Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

北アルプス、蝶ヶ岳登山(詳細)

2017年11月11日 | 山歩き

11月6日(月)     天気=晴れ

06:10三股登山口駐車場→ 06:20三股登山口→ 06:43~53ゴジラの木→ 07:31~40まめうち平→ 08:12水場→ 09:08大滝山分岐→ 09:18~50蝶ヶ岳→ 10:39~42水場→ 11:07~18まめうち平→ 11:45~48ゴジラの木→ 12:03三股登山口→ 12:13三股登山口駐車場

 

 妻や山仲間達と一緒の山歩きも楽しいが、たまには一人で思い切り歩きたくなる。そんな思いで今年初めて北アルプスの山へ出掛けた。目指したのは安曇野の西に聳える蝶ヶ岳、槍や穂高連峰の眺望が素晴らしい山だ。

 前夜は山麓の道の駅「安曇野アルプスほりがねの里」で車中泊、朝起きるとフロントガラスが白く凍り付いていた。今朝は氷点下の気温で流石に信州の初冬は寒い。

 コンビニで朝食を済まし、蝶ヶ岳へ車を走らせる。登山口へ至る烏川林道はゲートの手前まで舗装され、以前に比べると格段と良い道になっている。ゲート手前の広い駐車スペースにはトイレや土木現場の仮設事務所等があった。準備を終えると、ここから歩き始める。

 三股登山口駐車場(下山時)

 ゲートから約10分程林道を歩き三股登山口に着く。ここで入山記録の用紙に記入した後、出発する。鉄橋を渡ると常念岳への登山道が右に分岐している。私は直進し沢沿いに登って行く。更に吊橋を渡り、力水と記された標識を過ぎると沢を離れ樹林帯の道になる。

 三股登山口(下山時)

 力水付近の沢

 三股登山口から約20分余で「ゴジラの木」に着く。ここには言われればゴジラに見えなくもない枯木がありベンチもあって良い休憩ポイントだ。この先も展望の無い樹林帯の道が続き傾斜もだんだん強まってくる。

 ゴジラの木(下山時)

 ゴジラの木から約40分で、まめうち平に着く。ここはベンチが幾つかある平坦地でテント場としても使えそうだ。まめうち平からしばらく緩やかに進み、その後急登の道になる。この辺りから雪道に変ったが、アイゼンを付ける程でも無い。

 まめうち平

 途中通過する小沢には流水があり、水を得る事ができる。しかし地図に載って無いので渇水期には涸れてしまうのかも知れない。小沢の手前で常念岳の山頂部が望まれた。

 登山道から望む常念岳

 水が凍結した道

 

 水場を過ぎても樹林帯の急登が続くが、ジグザグに登る道は明瞭で歩き易い。いよいよ稜線間近になると樹林帯を脱しハイ松帯に変る。白く変身した雷鳥と遭遇、雷鳥は人間を敵と見做さないのか私が近づいても逃げようとしない。

 雷鳥さんと遭遇

 やがて大滝山からの道と合流し、右に曲ってハイ松の道を僅かに登ると、蝶ヶ岳山頂部のテント場に着いた。テント場の北側には赤い屋根の蝶ヶ岳ヒュッテが建つ。ヒュッテは昨日で営業を終え、山小屋関係者が小屋終いの後片付けをしていた。

 大滝山登山道合流地点

 テント場から蝶ケ岳ヒュッテと右奥に常念岳

 緩やかな蝶ヶ岳は一見どこが山頂か戸惑うがテント場南側の丘が最高点(2677m)で、登山口からここまで約3時間の道程だった。山頂からの眺めは絶景の一言、特に梓川を挟んで西に聳える槍・穂高連峰は既に雪を被り息を飲む程に美しい。南には南アルプスと八ヶ岳の合間から薄らと富士山も望まれた。

 蝶ケ岳山頂

 山頂から槍ヶ岳

 山頂から前穂高(左)、奥穂高(中)、涸沢岳(右)

 穂高連峰

 山頂から南アルプスの奥に遠く富士山

 山頂から安曇野市街地方面

 今日は風弱く穏やかな好天で30分余ノンビリと山頂で寛ぎ、山頂を後にする。下山は安全の為、水場辺りまでアイゼンを装着して降る。まめうち平まで降ると軽装の若者が登って来て、「蝶ヶ岳ヒュッテの人達が降りて来ませんでしたか?」と尋ねられた。彼は蝶ヶ岳ヒュッテの関係者で小屋終いの手伝いに来たらしい。「山頂まで行かなきゃならないのかな。」と呟きながら登って行った。

 更に降ると若い男女二人とすれ違う。やはりヒュッテの手伝いに行く人のようだった。往路を降り、登山口の駐車場には12時過ぎに戻ってきた。駐車場には数名の土木作業員が居て車や事務所で休憩していた。

 車に乗ると林道を降り集落へ出た所に在る立派な温泉ホテル「ほりでーゆ四季の郷」で入浴する。ここは豪華な施設の割に料金は530円と安く休憩室も綺麗で快適だった。風呂から上がると、行動食をツマミに缶ビールをごくりと飲み、3時間程仮眠する。

 温泉ホテル「ほりでーゆ四季の郷」

 今日は天候にも恵まれて、思い切り全力で歩く事ができた。時期的に今度天気が荒れたら北アルプスの山々は完全な雪山と化すだろう。その前の僅かな間隙をついて、蝶ヶ岳を登れたのはラッキーだった。明日まで好天の予報なので、元気が残っていたら、明日もう一つ山を登って帰ろうと思う。

 

 

 

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