6月16日(日) 天気=晴れ
07:05真名井橋→ 07:08登山道入口→ 07:59701mピーク→ 08:401002mピーク→ 09:33赤杭尾根合流地点→ 09:53~56曲ヶ谷北峰→ 10:03~22川乗山→ 10:57踊平→ 11:18~21登山道分岐→ 11:38獅子口小屋跡地→ 12:20林道出合→ 13:09棒ノ折山分岐→ 13:30真名井橋
ある時、見知らぬ男性から「山をやってらっしゃるんですか?」と声を掛けられた。声を掛けてきたのは同じマンションに住むGさんで、以前私が山へ出掛ける姿を見たらしい。
お話しをすると彼も私と同年輩で、バリエーションルートの山をよく歩いているようだった。そのGさんから誘われて、今日は奥武蔵のバリエーションルート、真名井北稜尾根を歩く事になった。
朝方Gさんの車に同乗し、奥多摩街道を走り抜けて登山口の真名井橋に7時頃到着した。林道横の空地に車を停めて歩き始める。林道を数分進むと、真名井北稜への登山道が右に分岐していた。
真名井橋横の空き地(出発地点)
真名井北稜線の登山道入口
登山道に入ると稜線に向かって樹林帯の急登が続く。初めて一緒に歩くGさんは足取りも軽く、私も息を乱しながら追いて行く。足早に歩いたお蔭で10分程で稜線上に達した。
此処からは樹林帯の尾根道となる。この道は高圧電線塔の巡視路でもあり、緩やかな歩き易い道が続く。登山口から50分程で高圧電線塔が建つ710mピークへ着いた。此処から先も気持ちのよい樹林帯の踏み跡が続く。時折樹林の合間から、御岳山や赤杭尾根など奥多摩の山々が望まれた。
710m地点
登山道から御岳山方面
地図上の1002mピークの手前から巡視路を離れ、踏み跡不明な急登を登って1002mピークへ着いた。地図には載ってないが、山頂の小さな標識に「新蔵指ノ丸」と書かれていた。真名井北稜コースの中で、1002mピークへの登りが一番の頑張りどころだった。
新蔵指ノ丸ピーク
この先はしばらく狭い岩尾根が続き、その後新緑が瑞々しい尾根を登り最後の急登を凌ぐと赤杭尾根の登山道に合流した。登山口からここまで約2時間半掛かったが、まずまずのペースで歩く事ができた。
赤杭尾根手前の登山道
赤杭尾根合流地点
赤杭尾根の道は明瞭で、迷いようもない。頭上の陽射しが強く、足の疲れよりも暑さが堪える。明るい尾根を伝って急坂を少し登ると曲ヶ谷北峰で、川乗山の山頂が西に見えた。新緑の尾根を伝って10時過ぎ川乗山(1363m)の山頂へ着いた。
曲ケ谷北峰に向かう赤杭尾根の道
曲ケ谷北峰から川乗山
川乗山直下の道
いつも賑わう川乗山だが、今日は思いの他登山者が少ない。梅雨の合間と言う事もあるのだろうか。山頂からは西側に展望が開き、雲取山から長沢背稜に連なる山々が望めた。
川乗山山頂
山頂から雲取山方面
軽い食事を済ませた後、山頂を後にする。曲ヶ北峰まで戻り、左へ曲って踊り平へと降って行く。しばらく進むと獅子口小屋跡地へ降る道が右へ分岐していたが、尾根道をそのまま直進する。時折左側の展望が開き、雲を被った富士山が小さく望めた。
獅子口小屋跡地分岐地点
登山道から雲を被った富士山
川乗山と日向沢ノ頭の鞍部となる踊平へ着いたけれど、獅子口小屋跡地へ降る道が山道崩壊の為通行止めとなっている。仕方なく今降りてきたばかりの道を先程の分岐地点まで引返し、分岐の所から獅子口小屋跡地へと降って行く。
踊平の登山道通行止め標識
樹林帯の急坂を何度もジグザグを繰返し降って行くと、やがて沢音が聞こえ獅子口小屋跡地付近に降立った。獅子口小屋は半世紀近く前まで営業しており、老夫婦が営んでおられた。私も20代の頃お世話になった記憶があるが、高齢の為かその後間もなく小屋は閉鎖され、緑に覆われて形跡も窺えない。私の青春時代というかセピア色の遠い思い出だ。
大丹波川源流に降り立つ。
獅子口小屋跡地(踊平への登山道通行止めの標識がある。)
獅子口小屋跡地から先は、大丹波川の源流沿いに降って行く。道の何箇所か大雨による被害の痕跡も見受けるが、既に修復がなされ歩くのに支障は無い。しばらく降ると簡易モノルールが敷かれたワサビ田に降立った。
簡易モノレールとわさび田
沢沿いに続く道
その後も沢沿いに道は続き、木橋を何度も渡り降って行くと、「この先道路崩壊の為渡渉あり」と書かれた標識が有ったので、此処から左に曲って急坂を登ると、林道大丹波線のダート道へ着いた。
木橋を何度も渡る。
涼しげな渓流の道
林道大丹波線に着く。
此処からは単調で退屈な林道歩きとなる。Gさんは靴が合わないのか足に血豆ができて歩き辛そうだ。ダートの道が舗装へ変り更に降って行くと、やがて棒ノ折山からの登山道が左から合流した。
林道を降って行く。
棒ノ折山からの登山道合流地点
その少し先の奥茶屋に茶店があり、店のオバサンに「今度のバスは何時ですか?」と訊ねると、「4時過ぎまでありませんよ。」と言われた。此処の路線バスは、観光や登山より地元住民の為に運行されているようだ。バスが無ければ歩くしか無く、再び山間の車道を20分程歩いて、車を停めている真名井橋に戻ってきた。
真名井橋到着
初めて一緒に山を歩いたGさんはすこぶる健脚で、私も乗せられて快調に歩き梅雨の合間の充実した山歩きができた。誘ってくれたGさんに感謝です。「これからも時々一緒に行きましょう。」という事なので、次回の山行も楽しみです。