Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№19、渡島半島、大千軒岳(3百名山)

2017年11月02日 | 三百名山回顧

 平成24年8月17日(金)      天気=曇り

07:16旧道登山口→ 07:51844mピーク→ 08:40~47千軒平→ 09:10~25大千軒岳→ 10:14新道登山口→ 10:45旧道登山口

 大千軒岳は、北海道の南端松前半島に聳える山で江戸時代には金鉱山があり、鉱夫のキリスト教徒が多数弾圧処刑された悲話の山でもあります。大千軒岳の登山口までは長々と続く林道を走るのだが、まあこのダート道が酷くて買ったばかりの新車だったから、車が傷だらけになるのではと1時間余の運転はヒヤヒヤものだった。

 旧道登山口

 旧道登山口は5~6台程駐車できそうな空き地で、入山ポストがあったので我々夫婦の名前・住所を書いて出発する。最初は程良い傾斜のブナ林の中を登って行く。40分足らずで844mピークに着くと、その先は緩やかな尾根道になった。前方に前千軒岳から大千軒岳に続く稜線が横たわっているが、雲が絡んでもう一つハッキリ見えない。

 樹林帯の緩やかな登り

 やがて急登の道をしばし登ると中千軒岳直下の千軒平に着いた。ここには弾圧処刑されたキリスト教徒を慰霊すると白い十字架が建っており、知内川からのコースも合流している。十字架の奥には大千軒岳のたおやかなピークが望める。

 千軒平分岐手前

 白い十字架と奥に大千軒岳

 知内コースを見下ろす。

 千軒平からは草原の尾根を進んで行く。時期が遅いのか高山植物が少ないのが残念だが心地よい道だ。前衛のピークを越え、草に埋もれた細い急な踏み跡を登って大千軒岳(1072m)に到着した。登山口から山頂まで2時間足らずの道程で、案外とアッケなく登る事ができた。

 大千軒岳山頂手前

 大千軒岳山頂

 山頂付近の稜線は流れゆくガスに覆われそれ程展望も無いので軽く食事を終えると早々に山頂を後にする。降りは旧道では無く新道を下山する。新道コースは緩やかな尾根道で歩き易く、山頂から新道登山口まで1時間も要せず降り着いた。山頂を目指すだけだったら、新道コースの往復が一番楽である。

 山頂から新道コースの尾根

 新道コースから名も知らぬ周辺の山々

 新道登山口

 新道登山口からクネクネ曲った林道を3キロ程歩いて、車を停めてある旧道登山口へと戻った。車に乗ると再び長々とした林道を1時間程かけて降り、松前町にある松前温泉に立寄り山の汗を流す。ここは一風変わった和風建築の日帰り浴場で、料金も380円と安く居心地の良い所だった温泉であった。

 旧道登山口駐車スペース

 スッキリしない天気の中、今日登った大千軒岳は誰にも会わぬ静寂の山で(幸い熊にも遭わず)静かな山歩きができた。そんな満ち足りた気分で松前から函館への国道を走っていたら、北海道警が張ったスピード違反の取り締まり網に引っ掛かり、8千円也の罰金を取られたのは何とも口惜しいジ・エンドであった。

コメント
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