10月上旬の今日は
天気予報通りの曇りです。
さすがは2500m級の山
日光白根山の山頂は
雲の中でした。
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深田久弥さん
日本百名山より
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山頂は一種異様である。蜂の巣のように凹凸が激しく
小火口の跡が散在しており、岩石の小丘が錯綜している。
それは、この山がかに激しい噴火を繰り返したかを物語っている。
また、五色沼は『日光山志』に魔ノ湖と名づけられている火口湖である。
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日光白根山は
山頂までほんの少し岩場があり
ここはスリルがあります。
がんばって、小学生が登っていました。
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山頂付近は狭いので
行列ができました。

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まわりの景色は何も見えません。
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1時間ほど粘っても
一向に晴れ間が出ませんでいたので
やむなく下りることにしました。

振り返って山頂方向は
まだ込み合っていました。

ほんの少し下りたら
青い湖が見えました。
ガスがなければ
山頂からも見えたと思われます。
ブルーホールのような
五色沼

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なぜ五色沼という名前がついたのか
魔ノ湖と名づけられたのか
ずっと見ていると
その理由がわかるような気がします。
見る角度で水の色が変わります。

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下りは白い道が
九十九折りに続きます。

気にならないくらいに歩く人も少なく
前方の錦の前白根山と外輪山
手前の黄色い紅葉が
すばらしいコントラストです。

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歩みとともに
視界全体に色彩が広がります。
この道を下らなければ
秋に日光白根山を登る価値は
半減するでしょう。
少し遠回りですが
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下り終えたら青空が
紅葉の道を進むと
五色沼です。
水は透明だし
水底も土色なんですが
なぜ上から見ると
神秘的な色になるのでしょう。

透明な水面と紅葉を
静かな空間とともに共有する
わずかばかりの訪問者
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こちらが本来の表の日光白根山
(日光からの視点で)

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至福のひとときでした。
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後ろ髪を引かれながら進み
振り返ると
紅葉の向こうに
再び青くたたずむ五色沼

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阿弥陀が池では
急な坂を落ちてきたようだと
登山客が
息を整えていました。

このルートは近道ですが
相当厳しそうです。
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持参のガイド本の言うとおり
座禅山に寄り道を
しかし
火口に行くにはかなり下って
また登り返す必要があるようで
今回は時間と体力ががないので
あきらめました。
錦の紅葉がきれいでした。

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その先もルートはいろいろ選択可能ですが
七色平経由で
来た道を戻ります。

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血の池地獄と
六地蔵は
この次に巡りましょう。
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今日は
19972歩
山頂から何も見えなかったけれど
紅葉に包まれた五色沼の静けさを堪能し
もう一度
来なければならない場所が
できてしまいました。
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end