Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

ある日突然閉店した馴染のお寿司屋さん

2019年09月10日 | 日記

 9月10日(火)

 隣街の公団アパート群の一角に、馴染の寿司店が在った。口数少ない実直そうなご主人が寿司を握り、快活な奥さんがお客の接待をする夫婦だけの小さなお店だった。

 「値段が安くて美味しい店よ。」と妻が友人に教えられ、時々そのお店で寿司を食べるようになったのだが、ある日の昼時に訪れると店のシャッターが閉まっており、「都合により、しばらく休養 させていただきます。」と壁紙が張られていた。

 その日は残念な思いで引き上げたが、その後何度か訪れてもシャッターは閉まったままで、営業を再開する気配は無かった。後日妻が聞いた噂によると、「ご主人が病に倒れて闘病中で、奥さんはその看病に専念しているそう。」との話であった。

 結局シャッターは再び開けられる事は無く、今だに固く閉じられたままだ。張られていた壁紙も、風に飛ばされたのかいつの間にか無くなっていた。時折近くを通るのだが、その度に小じんまりとしていた中にも雰囲気の良かったお店の事を思いだす。

 人も思い出も、少しづつこの世の表舞台から消え去って行く。人生のもの悲しさを胸にチクリと感じます。・・・

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