7月21日(火)
膝の治療で二週間ぶりに都内北区十条にある永振クリニックを訪れた。治療と言っても膝へ注射をするだけなのですぐに終わる。今のところ膝に違和感は感じないので治療を終えたい気持ちもあるが、注射を止めれば再び悪化するかも?という不安もあるので、2週間後の診療を予約してクリニックを後にした。
このまま我家へ戻るには時間が早い。朝日新聞販売店から日本画家「竹内栖鳳」特別絵画展のチケットを貰っていたので、恵比寿駅から東へ歩いて10分程の距離にある開催場所の山種美術館を訪れた。
広尾の山種美術館
新型コロナの影響で山種美術館は長らく休館していたが、先週末の18日からようやく営業を再開した。私のチケットは7月5日で有効期限を過ぎていたが、美術館の都合で休館していたのだから当然観る事ができるだろうと思い込んでいた。
入場チケット
ところが検温を受けて受付にチケットを提示すると、受付嬢は何やら何処かへあたふたと電話して会話を終えると「前売り券の場合は有効期限の延長をできますが、お客様の招待券では観る事はできません。入場券を購入して頂ければごらんになれますが。」と断られてしまった。
「それはネーだろ。そっちの都合で勝手に休みやがって、今更観せネーとは勝手な言い草だ。ふざけんじゃねーよ。」と啖呵の一つも切りたかったが、高邁な知性と教養が邪魔をして(単に気が弱いとも言えるが)、「ジャ~いいです。」と言って美術館を後にした。
余分な電車賃を払って来た事に腹立たしさを覚えたが、まあセレブの街広尾界隈を散策したと思えば少しは気も紛れる。山種美術館は一人のコアな美術愛好家を失った。もう二度と来ないぞ。