4月14日(日)
初参加の一昨年は冷たい氷雨の中、そして去年は強風と天気に恵まれなかった本庄早稲田の杜ハーフマラソンだが、今年は穏やかなマラソン日和となった。何度も走っているマラソン大会だが、スタート前はいつも緊張と不安が交錯する。それでも今年は天気が良いし、ベストを尽くそうと闘志を燃やしてスタートした。
スタート地点の本庄ケイアイスタジアム
スタジアムを一周してコースに出る。
此処のコースは殆どが河川敷の狭い小道なので、スタート直後はランナー達がだんご状態となって渋滞を起す。それを避けようと最初から目一杯に走った。それが災いしたのか、10キロ地点の段階でスタミナの底が尽き始めた。
精一杯走る私の横を若いランナー達が軽々と追越して行く。折り返し地点に咲く児玉千本桜は見事な満開であったが、それを眺める余裕は最早無い。あと残り10キロ以上あるのに完走できるだろうかと不安が増す。
折り返し地点からは、気を抜けば今にも止まりそうな脚を騙し宥めつつの苦しい走りとなった。この辛さに耐えながら走り続ける自分の根性を少しは見直したくなる。この根性を人生の違った分野で活かせていたら、私はもっと輝かしい人生を送れていたのじゃないかと思うほどだ。
後残り2キロ余の19キロ地点で、右足がガクンとなって力が抜けた。筋肉の限界に達したようだ。それでも遠くにゴール地点のシルクドームの銀色に輝く屋根が見えたので必死の思いで走り続け、和太鼓の力強い演奏に励まされるようにして本庄総合運動公園のゴールゲートを潜った。
ランナーを励ましてくれる地元の和太鼓チーム
ヤットコサゴール地点に到着
心底疲れたゴール地点
案の定と言うか、到着後貰った記録証を見ると、タイムは1時間57分5秒と去年より5分も遅れている。やっぱり70歳越えの体力では、若い現役世代と同じ土俵で勝負するのは無理なのではと、自分の限界を見た思いがした。
「こんな苦しい思いをして走る何て、もうコリゴリだ。」と、走ってる最中はいつも後悔する。なのにゴールの後は完走した達成感で気分が高揚し、性懲りも無く又走りたくなってしまう。この負の連鎖を誰かに止めて欲しいほどだ。