3月28日(火)
毎年恒例の確定申告も、3月15日で期限を過ぎた。年金生活者の多くは在住の市町村役で申告しているようだが、私は以前何かの理由で受理を断られ、それ以降は最寄の税務署で申告をやっている。
今年も3月初旬に税務署の申告会場へ赴いたが、お決まりの大混雑で手続きを終えるまで1時間半もの時間を要した。パソコンによる申告書類の作成にはサポーターが手助けしてくれるが、今回は若いお兄さんだった。用意した資料に基づき数字を打ちこんで作業を終え、お兄さんから「今年の納税額は〇万△千円ですね。」と告げられた。
「アレッ?去年よりも多い?」と異に思ったが、混雑した会場に嫌気が差していたので、申告用紙の控えを手に会場を後にした。我が家に戻り前年の申告用紙と照し合せてみると、「ン、配偶者控除が抜け落ちている。」あの兄ちゃん薄汚れたトレーナー姿の私を見て、天涯孤独の身寄りの無い老人とでも思ったか、つまらぬミスに腹が立ったのですぐさま税務署へ抗議の電話をした。
電話に出た女性職員は恐縮気味だが再度手続きが必要と言う。冗談じゃないあんな混雑した所に2回も行きたくはない。すると「プリンター付きのパソコンはお持ちですか?」と訊かれ、国税庁ホームページの「確定申告書類作成コーナー」から提出書類を作成し、出来上ったら税務署へ郵送してくれればよいと言う。
申告書類への打込みは先程やったばかりなので、まだ記憶に残っている。その記憶を頼りにパソコンの入力作業を始め、今度はしっかり配偶者控除の欄に数字を入れた。その結果納税額が2万円近くも減少した。「何だ知らなかったら大損するところだったじゃないか。」と改めて腹が立った。
しかし災い転じてというかパソコンでの入力作業を覚えたから、来年以降自宅で作成し後は郵送すればいい。そうしたらあんな混雑した場所へ行かなくても済む。・・・・その時まで私が惚けていなければの話だが。