信仰の山として名高い日本三名山の一つ立山から、富山平野へ流れ込む大日尾根の最高地点が奥大日岳です。北隣に聳える剣岳とは対照的に穏やかな山容で、高山植物が多く咲く花の百名山としても知られています。
奥大日岳へ最初に登ったのは、昭和55年の9月でした。遠い記憶を思い起こすと、剣岳を登頂した後に尾根を縦走して奥大日岳の山頂を踏み、大日岳直下の大日小屋へ泊ったのだと記憶しています。
昭和55年9月16日(火)~17日(水)
剣岳~奥大日岳~大日岳~大日小屋
立山から大日岳(左の山)と奥大日岳(右の山)
大日岳から剣岳
2回目に奥大日岳を登ったのは平成25年の8月でした。この時はテント泊で当初立山から薬師岳まで縦走する計画だったが、初日から大雨強風の悪天に遭遇し室堂の雷鳥平にテントを張って避難したのです。
当初の縦走計画は頓挫したので、天気が回復した翌日は軽装で奥大日岳~立山を歩きました。その時の記録がブログに掲載されていたので、一部を抜粋して下記に転載してみます。
平成25年8月22日(木) 天気=曇り後晴れ
07:30雷鳥沢キャンプ地→ 07:55新室堂乗越→ 09:12~15奥大日岳→ 09:27~44大日岳最高点→ 10::55~11:09新室堂乗越→ 11:58~12:12別山乗越→ 12:34~38別山→ 12:43~50別山北峰→ 12:55~58別山→ 13:29~32真砂岳→ 14:00~09富士ノ折立→ 14:19~23大汝山→ 14:40~41雄山→ 15:01一ノ越→ 15:25~27室堂山荘→ 15:57~16:00雷鳥沢ヒュッテ→ 16:04雷鳥沢キャンプ地
朝方まで降っていた雨もどうやら上がった様子、取敢えず奥大日岳でも登ろうかと雷鳥平のテント場を出発する。天気の回復に幾人もの登山者が登り始めている。新室堂乗越の登山道分岐で左に曲がる。白いガスで何にも見えず黙々と歩くのみ、高山植物の群落が眼を和ませてくれる。
雷鳥平のテント場
高山植物の群落
奥大日岳へ向かう登山道
カガミ谷乗越のピークを越えトラバース気味に登って行くと奥大日岳も近い。再び稜線に出てしばらく進むとガスの中に奥大日岳(2606m)の山頂標識が現れた。白いガスで何の展望も得ず記念の写真だけ撮って引き返す。10分余歩いて大日岳最高点(2611m)にも立ち寄る。ヒッソリとした山頂だった。
奥大日岳山頂
天気が良くなって室堂方面の展望が開いた
来た道を引返し新室堂乗越に戻った頃には、視界を遮っていた雲も後退し室堂平の全貌が見渡せるようになってきた。これなら剣岳も見えるかも知れない。別山乗越へ向かう事にする。・・・
新室堂乗越から別山乗越方面
追信・・・ 奥大日岳は、北アルプスの中では比較的容易に登れる山です。妻がまだ登っていなので、元気なうち一緒に大日小屋泊りで再訪してみたいものです。