6月25日(水) 天気=曇り後晴れ
07:08観音寺→ 07:59~08:07林道終点→ 08:47鞍部→ 09:30~55川桁山→ 10:17登山道分岐→ 11:03水場→ 11:08スキー場ゲレンデ最上部→ 11:27観音寺
猪苗代湖の北岸に聳える川桁山は山麓から眺めると中々立派な山容だが、西隣に磐梯山というあまりにも有名な山がある為、地元の人にしか名前を知られぬ不遇の山だ。
山麓から眺める川桁山
そんな川桁山を登る為に、昨日の午後我家を出発した。昨夜は東北道の那須高原サービスエリアで車中泊、今朝方7時前、JR磐越西線の川桁駅近くの観音寺に着いた。
お寺の横の空地に車を停め、観音寺川沿いの林道を遡って行く。林道は途中何度か分岐するが、明瞭な道を直進すればそれ程迷う事は無い。朝靄に燻る林道は上流に行くにつれ荒廃し、強力な四駆車以外の通行は困難だろう。
朝靄の林道を登って行く。
何度か林道が分岐する。
昨日の雨で濡れた草薮で足元がグッショリと濡れてきた。観音寺から約50分で林道終点となり、此処から小さな沢沿いの道を進む。この道も藪払いがされておらず踏み跡が薄い。
林道終点
沢沿いの道
所々草に覆われ踏み跡薄い。
沢音が途切れてくると稜線が近づき、最後は急坂の激登りを凌いで天狗角力取山と火桁山の鞍部に達した。樹林に阻まれ鞍部からの展望は全く無い。鞍部からしばらく緩やかな樹林帯の尾根を進むが、その後川桁山の山頂に向かって標高差約200mの急登となる。
鞍部直下の急坂
展望の無い鞍部
この急登が今日一番の頑張りどころで、登り切ると前衛ピーク(1372m)付近に達し、後は細い尾根を伝って川桁山(1413m)に到着した。山頂には三角点標石があるのみで、山名を記した小さな標識すら無い。又南面に視界が開き晴れていれば猪苗代湖が見えるはずだが、中腹から上を雲が覆い全く展望は無い。
山頂へ向かう細い尾根道
道沿いにアカモノの花が咲いていた。
川桁山山頂
登りで随分汗を掻いたから水分を随分補給して山頂を後にする。気持ちの良いブナ林の道を20分程降ると、道が左右に分岐していた。右の明瞭な道は内野集落へ降る道で、左の薄い踏み跡は猪苗代リゾートスキー場へダイレクトに降る道だ。
山頂から心地よいブナ林を降る。
どちらを行くかしばし迷ったが、早く下山したかったので左折して猪苗代リゾートスキー場へ降る事にした。尾根を直線的に降るこの道は踏み跡は薄いけれど明瞭に続いており、それ程迷う事も無い。所々ツツジの花も咲き、意外と歩き易い道だ。
気持ちの良いスキー場への下山道
所々ツツジが咲いていた。
尾根上の877mピークの手前まで降ると、踏み跡は尾根を離れ右へ降っていた。急な所にはロープが張られていたが、そこから水場の所までは踏み跡が怪しくなり慎重に降って行く。やがてパイプから勢いよく水が噴き出す水場に降立った。
水場からの登り口
パイプから水が噴き出す水場
水場から草に覆われた幅広の道を緩やかに降ると直に猪苗代リゾートスキー場のゲレンデ最上部に出た。此処には案内標識が全く無く、このコースを登りに使う場合、登山道入口を見つけるのが大変かも知れない。
草に覆われた下山の道
ゲレンデから登山道入口(右端)
今までと風景が一変し、草原のゲレンデを快適に降って行く。緑のスキー場の最下部にはサマースノーボードの滑り台があり、若者達が勢いよくボードでプールへ飛び込んでいた。
快適なゲレンデの道
ゲレンデから川桁山を振り返る。(中央右奥の山?)
プールで若者たちがサマースノーボードを楽しんでいた。
スキー場に隣接した猪苗代リステルホテルは、驚くほど巨大な建物だ。これで採算が取れるのだろうかと他人事ながら心配になるほどだ。ホテルの下には赤いラベンダー畑が広がり、行楽の人達が何組か散策していた。
巨大な猪苗代リステルホテル
ホテル下のラベンダー畑
ホテルの下の道を左へ曲がり川を渡った所が出発地点の観音寺だった。何時かは登ってみたいと思っていた川桁山は程々に厳しい道程で中々手強かった。山頂からの展望も無かったが、でもほどほどに疲れ満足できる山歩きでした。
由緒ありげな観音寺の山門
観音寺横の駐車スペース