11月26日(日)
「ハイ、誕生日の贈り物」と妻が青いカシミアのセーターをプレゼントしてくれたので、自分が60歳代最後の誕生日を迎えた事に気が付いた。嬉しさ何て爪の垢ほども無く、黄金の60代もあと1年で終わりかと、時の流れの速さに呆然と身が竦むばかりだ。
私の誕生日と結婚記念日を兼ねて会食をしようと、妻が埼玉県寄居町の懐石料理のお店「喜楽」を予約してくれた。此処は今年の春先に私が日本3百名山登頂を達成した時山仲間がお祝いの会食をやってくれた場所で、その時の印象がとても良かったので再訪したいと前から思っていた。
東武寄居駅から徒歩7~8分程にある喜楽は外から見ると一見古びた食堂だが、店内に入ると中庭へ通じその奥に在る昭和レトロの風情漂う和風建築の母屋が会席場所で、昭和2年創業の伝統ある奥行き深いお店だ。
料理は基本会席コースでランチが2千円~4千円、ディナーが4千円~6千円とそれ程高額ではない。我々は奮発してディナー6千円コース(はなみずき)をオーダーしたが、十分満足すべきボリュームと旨さで料金からするととてもリーズナブルだと思えた。
食事を終えて寄居駅から電車に乗って我家へ戻る途中車窓から黒々とした夜景を眺めつつ、これから始まる60代最後の1年はどんなものになるやらと不安と期待を織り交ぜてしばし模索した。
日本料理のお店「喜楽」
プレゼントの青いセーターを着て、めでたくも無いけど取りあえず乾杯
追 信