飯豊連峰に出かける時
意識して、外していたのは
真夏の登山でした。
何回か下見をして
暑さでバテることがあり
1日で長い距離を歩くのは
涼しいときに限ると
思ってのことでした。
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その為、あきらめていたものを
今回初めて見ることができました。
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イイデリンドウ
リンドウ科の多年草
ミヤマリンドウの変種で
飯豊山固有の植物である。
花期は7~8月。
飯豊の星と呼ばれ
9月中旬にもかかわらず
一輪が咲き残っていました。
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門内小屋の泊り客は意外と少なく
2階はほぼ使いませんでした。
山小屋がすいているのは
新型コロナの影響があると思います。
テント場にあったテント9張は
感染を恐れた人が何割かいたでしょう。
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休憩と寝床の準備をした後
土曜日で管理人さんがいたので
いつもは飲まないビールを買い
小屋の外のベンチで
気持ちのよい風に吹かれながら
缶ビールを飲み
一緒に泊まる人と話が弾みました。
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水の補給なしで5時間近く
活動できるのはうらやましいと
言われ
ハイドレーションパックにしたら
飲む水の量が減ったことを
教えました。今回の山旅では
頼母木小屋での水補給2回で
済みました。
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夕暮れを見に、
門内岳(標高1887m)に登りました。
門内小屋から5分ほどで着きます。
山頂にあったのは赤い祠でした。
その奥には、右から
北股岳・梅花皮岳・飯豊本山です。
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北西は登ってきた山道と
薄っすら広がる日本海
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東は霞む山々と会津方面
真ん中は会津磐梯山
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赤く染まる北股岳・梅花皮岳
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遠くの飯豊本山
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夕日を見守る
門内小屋とテント場の人たち
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日没です。
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1年前の飯豊本山避難小屋では
寝具が合わず、よく眠れませんでしたので
今回は2つのことを改善し
ぐっすり眠れました。
空気枕に薄い低反発マットをかぶせ
寝がえりの時の音を小さく
枕が動きにくくしました。
スリーピングマットを大きめの
エアーマットに変え、横向き寝でも
肩が床につかないようにしました。
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翌朝
夜明け前の蔵王
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沈む満月と
越後平野に灯る街路灯
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寝具を小屋に預けて、荷を軽くして
夜明けとともに北股岳に向います。
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最初は少し下ります。
ギルダ池は見過ごして
鞍部から登り返し
次第に北股岳が大きくなって
東側に大きな岩が見えると
北股岳(標高2025m)山頂です。
よく晴れて、遠くまで見通せます。
門内小屋から50分かかりました。
門内小屋で十分な休憩がとれて
荷物も軽く、標準タイムを
随分短縮しました。
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登った道を振り返り
中央が門内岳
そこから尾根道を右に扇ノ地紙
その奥に、地神山と
朳差岳の山頂が重なります。
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扇ノ地紙の右には
長く険しい梶川尾根
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更に北には、右から
大朝日岳(朝日連峰)
月山(少し遠いので薄く見える)
以東岳(朝日連峰)
鳥海山(左端にうっすらと)
も見えました。
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南東には、まだ歩いていない
飯豊連峰の最深部で
真下の梅花皮小屋から
梅花皮岳・烏帽子岳・飯豊本山が
重なって見えます。
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その少し右に
御西岳に続く縦走路
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少し画像が小さくなりますが
御西岳の右には
飯豊連峰最高峰の大日岳です。
(標高2128m)
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深田久弥さんの
主脈の峰々が堂々と独立している
という言葉をかみしめて
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車が自動運転で
南の登山口に周回すれば
南に下りるほうが楽なのにと
思いながら、来た道を戻りました。
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1日目の歩数:26,011歩
2日目の歩数:30,634歩
(1日目は歩数計を起動しなかったため
2日目の歩数から推定しました。)
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<上り>
足ノ松登山口⇒大石山⇒頼母木小屋⇒地神山⇒門内小屋⇒北股岳
3:45 ⇒1:00 ⇒ 1:10 ⇒ 1:10 ⇒ 0:50
<下り>
北股岳⇒門内小屋⇒地神山⇒頼母木小屋⇒大石山⇒足ノ松登山口
0:50 ⇒0:45 ⇒1:10 ⇒0:50 ⇒3:10
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上り合計:7:55
下り合計:6:45
(大石山と頼母木小屋での大休止は除きます)
疲れた脚で足ノ松尾根を下るのは
大変でした。
縦走するなら、北から入り南へ向かう事を
お薦めします。
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end