山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

なすのぬか漬け

2014-08-23 | 思い出の味
久しぶりの食べ物ネタです。
スーパーを歩いていたら
気になるものが目に入りました。

500円くらいでしたので
お試しで購入して
すぐ
キューリとナスを漬けてみました。
簡単です。
材料の切り方も袋に書いてありました。
最初は短時間で
濃い味になると書いてあったので
翌朝出して見ると
キューリは塩っぱかったけど
ナスは美味でした。
昔食べた母のぬか漬けの味を思い出し
感激です。

写真の物は少し漬かり過ぎでした。
ちょうどの味にするには
もう少し経験が必要なようです。
使い始めたら
毎日漬けるようにと書いてあったので
大根やトマトを試してみましたが
やっぱり
ナスにはかないません。
畑の王様で毎年豊作のナスが
残念ながら
今年は元気がありません。
購入したぬか床を使い終わったら
しばらくお休みにして
来年の夏のお楽しみにしようと思います。
ちびメロン
ころたん

1つだけ収穫できました。
甘かったけど
苗の値段と手間で
甘くなかったかも。
end

50年以上つづく美松サンキューまつり

2013-11-03 | 思い出の味
11月もやっているという
ちらしに誘われて
ご本家の長岡市大手通の
美松大手店ではなく
ガトウ専科・見附工房店へ
やってきました。
シュークリームが10個で
390円(消費税別)
 
仕事の関係で
毎週通り過ぎていたのですが
建物の外観が素敵なので
いつかは行ってみようと思っていたお店です。
 
工場の隣接店で、開店は朝8時
限定300箱とあったので
9時ごろ行ったのですが
すでに駐車場は満車
店内は行列が出来ていました。
喫茶室もあるのですが
サンキューまつりのため
11月1日から4日まで休みだそうです。
4名の店員さんが順番に
注文を受けて包装までしてくれるのですが
シュークリームは
箱詰めが間に合っていないため
時間がかかります。
てきぱきと作業されていますから
お客さんも辛抱強く待っています。
店内を見回すと
色や形が美しい洋風の甘いものが
ショーケースにきれいに並び
子供たちがなりたいというのがわかる
ケーキ屋さんです。
会計のすぐ横には
ガラスケースにケーキが並べられ
長いイチゴのティラミス(20cm以上)
値段は1050円だったかな?
がおすすめ・売れ筋のようでした。
行列の何人かは買っていました。
行列の皆さんが
シュークリームを2箱以上買っていたので
私も2箱購入し
外の庭に花が咲いていたので
車に常駐している昔のカメラを引っ張り出して
 
*
 
記念撮影後、帰宅しました。
箱を開けると、香ばしい香りと
甘い香りがミックスされた
作りたての臭いが広がります。
 
これだけで
朝行列をした甲斐がありました。
たまにしか頂かないので
味の表現は難しいのですが
クリームはサッパリして
シューはもっちりで
普通においしかったです。
 
3個食べてギブアップ
結局20個は食べきれず
塾の生徒に
おすそ分けしました。
こちらがうれしくなるくらい
すごく喜んでくれました。
end

こんにゃく本懐石膳 山形県上ノ山市 +おしん

2013-02-09 | 思い出の味

こんにゃくとは
縁が深く

山形県にも独特の
こんにゃくカルチャーがある
と聞き
まだ雪が残る3月に
食べに行ってきました。


おしんの映画化が決まり
山形は
盛り上がっていると思いますが

ついでに
テレビドラマで使われた
おしんの生家があると聞き
寄り道をしました。

山形県中山町の
まだ雪が残る林のなかに
ぽつりと建っていました。
車道からは
人がひとり歩ける程度の雪の道を
数百メートル歩きます。

中に入ると
ドラマを撮影していた頃の空気が
まだ残っていて
物音もなく
冬の雪国の厳しさを強く感じさせられました。
暖房器具が
囲炉裏だけでは
朝起きるとき大変だったでしょう。
http://www.town.nakayama.yamagata.jp/kankoukyoukai/miru/photo/oshin01.jpg
http://www.town.nakayama.yamagata.jp/kankoukyoukai/miru/photo/oshin02.jpg
(中山町観光協会HPより)

現在は
かやぶき屋根が大雪で倒壊したため
庄内映画村に解体搬送され
オープンセットに
移築再現されるようです。


さて
こんにゃく会席の出番です。
場所は
山形県上ノ山市にある
こんにゃく番所
というお店です。

駐車場は大型バスが
何台も止められる広さで
道の駅くらいの規模があり
いきなり圧倒されます。

昔の番所を思わせる長い板塀に
お寺のような門構えの入り口が
別世界へと導きます。

料金が一番高いといっても
こんにゃくですから
二人以上で予約すると
離れになった建物の
ふすまで仕切られた個室に通されます。

食前酒と先付

すべてが
こんにゃくでできている訳ではなく
本物の食材と組み合わせて
楽しむ料理のようです。

揚げ物


窓の外はまだ冬ですが
彩りも鮮やかで
早春にふさわしいものでした

懐かしいような味付けです

濃厚なソースで
インパクトがありました。

お店の一番のお勧めは
たぶん
お造り(刺身)だと思います。

伊勢海老に見立てた
一皿は
噛んだときの食感
口に広がるうまみ
のど越しの香り
すべてが満足のできばえでした。

だまされる快感


写真の料理は
数年前のものですので
興味をもたれた方は
ぜひ
現地でご堪能ください。
今の料理は
更に精進された
華やかさが加わっているようです。

こんにゃく番所のHP
http://www.tannokonnyaku.co.jp/index.php

庄内映画村のHP
http://www.s-eigamura.jp/index.html
end


ペスカトーレとイタリアの遠い記憶

2013-01-30 | 思い出の味
イタリアの空気は湿気を含み
地中海の恵みが手の届くところにあることが
体で理解できます。
海が身近な島国
日本に生まれ育った人間だったら。
ところが
どの町の街並みも
日本のような赤白黄色
チューリップのような看板がないし
古びた石壁が落ち着きを見せています。
本来
石は冷たいものなのに
歴史がぬくもりを伝えています。
ナポリ行きのバスで
もっと南の方へ
延々となだらかな平地が続き
長く退屈な時間を過ごしました。
ベスビオスは富士山のような円すい形で
雪があれば最高なんだけど
暖かすぎる。
イタリア人は
フランス人と比べると
明るいような気がします。
観光国ですから
当たり前のことでしょうか。
ベニスのホテルで
ボンジョルノのアクセントがとてもうまいと
フロント係の人はほめてくれました。
出かけるときに
イタリア語を一言使ったら
満面の笑みで、イタリア語ペラペラ
何を言われたのかまったく判らなかったけど
気持ちは伝わりました。
(爆笑)
イタリアの食材は
海が近いので日本と似て
海の幸が豊かです。
何を食べたか思い出せませんが
シーフードの味と香りは
記憶に刻み込まれました。
ペスカトーレ
漁師の荒汁のパスタ
日本ではトマトで味付けるのが定番ですが
本場ではシーフードがあれば
味付けまでは指定していないようです。
車のメンテナンスで少し時間があったので
近くのレストランへ 
散々迷った挙句
イタリアンなレストランへ
またまた散々迷った挙句
ペスカトーレ
<料理画像消失>
 
一口ほおばれば
イタリアの
海の気配のこもった湿った空気が
記憶の中に
一瞬の風とともによみがえります。
イタリア万歳

その頃撮った
長岡スキー場のレストランの壁画

<2022年1月追加>

end

のっぺ=母の味<焼きアゴだし×塩バージョン>

2013-01-26 | 思い出の味

この1週間は
1月の新潟とは思えない
穏やかな日が続きました。
<弥彦山から見た佐渡島>




のっぺとは
新潟県の郷土料理で
小さく角切りにした里芋を主とし、
ニンジン、ゴボウ、油揚げ、貝柱、銀杏、筍等を加えた煮物で
冷たい状態で食べても、温めてもよい料理です。
鶏肉やイクラを入れる地方があったり
サトイモによって「とろみ」が自然につきますが
さらに片栗粉を入れる地方など
家庭料理なので食材は様々です。

我が家で必ず入れるのは
里芋と貝柱と椎茸くらいで
後はそのときあるものを使います。

今回は
焼きあごだしに
味を変えてみました。

私には
長岡では有名なラーメン店の
いち井さんの塩ラーメンが
焼きアゴだしで
最初に思い出される食べ物です。
そのラーメンには
動物系のスープも使っている
と思いますが

取り合えず
家にあった顆粒のスープの素で
挑戦しました。
かね七の
焼きあごだし
4g×10本で140円



2本入れたら台所が
鍋からあがる魚介系の香ばしい匂いに
包まれました。
後は
塩コショウで味を調えて
完成です。



想像した以上に
魚介香る素材を生かした
煮物になりました。


おまけ
弥彦山から見た
日本海の上昇気流


佐渡の山を超えてきた風が
日本海の海面とぶつかり
雲になって
越後平野に過剰な水分を運んできます。
end


年老いた母の教え

2012-07-01 | 思い出の味
母の日は過ぎてしまいましたが、
母のことを少しだけ聞いてください。
商売をしながら、
山や畑の世話をするというのが
昭和の時代の我が家の日常でした。
その中心だったのが母です。
朝早くから畑仕事をして
日中は
問屋からの仕入れと
常連のお客さん廻りです。
その合間に、食事の支度をし、
休む暇もない状態でした。
常連客を招待して
問屋の招待旅行で
日本中に行って来たみたいです。
ときどき
旅行の写真を見せてくれました。
今は
出かけることも少なくなりましたが
まだ
家の中の仕事はこなしています。
それでも
さすがに若い頃のようには行かない様で
少しずつ
肩代わりをするようになりました。
それは
食事の準備と畑の収穫です。
野菜の料理を紹介するのは
そんな事情があります。
教わったことは多いのですが、
最近は
母の土俵ですることについて
いまだに教えられています。
雑草は小さいうちにとれ
畑を耕し、種まきをして、芽が出ると
雑草との競争が始まります。
雑草のほうが数が多いので
小さいうちにとらないと
植えたものが負けてしまいます。
動物も植物も、小さいうちは
手厚く保護してやらないと
成長が妨げられるということでしょう。
生った実を採るほど次の実がつく
生った実をそのままにしておくと
そこに
栄養が使われてしまうので
新たな実がつきにくくなる
ということだと思います。
これは
植物の種類によって違うのでしょう。
収穫が多いのは、さやえんどうです。
以前はどの畑にもありましたが
最近は
つくっている家は少ないようです。
手間がかかるからでしょうか。
思いつきの文になってしまいましたが、
お付き合いいただき
ありがとうございました。
母には、まだまだ
長生きしてもらいたいと思っています。
みなさんと
同じように
end

思い出のハヤシライス 変わらないもの

2012-03-12 | 思い出の味
新潟に帰ってきたら、
家の屋根の雪がほとんど消えていました。
ここ数日暖かい日が続いたのでしょう。
でも、今日からまた雪マークです。
東京都品川区のグリルエフ
に行ってきました。
思い出のハヤシライスの
面影を求めて
歴史を感じる店構えです。
 
中に入ると1階はカウンター6-7席と
4人がけのテーブル席3席
そして
カウンターの前が厨房です。
注文は決まっています。
メニューを持ってきた店員さんに
ハヤシライスとお願いしました。
お昼の時間を少し外れたため
すぐに、厨房で肉とタマネギを
ソースで炒め始め、
かかった時間は5分くらいでしょうか。
写真を撮ると了解を取り
できあがりはこんな感じです。
 
すみません。
画像が少し、ぼけてしまいました。
ご飯にかけてみました。
 
思い出の味とは
ソースの味が違いましたが、
肉のうまみとタマネギの甘さが
苦味の利いたソースで
ほぼ想像通りの味でした。
ごちそうさま。
五反田駅前で 
このお店の一角だけが
昭和の面影を残します。
時間があるので寄り道をしました。
五反田公園
 
桜の名所で
4月初旬には風景が一変します。
坂の下から見上げてみると

坂の途中にある鉄棒しかない公園から
 
坂の上から見下ろすと
 
周りはビルだらけですが、
桜の木の枝に
人の動きに動じない鳥が止まっていました。
日々変わる東京の中で
変わらないもの
都会の中の公園に残された
わずかな自然
五反田の駅前で、建築物の間から
東急池上線の車両が見えました。
 
ずいぶんスマートな車両になりました。
これは
変わったものの中に入れておきましょう。
山用のザックを背負って
こんな写真を撮っている人間は
どういう風に見えているのかと考えていたら
これも
東京の風景の一部だったなあと思い出しました。
東京の人だったのは
遠い昔になりました。
今回の旅の目的は日本百名山
筑波山
標高877m
その話はまた後日
お楽しみに

思い出の味 ハヤシライス

2012-02-17 | 思い出の味
昔むかし
そのお店は
東京都品川区東五反田
にありました。
レストラン大洋
街の洋食屋さんです。
ビルの1階が厨房と10人弱のカウンターで、
2階がテーブル席でした。
シェフが2人で
昼の営業はてんてこ舞いです。
12時のベルとともに急いで行っても
かなりの確率で並びました。
でも
回転が速いのでそんなに長くは待ちません。
昼の人気は
カレーライスとハヤシライス
どちらも500円でした。
カレーライスは
ほぼ温めるだけでできるので、
急ぐ人が多く注文します。
ハヤシライスは
注文を受けてから調理するので、
少し時間がかかります。
もちろん
カウンターの目の前で作りますから
目でも楽しめます。
材料は
4~5cmにカットされた厚さ4mmくらいの牛肉と
タマネギのみ。
 +
怪しげなビンに入ったドミグラスソース。
ビーフシチューのソースみたいに
濃厚過ぎないので、
ライスに合うんです。
タマネギの甘みと
肉のうまみとよくマッチして
おいしかった。
<過去形>
 
というのは
以前、食べたくなって行ってみたら
お店がなくなっていたんです。
残念
ところがなんと
ハヤシライスが名物の
五反田にあるお店を、
ネットで見つけました。
グリルエフ
ハヤシライス:1200円
ランチのみで提供しているようです。
写真で見ると
レストラン大洋のものとそっくりです。
場所も近いし、
たぶん
何か関係があるのだと思います。
ただ
二の足を踏むのは
ハヤシライスの
ソースの色が黒いということ
レストラン大洋のハヤシライスは
ふつうのドミグラスソースの色でした。
今度
東京に行くときに
寄ってみようかな?
おまけに

新潟県立植物園で
熱帯気分


ルリゴクラクチョウカ(瑠璃極楽鳥花)
バショウ科 南アフリカ
 
アイスクリームの香料に使われている
バニラは
蘭の仲間だそうです。
皆さんご存知でしたか?
end

ハンドメイドこんにゃく × こんにゃく番所(山形)

2011-12-15 | 思い出の味
今年はまだ
12月半ばだというのに
天気予報は雪マークがたくさんあります。
寒くなると
温かい食べ物が恋しくなります。 
 *
半世紀以上の歴史のある
手作りこんにゃくが
諸般の事情により
2011年末で製造終了だそうです。
それは
こんなこんにゃくです。
 
販売価格は1個110円。
表面のでこぼこが
手作りの証です。

* 
最近は
スーパーでなべやおでんの具材が
セットで売られていますが、
存在を主張する具材は
あまり見かけません。
* 
このこんにゃくは
内部に手作り独特の
空気が入っていて、
煮物やおでんの味がよく浸みます。
* 
おでんの状態
 
もう食べられないと思うと
さびしいですね。
* 
日本では
今は何でも安く大量に出回るので、
昔からの味・庶民の生活は
博物館だけにある
特別な世界なのでしょう。
だから
博物館がたくさんできるんですかね。
山形県上山市にある
こんにゃく番所。
* 
観光バスも来る
有名なこんにゃくやさんです。
* 
以前
予約してコースを食べに行ってきました。
3人でしたが、りっぱな個室に案内されて
最初に出てきたのが、
前菜
 
いずれにも何らかの形で
こんにゃくが入っています。
* 
見た目・食感・味が
対象に最も近いと思ったのが
こちら
 
海老です。
* 
こんにゃくいもは群馬県ですが、
山形県も
こんにゃく文化が残っているところです。
* 
気に入ったら
近くに行かれるときの
もう1ヶ所にいかがですか。
end