山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

弥彦山 2013-6 下旬 白い花

2013-06-29 | 弥彦山の足跡 6月
前回入りきらなかった弥彦山
6月中旬の白い花を含め
その後の花をまとめてみました。
行く度に
見たことのない花や
もっときれいに撮って欲しいという花などが
出迎えてくれます。
ギンリョウソウ(銀竜草)
イチヤクソウ科の多年草
腐生植物
東アジアの温帯に広く分布する
山地の暗い林下に数本ずつ生える
根の他は全草が白色であるが
乾燥すると黒くなる
葉のつき方が竜の鱗のようで
体全体が白いためこの名がついた
別名ユウレイタケ

<腐生植物>
葉緑素を持たないため
死んだ生物や排泄物から
必要な有機物を受けている植物のこと
弥彦山のユウレイタケは
奥ゆかしいのか
1本立ちしていました。
ヤマボウシ
ミズキ科の落葉高木
日本各地で普通に見られる
花序全体を4枚の大きな白色の包葉が包み
これが花弁のようにみえる

ギボウシ
ユリ科の多年草
東アジア特産であるが
150年くらい前から
ヨーロッパでも栽培されている
若い花序の形が欄干のギボシに似ることから
この名がついた

ツルアリドオシ
アカネ科の常緑多年草
東アジアに分布し
日本では各地の山地の木陰に生える
花は2個ずつ並んで咲く

ドクダミ
ドクダミ科の多年草
アジアに広く分布し
日本でも本州・四国・九州で普通に見られる
花びらに見えるのは総苞である

ホオズキ
ナス科の多年草
アジア東部に広く分布し
日本でも山地にまれに生えるが
通常は観賞用として人家に栽培される

誰かが遊んだ名残でしょうか?
シモツケ
バラ科の落葉低木
アジア東部に分布する
日本では各地の山地に自生する
栃木県で最初に見つけられたため
下野の名がついた

<虫>
大量発生のため
注意報発令中
end

弥彦山 2013-6 中旬

2013-06-22 | 弥彦山の足跡 6月
毎年のことですが
梅雨入りしてから
数少ない休みの日がいつも雨で
遠出する気になれません。
晴れていれば
雪が融けて花も咲く
いい季節だと思うのですが
この雨がないと
夏に水不足になるから
しかたありません。
6月の弥彦山から
今年一番の佐渡が
クッキリと見えました。

何故か
気の早い葉が紅く染まっていました。

ノギラン(つぼみ)
ユリ科の多年草
日本各地の日当たりのよい草地に生える
花は穂状の総状花で
淡黄赤色という
なんとも表現しづらい色らしい

以前見たときより
つぼみが膨らんできましたが
まだ花は咲きません
ナワシロイチゴ
バラ科の落葉低木
アジア東部に分布し
日本では原野や路傍に普通に見られる
花が平らに開くことはない
果実は赤熟し食べられる

ウツボグサ
シソ科の多年草
北半球の温帯に広く分布し
日当たりのよい山野や草地に
普通に見られる
名前は
花穂が弓矢を入れるうつぼに似ているから

エゾアジサイかヤマアジサイ
ユキノシタ科の落葉低木

ウリノキ
ウリノキ科の落葉小低木
日本各地の山地で普通に見られる
花弁は細く開花すると反転する

細長い花は白いはずだが
まだ若いからか色づいていない
キツリフネ
ツリフネソウ科の一年草
触れると種をはじき飛ばすらしい
ラテン名は『私にふれるな』

end

弥彦山 2013-6 上旬

2013-06-14 | 弥彦山の足跡 6月
新潟も梅雨の前で
夏のように暑い日が続きます。
弥彦山の山頂は日陰がなく
真夏のようですが。
林の中で風が吹くと
避暑地に来たような気がします。
八枚沢登山口の小さな滝

木陰にあり
とても涼しいのですが、
妻戸尾根と雨乞尾根の登山道は
傾斜がきつく汗だくになります。
登山道は藪に近くなってきましたが
どなたかが
必要最小限の草を刈ってくれているようです。
いつもお気に入りの国上山方面
この日は
ヤマツツジが良いアクセントです。

6月も
たくさんの花が咲いています。
赤系統の花からご覧ください。
ヤマオダマキ
キンポウゲ科の多年草
日本各地の日当たりのよい山地に生える
おだまきとは
麻の糸を中が空洞になるように巻いたもの

ウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木
北海道から本州中部以北の山地に生える
日本海側に多く分布する
ガクウラジロヨウラクはガクが長いが
たまたまこれはガクが短いようです。

青・紫系統
イワカラクサ
ゴマノハグサ科の多年草
ヨーロッパアルプス・ピレネー原産

デワノタツナミソウ
シソ科の多年草
下唇に紫斑がない
水辺などの湿り気のあるところを好む

クルマバナ
シソ科の多年草
原野に広く分布する
車状に花が咲く
花はカキドオシに似ているが小さい。

白系統
ササバギンラン
ラン科の多年草
本州・四国・九州・朝鮮半島に分布する
山地の木陰に生える
ギンランに似ているが
背丈が高く50cm前後になる
白い花は全開しない

ヤマブキショウマ
バラ科の多年草
北半球の温帯から亜寒帯に広く分布し
日本では各地の山地に普通に見られる
葉がヤマブキに似ているので
この名がついた

エゴノキ
エゴノキ科の落葉小高木
アジア東部の温帯に広く分布し
日本各地の山地に普通に生える
花が美しいので
庭木にされることもある

ハルジオン
キク科の越年草
北アメリカ原産
昭和に入って東京付近を中心に帰化した

カラマツソウ
キンポウゲ科の多年草
山地に生える
花のようすがカラマツに似ている
以前紹介したアキカラマツは同属の種

ヤマムグラ
アカネ科の多年草
あまりに小さい花なので
ピントが合いにくい
カメラ泣かせの花です

ヒメタガソデソウ
ナデシコ科
山の草地に生える
別名:オオヤマフスマ
フスマとはふとんのこと
これも小さい花です

ホタルブクロ(再掲載)
キキョウ科の多年草
花の中は紫色の斑点模様がある

黄系統
ウマノアシガタ
キンポウゲ科の多年草
日当たりのよい山野に普通に生える

コウゾリナ
キク科の越年草
日本各地の山野に普通に見られる
茎や葉にトゲがあり
触れるとひっかかるので
カミソリナともいう

コナスビ
サクラソウ科の多年草
アジア東南部に広く分布する
日本全域の山地や原野に普通に自生している
若いナスに似た実をつける

キリンソウ
ベンケイ科の多年草
山地の岩の上などに自生する
観賞用にも栽培される

ノギラン(つぼみ)
ユリ科の多年草
日本各地の日当たりのよい草地に生える
花は穂状の総状花で
淡黄赤色という

なんとも表現しづらい色らしい
(写真は後日) 
ノギランは咲いた花が
撮れるといいのですが
また後日といたします。
end

南峰から山頂へ☆飯士山@新潟百名山№13

2013-06-11 | 〇新潟100名山(中越)
飯士山南峰は
三叉路になっています。
左はノコギリ尾根に続きます。
右の道に進むと
下って上るルートがすべて見え
とがった山頂に緊張します。

南峰からの見た目ほど
急な坂はなく
ゴンドラの終点から山頂へ向かう道に
T字路で出会いました。

山頂方向の最後の登りは
やはり急坂でした。
さほどの距離はありませんが、
周りの木が低く
開放感があるので
足を滑らせると
危険な匂いがします。
 
ロープにつかまりながら

南峰から30分で
飯士山山頂に到着しました。

山頂はとがっているし
広くありません。
大きな木がないので
大パノラマが広がります。
先に続く細い道があったので
行ってみると

もう一つ狭い円形の休憩場があり
風雪に耐えたお地蔵様が
いらっしゃいました。

それでは
山頂から見下ろす南峰
その先に霞むスキー場と温泉街

東の巻機山方向

尖がっているのが笠ケ岳
その右に
一番高く雪が多い
巻機山山頂
巻機山は山頂がとがっていないので
優しい雰囲気がありますが
登山口からの高低差が大きいので
登山者を限定しています。
南西の苗場山方向

地図で確認したところ
写真の左手前から
神立高原スキー場
その上にみつまたスキー場
更に上に雪がコースに残る
かぐらスキー場と神楽ケ峰
その先が苗場山
谷川連峰は雲が多く
はっきりピークを見分けることが
できませんでしたが

下りに少しだけ雲の切れ間に
谷川岳の耳のようなピークが
ふたつ見えました。
南峰では
キアゲハチョウが
登山道を登ってくる上昇気流に
ホバリングをして
遊んでいました。

岩原スキー場に戻ると
大勢の人たちが
山菜を採っていました。
皆さん
わらびがお目当てだったようです。
缶ビールの男性に声をかけると
どちらから来られましたか?
東京から。
元は取れましたか?
小さい束を何百円かで売ってたから
きっと大丈夫。
竹のかご2つ分はありました。
男性方は大きさで分け
きれいに並べてくるんでいましたが
几帳面なのは男だけさ
だそうです。
お連れの方は
どうせ料理するときに混ぜるから
どうでもいいよ
だそうです。
たまにはのんびり
山菜取りもいいですね
斜面だから
運動にもなりますし。
この日見た花たち
タムシバ・エチゴキジムシロ・ヒメハギ
イワウチワ・イワナシ・イワカガミ
タニウツギ・ガマズミ・ミツバツツジ
これはサクラソウかな?

*
今日の歩数
11,416歩
end

飯士山から見下ろすスキー場@新潟百名山№13

2013-06-07 | 〇新潟100名山(中越)
谷川連峰に少しだけ雪が残るころ
なだらかな裾野が広がる
飯士山
標高1111.5m
に登ってきました。
遠くまですっきり見える快晴
という訳にはいきませんが
雨は降らないようなので
高速道路は土日は半額ですから
つい出かけてしまいます。
西側のノコギリ尾根を登る道は
とこどき死者も出るやせ尾根ですが、
岩原スキー場から登れば
楽々登れるはずです。
登山口のスキー場には
もちろん雪はありませんし
登山者らしき人もいませんでした。

どこを歩けばいいのか
迷うくらい広い原っぱですが
歩き慣れたコンクリートの上を進みます。
珍しい花はないか
探しながら進み
15分後
ヒメハギ1株

ヒメハギ科の多年草
山野の日当たりのよい草地に
普通に見られる
茎の色が赤っぽいのと
紫の花の先にある白いものが
特徴的な花でした。
白いものは付属物だそうです。
30分で左端のリフト終点に到着。

ここが本当の登山口のようですが
既に標高700mですから
残り411m。

地図は周遊コースですが
今回は④⇔③のピストンです。
スキー場の先にミニチュアのような
市街地と高速道路
さらに上越国境の山々が
洗面器の縁のように取り巻いています。

去年登った方丈山848.2m
は正面の少し左側
湯沢パークスキー場の奥に見えます。
左に大源太山
下の拡大した写真の
中央のピラミッド状の山

山頂付近の形状が
マッターホルンに似ています。
ここで
十分満足できるかも知れませんが
山登りに来たのですから
先に進むことにいたしましょう。
あまり整備されていない斜面が
いきなり始まります。
すぐに
やせ尾根になりますが
キレ落ちた斜面には
たくさんの樹木や草が生えているので
さほど恐怖感はありません。

登山道は
上るのは問題ありませんが
下るのが大変そうなので
ロープがたくさん下がっています。
次第に虫が寄ってきて
いやな記憶がよみがえりますが
最悪の状況までは至りませんでした。
この日は甘く見て軽装です。
花のイワちゃん3姉妹に
癒されながら登ります。
イワウチワ
イワウメ科の常緑多年草

ここでは終わりかけていました。
イワナシ
ツツジ科の常緑小低木
 
低くて小さいけれど
葉の形が
木であることを主張しています
イワカガミ
イワウメ科の常緑多年草

色が濃いなぁ
花を楽しみながら
虫に悩まされつつ
リフトの終点から南峰まで
50分かかりました。

谷川連峰の山々が
山頂だけ現れました。

途中で
小さい花用のカメラが
バッテリー上がりでリタイアし
準備不足を露呈。
残りはちょっと大きいカメラなので
しんどいなぁ
つづく

庭の花 2013-6 梅雨の前に

2013-06-06 | 庭の花+花のまとめ
庭の花は
カメラのテストのつもりで
撮っています。
去年撮った花ばかりですが
今年も
梅雨の前のこの時期に
色鮮やかな
いくつかの花をご覧ください。
ユキノシタ
ユキノシタ科の多年草

ナデシコ
ナデシコ科の多年草

都忘れ
キク科の多年草
別名アズマギク・ミヤマヨメナ

シャクヤク
ボタン科の多年草
大きな花ですが上品な香りがします。

シラン(紫蘭)
ラン科の多年草


晴れて暑い日が続いています。
こんな年の梅雨は
どうなんでしょうか?
今年はがんばって
出かけたいと思っているのですが
end

五頭山から見える山々@新潟百名山№12

2013-06-02 | 〇新潟100名山(下越)
本当は
真っ白な飯豊連峰が見たかった
のですが
それはまた来年のお楽しみ
ということにしておきましょう。
二ノ峰から登山道に戻り
一ノ峰に向かう道は
下りて上るのですが、
高低差はそんなにありません。


10分ほどでまず見えたのは
飯豊連峰
(北股岳・大日岳)

雪解けが進んでしまいました。
そして
一ノ峰は広場に
石の塔が建っています。

横には地蔵様がいらっしゃいました。
混んでいたので
そのまま進むと
前一ノ峰

登山口から2時間かかりました。
まだ山頂ではないようですが
大勢の方が食事を楽しんでいます。
飯豊連峰が丸見えだったので
私も昼食にしました。
虫が寄ってくるので
虫除けスプレーをかけ
ウィンドブレーカーを
頭から被ります。
何とか食事する空間ができました。
東は会津方面の山々

ピークがあまりにも多く
名前も覚えきれないでしょう。
北東に雪が残る飯豊連峰

手前の緑の一番高いところが
少し白さが残る二王子岳です。
軽い食事を済ませ
距離はなさそうなので
五頭山山頂に向かいます。

下って上るのですが
高低差はさほどありません。
菱ヶ岳への縦走路になる三叉路まで
5分ほど

五頭山山頂まで
13分で着きました。

五頭山山頂は
さほど広くはなく
樹が茂っていて
会津の山々と新潟平野の
2方向だけ眺めることができます。
人気がないのか誰もいませんでした。
途中で見た黄色いスミレ
オオバキスミレ

帰りは来た道を戻ります。
菱ヶ岳への縦走路が
大蛇がうねっているように見えました。

角度を変えて撮った写真

縦走路にある中ノ岳から
五頭山の5つの峰が
はっきり見えるそうです。
帰りは虫に追われるように
早足で下りました。
この日の歩数15,061歩
2つの峰を残してしまいました。
次は虫対策を万全にして
来ることにいたしましょう。
今までは気にかけなかった
弥彦山から見た飯豊連峰の手前に
五頭山の黒い山並みが見えます。
(1ヶ月前の写真です)

この日に出会った花たち
タニウツギ・フジ・ツクバネウツギ・ヤマツツジ
イワカガミ・コバノガマズミ・ミツバツツジ・ツバキ
スミレ・ミヤマシキミ・イワウチワ・ショウジョウバカマ
タムシバ・ミヤマカタバミ・オオバキスミレ
ムシカリ・マンサク・クロモジ・エチゴキジムシロ
end