山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

朝日岳☆7月の花@日本百名山№53

2021-08-22 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
朝日連峰は花の百名山でもあり
日本百名山でも記述があった
ヒナウスユキソウが代表花とされています。
今回の山旅では、私が初めて見る花は
ありませんでしたが
たくさんの種類の花が咲いていて
大群落をつくり、かたまって咲く花が
これまで経験したスケールを超えていました。
花の百名山には
登山者の踏みつけにより
道が荒れている箇所がひろがっている
とありましたが
石の階段の辺りのことでしょうか。

これが人による被害であれば
残念なことです。
疲労のため,状態のいい花を選んで撮る
余裕はありませんでした。
ご了承ください。
<赤・青>
ミヤマリンドウ・アザミ

ミヤマママコナ・ハクサンチドリ・ヨツバシオガマ

ハクサンフウロ

マツムシソウ・ヤマアジサイ・ウツボグサ(終盤)

ハクサンシャジン

<緑>
オヤマボクチ・アオノツガザクラ

<白>
ヒナウスユキソウ・ギンリョウソウ・ツルアリドオシ

トリアシショウマ・ミヤマホツツジ・ヤマハハコ

コバイケイソウ・イワイチョウ・チングルマ(終盤)

<黄色>
トンボソウ・キンコウカ・エゾシオガマ

ミヤマキンバイ・ウサギギク・ネバリノギラン

ニッコウキスゲ・ギフチョウ

<おすすめ>
ハクサンオミナエシ

大朝日岳をバックにして
黄色が映えていました。
掲載したもので29種あり
見逃したものはもっとあると思います。
間違いなく花の名山です。
end

朝日岳☆小朝日岳⇒大朝日岳@日本百名山№53

2021-08-21 | 53朝日岳(夏)
休んでいても
暑さは増すばかりなので
大朝日岳に向かって出発します。

小朝日岳山頂から急な下りを10分で
巻き道分岐を通り過ぎ

15分で鞍部まで下りました。

上り始めに、
このコース唯一のロープがあり

どんどん大きくなるy字雪渓を目指し

前進すると、銀玉水に到着です。

ここも水は冷たくて水量たっぷりでした。
小朝日岳から1時間は
標準タイムより少し遅いペースです。
カメラの温度計は32℃まで上がり
飲む水の量が増えて
思うように足が進みません。
やがて
天まで続くように見える石の階段が
現れました。

前を行く人がゆっくりしんどそうに
歩いているのが見えました。
後ろから、若い人が追い越していきます。
途中で荷物を下ろして小休止。
周りはお花畑です。
急登もいつかは終わるもので
朝日嶽神社奥宮のピークを回り込むと

大朝日小屋までほぼ平らな道に
ホッとしました。
銀玉水から45分は、ほぼ標準タイム。
小屋の日陰で大休止とし
早めの昼食にしました。
カメラの温度計は30℃でしたが
日陰は涼しく食欲もありました。
深田久弥さんの
日本百名山より
鉱泉から鳥原山、小朝日を経て大朝日岳に向かったが、
昔の記憶は茫として、幕営地の心あたりさえなかった。
ただ大朝日の肩のあたりに
エーデルワイスの大群落のあったことをおぼえていたが、
今度もそれはあった。一面に咲き敷いていて、
それこそ牛にでも食わせたいほどの繁盛ぶりであった。

追い越していった人たちが
山頂から戻ってくる頃
荷物をデポして
大朝日岳に向かいます。

ゆったりとした丘を登るように

身軽になって、気持ちよく

15分かけて大朝日岳山頂に到着です。

先客は6名。
さほど広くない山頂ですが
この日はゆったりとして
赤とんぼがたくさん飛んでいます。
北東の小朝日岳方向の登ってきた道

南の平岩山方向・祝瓶山荘に至る

東の中ツル尾根・朝日鉱泉に至る

北西の中岳・西朝日岳方向

西朝日岳・袖朝日岳の向こうが新潟県です。
中岳の向こうにある以東岳は雲の中。
いずれの道も途中で林に紛れ
行く先が判別できないほどの大きな山
それが朝日岳です。
上り:古寺鉱泉⇒1:20⇒ハナヌキ分岐⇒1:00⇒古寺山⇒1:00⇒小朝日岳
⇒1:00⇒銀玉水⇒0:45⇒大朝日小屋⇒0:15⇒大朝日岳(合計5:20)
下り:0:10+0:20+1:00(巻き道分岐)+0:20+0:40+1:20(合計3:50)
この日の歩数:42191歩
筋肉痛にはなりましたが、
なんとか膝は持ちこたえました。
最終回
朝日岳7月の花に
つづく

朝日岳☆古寺山⇒小朝日岳@日本百名山№53

2021-08-16 | 53朝日岳(夏)
古寺山からは雲に遮られることのない
朝日連峰が広がっていました。

左から、小朝日岳・大朝日岳・中岳

その右に、西朝日岳・竜門山

さらに、日暮沢小屋からのルートにある
ユウフン山が続いています。
雲が上がって来ない内にと
先を急ぎます。
少し下って、登り返しますが

小朝日岳は随分ととんがって見えます。
急登になると、足元には大きな石が現れ

更に歩きにくくなります。
古寺山から30分ほどで巻き道分岐となり


風雪に耐えた証として
横向きに枝を伸ばす樹を愛で

傾斜が緩むと、小朝日岳山頂です。

古寺山から40分かかりました。
カメラの温度計は31℃を指し
日影がなく、暑いのですが
絶景をカメラに収めて、小休止です。
登山道は
歩きやすくなっているかもしれませんが
ほとんど人工物のない山の連なりは
日本百名山執筆の頃と変わらぬ
原始的なおもかげを残していると思います。

東から少し雲が上がってきましたが
竜門山の先に、朝日連峰の北部
寒江山から以東岳が見えました。

2度と見ることがないかもしれない
これらの山の名前は地図で調べました。
小朝日岳から見える山のネット情報は
ほとんどなくて
間違えていたらお知らせいただくと
ありがたいです。
暑くてだいぶペースが落ちてきたので
休憩中に
登山口近くで追い抜いた単独の登山者に
追いつかれました。
大朝日岳の方から
避難小屋に泊まった人だと思われる
元気満タンの2名が
鳥原山に下りていきました。
小朝日岳の巻き道は
帰りに使うとかなりの上りとなります。
その上、小刻みにアップダウンがあり
疲れた体には堪えました。
ちょっと愚痴らせてもらいました。
つづく

朝日岳☆古寺鉱泉⇒古寺山@日本百名山№53

2021-08-14 | 53朝日岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
山形県は庄内平野で日本海に面しているだけで、あとの陸地は、
鳥海、船形、蔵王、吾妻、飯豊、朝日等の山で囲まれている。
その中で朝日が一番原始的なおもかげを残している。
(中略)
朝日登山の話をしても、
そんな山はどこにあるかという顔をされたものである。
大朝日岳までの最短距離で
ぎりぎり日帰りが可能な古寺鉱泉登山口は
山形県米沢市と東根市を結ぶ県道287号から分かれ
1車線区間の長い林道を20km
車で約1時間走った人里離れた場所あります。
幸い、道は舗装されており
対向車がなければ
それほど不快なドライブではありません。
暗い林道を走りたくなかったので
少し明るくなり始めてから
林道に入るように時間調整しました。
駐車場は広く、200台は止まれます。

仮設トイレが4基あり
駐車料金は1回1000円で
案内センターにある登山届の隣に
料金入れがあります。

地図の青いルートです。地図では
小朝日岳はスルーすることになっていますが
往路のみ上りました。
出発時の気温は22℃で快適です。

案内センターの奥を沢沿いに進むと
右手に古寺鉱泉朝陽館が見え

真っすぐ進むと鳥原山。

橋を渡って朝陽館の奥から
古寺山への登山道が始まります。

少しの間、ブナ林の九十九折の道があり

ひと上りすると
大きな樹木の目立つ尾根道になります。
合体の樹

先行者を数人追い抜きましたが
後ろから追いこす人はまだいません。

ほどほどの傾斜で高度を稼ぎ
一服清水に着きます。

水道並みの水の量です。
ほとんど水は減っていませんが
満タンにして先に進みます。
水場から程なく
ハナヌキ分岐に到着です。

ここまでの標準タイムは2時間ですが
涼しいうちに早く進みたいと思い
歩きやすい道でしたので
所要1:20でした。

登山道は急な上りとなり

北側の雲海の向こうに月山が見え
三沢清水

ここも水量が多く
帰りには、草刈作業の方のきゅうりが
バケツに浮かんでいました。
水が冷たいので
長くバケツに手を入れていられないほどで
流れる水で腕を洗うと、サッパリしました。
更に、急登が続き

前方に、樹木が少ないピークが見えると
そこが、古寺山でした。

初めて朝日連峰の展望が広がり
小休止にします。

ハナヌキ分岐から1時間
登山口から2:20です。
天気予報のとおり快晴です。
カメラの温度計は既に25.3℃で
ここまでは木陰が多く早いペースでしたが
この先は直射日光に当たり
ペースが落ちそうです。
つづく

朝日岳☆選択と天気予報@日本百名山№53

2021-08-12 | 53朝日岳(夏)
新潟県内および県境にある日本百名山で
未登頂があと3座になってから
どのくらいの月日が経ったのか?
41座目の長野県境・白馬岳から4年が経ち
北から、朝日岳・飯豊山・平ケ岳
のビッグ3が残っています。
新型コロナの第5波の最中
感染拡大中の地域への移動は避けたいところ、
ようやく、大きな山のひとつである
朝日岳に挑むことにしました。
飯豊山などの雪国の山は
夏でも雲が出る日が多い気がします。
せっかく出かけるのですから
晴れた日に登りたいものです。
今年から参考にしている天気予報は
雲の量が予測されるので
PORTALFIELDの
mikketa-山小屋と山の天気予報

雲の量が低層・中層・高層に分かれて
予想されていて
今のところほぼ的中しており
ありがたく参考にしています。
大きな山を歩くとき心配なのがもう一つ。
白馬岳では1日で約5万歩を歩き
膝に水がたまり、脚が曲がらなくなったので
病院で2回、膝の水を抜いてもらいました。
その後は、大きな山は下りのみ
バンテリンのサポーターをつけてから
膝のトラブルを回避できるようになりました。
朝日岳も3万歩では足りないと
予想しています。
それが後回しになった理由です。
それでは、7月下旬にさかのぼり
朝日岳に出発いたしましょう。
登山口の古寺鉱泉

朝の4:30です
つづく