monologue
夜明けに向けて
 



    4
      銀色の 娘は、その形をもって判断する。
      血と水を分ける。
      鉛と銀を分ける。
      風を空気から、分ける。
      石を岩から散り出す。
      そして、太陽の下へと帰るだろう。

「赤い月の形としての物語」より

************************************************

この預言詩発表当時にはまったく意味不明であったであろうこの節も今の眼で読めば原発後の代替エネルギーを詩的に語っていたことがわかる。
地球の血であるマグマ地熱石油水力、鉛や酸化銀などの電池、風力、石炭、そして最後には太陽光発電へと帰結することを詩の形にまとめたものであった。
fumio


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )