登山口から1時間かかった五合目
花を眺めながら
ゆっくり進みます。
見慣れない花があり
何枚か写真を撮って先に進むと
答えがありました。
*
花が開ききっていないので?
チシマフウロ
花がまとまってつく
がく片に毛が密である
*
1株だけ咲いていて
まだ小さいヨツバシオガマかと思ったら
ミヤマシオガマ
ヨツバシオガマより
花弁の先が丸まっている
葉の切れ込みが大きい
*
稜線の大きな岩が近づくと
8合目となり2段の梯子があります。
道なりに進んだら
ロープがついていて
そこを登りきると
1つ目の梯子を迂回していました。
1つ目の梯子を見下ろして
2つ目の梯子は2連になっていて
上りと下りで使い分けできます。
*
所々に咲く花を愛でて
*
ハヤチネウスユキソウ
*
バラ科のキジムシロ属の花
(葉が3枚あるので)
*
さらに岩場を登って
5合目から40分で
稜線の御田植場に到着です。
Ⅴ
剣ヶ峰ヘの分岐を背に
岩と緑のなだらかな稜線を
門馬への分岐を右手に
足元の
ミヤマシオガマや
ハクサンチドリに励まされ
木道を進むと
*
早咲きのコバイケイソウの先にある
オレンジの避難小屋が
大きく見えました。
5合目から1時間で早池峰山頂に
到着です。
山頂も岩がゴツゴツして見えますが
足元には高山の花が咲いています。
*
御田植場や賽の河原方向を
振り返ると
木道のある箱庭ですね
*
西側には北東北の名山が
ゆったりと点在していました。
この写真の時点では鳥海山と八甲田山は
白く霞んでしまっていますが
肉眼ではハッキリと見えました。
ただ、遠くの山が引き立つ
手前の北上山地の濃い緑の方が
強く印象に残りました。
Ⅴ
深田久弥さんの
日本百名山より
*
ある秋の夜、私は盛岡の東郊の丘に立った。
前面には華やかなネオンサインの街が拡がっていたが、
背後を向くと全くの暗闇で一点の灯も見えない。
「日本のチベットと言われる所以ですよ。」と案内の人が言ったが、
その暗闇の奥の広大な地域こそ、北上高地と呼ばれる人煙疎な地であった。
その高地の中の最高峰が早池峰である。
Ⅴ
Ⅴ
梅雨の晴れ間に来られて
休日の割に空いていて得した気分です。
大きな岩の手前には
ミヤマシオガマが満開で
咲き誇っています。
*
小田越から山頂まで2時間でしたので
もう少し歩いてもいいかなと思ったのですが
中岳・鶏頭山経由で岳駐車場まで
6時間弱かかるので、あきらめて
山頂からの景色を1時間ほど堪能し
来た道を戻りました。
*
家に帰って
花の百名山を読み返してみると
正面コースを頭垢離あたりまで下れば
打石や千丈ケ岩などの巨岩や
早池峰や北上山地の固有種の花
ヒメコザクラ・ナンブイヌナズナなどが
見られたかもしれないと
準備不足を後悔しています。
通行止めでも
途中までは行けるのが盲点でした。
Ⅴ
小田越→早池峰山頂 2:00
早池峰山頂→小田越 1:20
この日の歩数:14221歩
ハヤチネウスユキソウを筆頭に
たくさんの高山植物を見られて
満足した
初夏の花の百名山でした。
Ⅴ
帰りに高速道路の東和ICのすぐ近くの
東和温泉で汗を流し
炭酸泉のお風呂でリラックスしました。
レストランが併設されていて
盛岡冷麺とソフトクリームをいただき
長い帰路につきました。
特にソフトクリームは
他の席の方も注文されていて
リーズナブルな値段で
濃厚なおいしさで
お勧めです。
Ⅴ
end