吾妻連峰の東端へ
花の季節でもないのに
紅葉にも早いのに
出かけた山旅を締めくくります。
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磐梯吾妻スカイラインにある
浄土平からの周遊コースの
締めくくりに選んだのは
東吾妻山
標高1975m
お皿をひっくり返した山容は
吾妻連峰の山の標準形です。
鎌沼越しに見ると

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深田久弥さんの
日本百名山より
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この山群には一頭地を抜いた代表的な峰がない。それでいて
東北では貴重な千九百米以上の高さを持つ峰が十座近くも
群がっている。しかもそれらの峰がいずれもずんぐり
むっくりした形で、顕著な目じるしがないので、
遠くからこの山群を望んで、どれがどの峰かにわかには
識別しがたいほどである。
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姥ケ原から東吾妻山に向かうのに
勇気はいりません。
どう見てもハードな山道の様には
見えないからです。
ビジターセンターにあった案内板によれば
東吾妻山まで上り40分です。

しかし
遊び疲れた体に
林の山道はジンジンと効いてきます。
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十字路の標識から

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林の中の石と木の根が露出した道

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しだいに青空が見えるようになって

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森林限界を超えると

まるで山頂を示すような木柱ですが
文字の上に矢印があるので
山頂はまだ先です。
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案内板の時間通り
40分で山頂です。
下から見た山の形から想像できる
広く平らな広場に
10名以上の方が休んでいました。

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吾妻連峰は

写真の一番奥に左から
西大巓と西吾妻山が見えます。
手前の一番左が中吾妻山です。
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西吾妻に登ったときは
展望がいいはずの西大巓からも
ガスで何も見えず
寂しく山を降りましたが
今日は最高の山日和です。
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パノラマにすれば

このすべてが
1900m級の山が連なる吾妻連峰で
東吾妻山から見た地形は
地図によればカタカナのヨの形で
山あり沼ありの変化に富んだ
地形です。。
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花の百名山には
2泊3日で縦走するコースが
紹介されていました。
この広さからすれば
日程が長すぎるということはないでしょう。
今回は時期的に
咲いている花は少なかったのですが
花の百名山にふさわしい面影を
確認することができました。
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あまりにも広大で
西と東にそれぞれ日帰りで登り
中抜きにしてしまった功罪は
いずれまた
言い訳を考えて
来ることになるかもしれません。
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この日
吾妻連峰から見ることのできた
福島県の山々

湖沼群を抱く会津磐梯山

紅葉が有名な安達太良山

遠いので
ここからは残念ながら見えなかった
秘境に近い会津駒ケ岳も
今年登りました。
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福島の山の魅力を堪能し
福島県で残るのは
新潟県との境にある
飯豊山のみとなりました。
end