Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

大雪連峰、赤岳~小泉岳登山(詳細)

2019年08月04日 | 山歩き

 7月22日(月)      天気=晴れ

 

08:55銀泉台登山口→ 09:30第1花園→ 10:15~18コマクサ平→ 11:22~12:10赤岳→ 12:30~40小泉岳→ 12:59~13:04赤岳→ 13:56~1400コマクサ平→ 14:27第1花園→ 14:50銀泉台

 

 昨夜は北見市塩別地区のつるつる温泉に泊った。当初の計画では東大雪の武華山へ登るつもりであったが、この山も登山口へ至る林道が崩壊して通行止めとなっている為、予定を変更して大雪連峰でまだ未踏だった赤岳と小泉岳を登る事にした。

 温泉宿で朝食を済まし、国道39号を西へ走って大雪湖からダートの道を10キロ程遡り登山口の銀泉台にAM9時前着いた。平日なのに登山口の駐車場には既に数十台の車が停まっていた。

 銀泉台の登山口

 登山口の水場で冷たい水を補給して出発する。ゲートを潜って林道を僅かばかり歩くと登山口の標識が有り、そこから登山道が始まる。頭上から強い陽射しが照りつけるものの標高が高いせいかそれ程辛くも無い。

 林道奥の登山道入口

 しばらく急坂を登ると展望が拡がり東大雪の山々が見えてくる。小さな雪渓を越えた所に第1花園の標識が立ち、眼下には登山口の駐車場が小さく見えた。更に登ると広々とした雪渓へ出て、雪渓のど真ん中を登って行く。ここら辺が地図上の第2花園に当たり、高山植物も俄然増えてくる。

 第1花園手前の雪渓

 第1花園付近から銀泉台の登山口方面

 第2花園の雪渓

 雪渓から東大雪、石狩岳方面

 雪渓から東大雪ニセイカウシュッペ山方面

 雪渓を越え緩やかな道を登って行くと、「コマクサ平」と書かれた標識が立つ広々とした台地へ着いた。此処は眺めも良く、大勢の登山者が休んでいる。その名のとおりこの辺りにはコマクサの群落がそこかしこに咲いており、花好きには堪えられない場所だ。

 コマクサ平

 コマクサ平付近の池塘

 コマクサ平のコマクサ群落

 そんな桃源郷のような台地を進んで行くと、前面に第3雪渓が広がり雪渓底部には小さなセセラギ流れており、手で掬うと凍えるような冷たさだ。雪渓脇の急登を登り切ると、赤岳山頂直下の第4雪渓が前面に見えた。

 コマクサ平から第3雪渓へ

 第3雪渓からコマクサ平方面

 第3雪渓の登り

 第3雪渓を越え、第4雪渓へ

 第4雪渓から石狩岳方面

 第4雪渓脇の急登を越えるとそこは雄大な大雪連峰稜線の一角で、岩屑の平坦な道を歩いて、小さな岩塔の赤岳(2079m)へ到着した。山頂は大雪連峰の大展望台で、連峰最高峰の旭岳や北鎮岳、トムラウシ山など名立たる山々が見渡せた。

 赤岳山頂手前

 赤岳山頂

 山頂から旭岳(中央奥)方面

 山頂脇の岩陰でお湯を沸かせてランチタイムとする。絶景を眺めながらの食事は至福の一時だった。休憩を終えると隣に聳える小泉岳へ向かう。小泉岳は茫洋とした広がりのある山で、標識が無ければ何処が山頂か判別し難い。此処も360度の展望で西隣には白雲岳が聳え、その下に白雲岳避難小屋とキャンプ地があって、30年以上も前に我々がテントを張った懐かしい場所でもある。

 赤岳から小泉岳へ向かう。

 小泉岳山頂手前

 山頂から白雲岳(左手前)と朝日岳(中央奥)

 小泉岳を後にすると赤岳まで戻り、登って来た道を降って行く。強い陽射しの中で雪渓の雪が蒸発してカゲロウのように白く漂っていた。降りの道は早く、赤岳山頂から1時間45分程で登山口の銀泉台へ戻って来た。

 小泉岳から赤岳へ降る道

 道沿いにシマリスと遭遇

 雪渓に漂う水蒸気

 登山口に戻って来た。

 武華山に登る計画が急遽思いついた今日の登山だったが、幸い天気に恵まれて大雪連峰の大自然を充分に堪能する事ができ楽しい山歩きとなった。ワザワザ北海道まで来た甲斐があったというもんです。

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十勝連峰、富良野岳(詳細)

2019年08月02日 | 山歩き

 7月20日(土)      天気=曇り時々雨

 

06:49十勝岳温泉→ 07:25安政火口入口→ 08:00~14沢越え(水場)→ 09:11~15稜線分岐→ 09:38~53富良野岳→ 10:16稜線分岐→ 11:22沢越え→ 11:57安政火口入口→ 12:27十勝岳温泉

 

 2年前の台風直撃で登山口に至る林道が崩壊し、北海道では幾つもの山が登頂困難となっている。東大雪のウペペサンケ山や日高の芽室岳もその一つで、今回登りたかったのだが、自分の体力・年齢を考えて諦めざるをえなかった。

 今回の旅は、最初に十勝連峰の富良野岳を目指した。この山は連峰の最南端に位置し、高山植物の多さで人気がある。前夜は上富良野町の日の出キャンプ場で過ごしたが、朝目覚めると小雨が降っている生憎の天気だ。登るか否かで迷ったが、とに角、登山口の十勝岳温泉まで行ってみる事にした。

 山麓から仰ぐ山々は雲に覆われていたが、標高1270mの十勝岳温泉の駐車場へ登り着くと、雨は降っておらず曇り空ながら天気もさほど悪く無い。他にも大勢の登山者が居て次々と出発しているので、我々も登る事にした。

 登山口の駐車場

 出だしは緩やかで幅広い遊歩道のような道が続く。遠い昔はこの道から三段山を経由して十勝岳へ直接登るコースがあり我々も歩いたのだが、今は廃道化して分岐の標識も見当たらない。

 安政火口入口へ向かう幅広い登山道

 安政火口方面

 登山口から35分程の歩きで、安政火口入口に着き辺りは硫黄の臭いが漂っている。ここから山腹を巻き気味に登って行くと、やがて上富良野岳への道が左に分岐し、その少し先で流水のある沢へ着き一休みする。

 安政火口入口付近

 上富良野岳分岐手前の登山道

 水場の沢へ降り着く。

 沢を越えるとジグザグの急登となり、小さな雪渓を越えて三峰山山腹のトラバース道がしばらく続く。この頃から再び小雨がパラつき始め、登山道が濡れて歩き難くなる。トラバース道から急坂へ変りしばらく登ると、稜線上の登山道に合流した。

 沢を越え、急な階段を登る。

 上に雪渓が見えてきた。

 雨に濡れ歩き難いトラバース道

 同 上

 稜線上は雨風が強く、慌てて雨具を着込む。合流地点から富良野岳目指して霧の尾根道を登って行く。山頂へ至る道沿いには多くの高山植物が咲き乱れ、辛い登りを癒してくれる。

 稜線上の登山道合流地点

 登山道沿いの高山植物

 所々咲いていたコマクサ

 やがて霧の中に山頂標識が現れ、富良野岳(1912m)に到着した。霧に覆われて山頂からの展望は全く無い。人気の山だけに、こんな天気でも次から次に登山者が登って来る。ジッとしてると肌寒く、我々は15分程休んだだけで山頂を後にした。

 富良野岳山頂

 山頂を後にする。

 登山道の合流地点まで降って、予定では縦走路を上富良野岳まで行くつもりだったが。こんな天気じゃ景色も見えないし往路を降る事にした。我々が降って行く最中も次々と登山者がすれ違って行く。中には短パン・Tシャツだけの白人女性も居て、あんな格好でよく寒く無いなあと半ば呆れながらも感心する。濡れた登山道は滑り易いので、転げぬよう慎重に降って行く。標高が下がるにつれ、雨も上がって歩き易くなった。

 安政火口付近まで降る。

 安政火口入口付近まで降ると、二人組の男性パーティが登ってきた。こんな時間からと思ったが、重装備だったので彼らは今夜稜線の避難小屋にでも泊るのだろう。十勝岳温泉にはお昼過ぎに戻って来た。ここは良く整備された駐車場やトイレなどがあり、温泉入浴もできるから随分恵まれた登山口だ。

 安政火口入口から登山口への降り道

 十勝岳温泉に到着

 車に乗ると山麓の吹上温泉、白銀荘へ向かう。ここは源泉掛け流しの温泉が実に心地よく、何度か来た事がある。我々は前日泊った日の出キャンプ場から割引券を貰っていたので、一人600円のところ、400円で入浴する事ができた。

 富良野岳の山頂を踏めたし温泉にも入れたので、今夜は美瑛町の宿(丘の宿こえる)に宿泊して美味しいビールが飲めそうです。

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