦しい思いをするのが判っているのに、軽率にも本庄市で開催される「本庄早稲田の杜ハーフマラソン」へ参加を申し込んでしまった。申し込んだからには練習しなけりゃならない。
今シーズンは我家から北に向かって小川町駅、東に向かって大宮駅そして南に向かって所沢駅までマラニック(ザックを背負って長距離を走る事)で走っている。で今日は西の方向、奥多摩の青梅市(正確には南西方向)を目指す事にした。
午前10時頃いつもの飛脚スタイルで我家を飛出す。少し走って「ン、パスモを忘れた。」と気付いて我が家へ逆戻り、最初から出鼻を挫かれた。南から吹く風は逆風だが、熱る身体に心地よい。40分程走ると尿意を催し407号沿いのコンビニで一休み、齢を取ると尿意が近くこれが最近悩みの種だ。
のどかな田園地帯を抜けて飯能市街地辺りまでは余裕だったが、入間川を越え山間の登り道で余裕が無くなった。坂を降り八高線金子駅付近で左折して平坦な田舎道をゴール青梅市河辺駅を目指す。最後の方はカチカチになった脹脛の筋肉をなだめつつ我家から2時間32分でJR青梅線河辺駅に到着した。
ここをゴール地点としたのは駅前に日帰り温泉「梅の湯」があった事と、伝統ある青梅マラソンのスタート・ゴール地点だったからだ。青梅マラソンは遠い昔に2回走っている。最初の時はまだ早稲田大学の学生だった瀬古利春がぶっちぎりの独走で優勝している。2度目に走った時はブレイク前の芸人「間寛平」が一緒に走っており、彼より私の方がだいぶ速かった。この時の記録が確か30キロを2時間6分だったと記憶している。
汗まみれのランニング姿のまま河辺温泉「梅の湯」のノレンをくぐり、6階の展望風呂に飛び込む。奥多摩の青き山々を眺めつつの温泉は極楽々々、そして風呂上りには生ビールでギューッと一杯、桃源郷とは此処のことか。
ほろ酔い加減で温泉を出ると、JR青梅線~西武~東武と電車を乗り継ぎ、夕刻我が家へ帰宅した。JR河辺駅から我家の最寄駅まで掛かった時間は約1時間30分、私は時速10キロ位しか出ないドン亀ランナーだが地道に気長に走ればけっこうバカにはできないもんだと思った。