山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

山頂でのまとめ@両神山☆日本百名山№42

2018-06-25 | 42両神山(春)
山頂の展望は雄大です。
樹木で遮られた北東側を除き
見渡す限りの青い山が広がります。

あいにく
甲武信岳などの奥秩父の山並は
雲の中ですが
時折顔を出してくれる
富士山

遠く山並の奥に
八ヶ岳

後からの登山者も少なく
ゆっくりのんびり
狭い山頂を楽しみました。

深田久弥さんの
日本百名山より
頂上は岩の尾根で、両側は急峻な傾斜で一気に落ちている。
帰途はその尾根を辿り、
筍のようにニョキニョキ立っている岩峰を幾つも超えて八丁峠へ出た。
頂上に荷物を置いて
カメラだけを持ち
少しだけ八丁峠方面の尾根の探検に
行ってみたら、すぐに
鎖のある10mほどの下りがありました。

前方の視界は林にさえぎられ
筍のような岩峰は見えません。
あきらめて頂上に戻りました。
さすがに、下りでは
大勢の登山者とすれ違いました。
歩行時間
上り:3:30(+休憩30分)
下り:2:40(+休憩10分)
ほぼ標準のコースタイムです。
この日の歩数:32081
久しぶりの山旅で
3日間ほど筋肉痛でした。
end

明るい鎖場を山頂まで@両神山☆日本百名山№42

2018-06-23 | 42両神山(春)
登山口の駐車場に車がなかったので
清滝小屋までに
下りの大きな荷物を担いだ単独登山者
1名とすれ違いましたが
その後は
山頂まで無人の山でした。
清滝小屋でも荷物を下ろして
小休止し、見上げれば
いかにも急な斜面を
泰尾根を目指して
ジグザグに登っていきます。

すぐに
七滝沢のコースと合流しますが

その先も
鈴が坂という名のある坂で

産泰尾根までは20分かかりました。
産泰尾根のたいの字がま違っています。
尾根の西側に
樹間のすき間に
両神山の山頂方向が見えました。

ここからは
所々に鎖が設置されています。

明るい岩場に
花が咲いていました。
クワガタソウ
オオバコ科の多年草

花が丸いので
ミヤマクワガタの仲間とは
気がつきませんでした。
ユキザサ
ユリ科の多年草
ミツバツチグリ
バラ科の多年草
(写真省略)
組み立てられたハシゴを上り
横岩を過ぎると


両神神社に到着し
ベンチとテーブルがあり
小休止とします。

清滝小屋から1時間かかりました。
両神神社から20分で
3mを超えるベニサラサドウダンが
咲いていました。

ツツジ科
紅更紗満天星と書き
満天にきらめく星のように
花が咲くことが名前の由来である。
今までに
高さ1mくらいの低い木しか
見たことがなかったので
手が届かなくて見上げる花は
新鮮でした。
ここでようやく
南側の展望が開けます。

たまたま
枝の間から富士山が見えましたが
雲が流れてきて
すぐに消えてしまいました。
5月ならば
この辺りからアカヤシオが
咲いているのでしょうか。
山頂近くで展望が開けて
真っ赤な花が咲いていれば
登ってきた甲斐があったと
思うことに間違いはありません。
<赤城山のアカヤシオで代替え>

山頂への最後の岩登りは
さほどの高さではありませんが
慎重に登ります。


清滝小屋から1時間30分で
両神山の山頂に到着です。

誰もいません。
最終回へ
つづく

新緑の森を清滝小屋まで@両神山☆日本百名山№42

2018-06-20 | 42両神山(春)
まだ朝早く
薄川まで下りたので、
暗くなるのかと思ったら、
頭上の新緑は明るいままでした。
気温はずっと20℃くらいで
快適です。
今のところ花は少ないですが
ガクウツギ
ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木

不動明王像

苔の貼りついた岩

新緑の葉からの木漏れ日
登山道の傾斜が
少しずつ大きくなって
久しぶりの山旅は
早くも息が上がり気味です。
登山口から1:30で
八海山に着きました。

ここにも石仏があります。
小休止することにしました。
八海山を過ぎると
薄川から少し離れていきます。
遠くに聞こえていたハルゼミの鳴き声が
360度から聞こえるようになり
ちょうど1年前の
みずがき山の山荘あたりで聞いた
ハルゼミを思い出しました。
ここから直線で30kmくらいです。
白藤の滝の分岐

案内板の時間を示す数字が
手書きで訂正されていて、
清滝小屋30分
両神山頂2時間
気になり、山頂にて確認したところ
どちらも
ほぼ標準タイムの私のペースに
合っていました。
(滝はスルーしました)
弘法の井戸

癖のない美味しい水です。
後ろに
花の終わったエンレイソウが2株
仲良く並んでいました。

登山口から2時間で
清滝小屋に着きました。

小屋の営業はお休みのようですが、
りっぱなトイレがあります。
下りでは小屋の入口に
たくさんの蝶が舞っていました。

きつい上りが
つづく

車道にカモシカ@両神山☆日本百名山№42

2018-06-18 | 42両神山(春)
深田久弥さんの日本百名山より
両神山は異風である。
それはギザギザした頂稜の一線を引いているが、
左右はブッ切れている。
あたかも巨大な四角い岩のブロックが空中に突き立っているような、
一種怪異な様を呈している。
古くから名山として尊崇されているのも、
この威圧的な山容からであろう。
昨年、白馬岳に登ったことが
遠い昔のことのように
いろんなことがありました。
久しぶりの山旅です。
アカヤシオも終わってしまった
両神山(1724m)は
まだ登っていない日本百名山の中で
あまり遠くなくて、歩行時間が長くない
数少ない山のひとつです。
今回は
表参道と言われる
日向大谷口から登ります。

登山口に向う山道の途中で
車道の側溝にいた
カモシカが1頭こちらを振り返りました。

朝早かったので
まだ誰も来ないと思ったのでしょうか。
運転中のため写真はありません。
前泊したので
登山口を5:10に出発します。
駐車場に車が1台もありません。

登山口にある両神山荘にある
登山届のボックスは
無理に押し込まないと入らないほど
いっぱいでした。


静かです。
鳥のさえずりが
大きく聞こえます。
森の入口からすぐに
信仰の山の印である鳥居があり

登山道は
斜面にはりつくように
植林されて間伐を施した(檜?の)美林を

わずかに上ったり下ったりを繰り返し
先に進みます。

時々
大きな岩が表れ、その下には
石仏などが奉られていました。

30分ほど歩くと会所に着き、
七滝沢コースとの分岐です。 

左に進むとすぐ
薄川(すすきがわ)の川床に下り立ちます。


ここからは
朝日を透かす新緑の中を
沢に沿って登っていきます。
つづく