揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>
獅子沼でお昼の後
この日は
本当のピークハントではないので
どこまで進むか思案しながら
とりあえず疣岩山の山頂へ
獅子沼から
分岐点方向を振り返ればすぐ山頂です。
ほんの少し登っただけなのに
見下ろせば
獅子沼付近の紅葉と少し霞んだ大日岳が
飯豊の大きさを教えてくれました。
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ピークには三角点があります。
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三国岳まで行くか戻るか迷いながら
目の前に広がる紅葉を愛で
小さなアップダウンを繰り返し
疣岩山から50分
ついに
三国小屋まで来てしまいました。
予想通り
誰もいません。
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川入の御沢キャンプ場から三国岳に至る
最後の難所
剣ヶ峰付近の両側が切れ落ちた稜線
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紅葉を愛でた
疣岩山からの登山道
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奥深い飯豊連峰の主峰である
飯豊本山へ至る尾根道は
赤や黄色に色付いていました。
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帰り道は
登山口近くの急坂でヒザにきましたが
時間は3:10でした。
単独の登山者2人とすれ違い
1mの蛇が1匹登山道を横切りました。
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この日の歩数
26,316歩
今年最長の山歩きで疲れました。
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end
早く尾根にたどり着いたほうが
展望が開けることもあり
弥平四郎の上ノ越コースを選びました。
山に来たと感じるこのコースには
ベンチなどなくて
ここまでは朝からの雨で濡れているので
腰を下ろして休める場所はありません。
上ノ越で立ったまま小休止して
先に進みます。
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朝の雨から青空の広がる尾根道に変わり
上ノ越から15分で左に林越しに、
奥深い山々の姿を見ることができます。
振り返ると
登山口からの最初の急登が終わったピーク
らしき頭がありました。(写真の左端)
風も弱まり、登山日和になりました。
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上ノ越から巻岩山まで1時間ほど
厳しい斜度が続き、休める広場もなく
上り続けることになります。
登山口からの急登で
スピードを落としきれなかったので
巻岩山はかなり遠く感じました。
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巻岩山からの展望は南東のみで
見下ろす世界は
深い緑の森が広がっています。
ピークを通過すると下りの道の先に
ようやく疣岩山が見えました。
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少し樹木が低くなり、北に
飯豊本山が見渡せます。
巻岩山から30分ほどで分岐があり
通り過ぎようかと思いましたが
左の獅子沼は60mと記載がありましたので
ちょっと寄り道をしてみました。
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これが獅子沼です。
誰が名付けたのでしょう。
ただ
展望は見事でした。
三国岳から飯豊本山に至る登山道を
横から見たパノラマです。
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尾根だけが紅葉していました。
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つづく
飯豊連峰の南の入口のひとつ
弥平四郎登山口から三国岳(1644m)へ。
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三国岳は
三国の境にある山として名付けられ
飯豊連峰の通過点であって
目的地ではないのかもしれない
けれど
雨がちな今年の秋に
紅葉もいまひとつだろうが
雨のち晴れという天気予報で
下見のつもりで出かけてみました。
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新潟方面から
津川インターまで高速道路で
その先は
まだ稲刈り作業の途中である田舎の
細い国道を1時間。
弥平四郎の集落を超えると
皇海山の林道を思い出させる
荒れた砂利道となり
4kmほどを時速10~20kmで
登山口に到着しました。
平成25年から2年間
川入の御沢キャンプ場までの林道が通行止めで
こちらの登山者が増え
道が痛んだものかもしれません。
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駐車場は20台以上止められますが
この日の先客は3台でした。
祓川駐車場と名づけられた
駐車場に備え付けのポストに
登山者カードを入れて出発します。
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一番楽そうな
上ノ越から巻岩山・疣岩山経由で
三国岳を目指します。
山の音以外は聞こえない
自然のままなので、この日は
熊除けの鈴をつけることにしました。
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林を少し進むと始まる
果てしなく続くような急登と
1時間格闘すると
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(帰りの最後にあるこの急坂は
階段状ではない自然のままの下りになるので
久しぶりの長距離歩きとともに膝にきました。)
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ほっとする平坦な道から
行く先の巻岩山・疣岩山方向の
尾根道が見えました。
ふと
高妻山の登山道を思い出しました。
距離に差がありますが、この日のルートは
一不動から五地蔵までと
位置関係が類似しています。
少し下って鞍部があります。
風の通り道になっているようで
台風のときのような風音がしますが
林の中は
山登りの汗をひかせる丁度よい風量です。
道に沿ってかなり太い倒木があり
まだ朝早いため
湿り気を伴った小宇宙がありました。
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登り返しは
最初の急登ほどではありません。
着実に登っていけば
登山口から1時間半かかって
上ノ越の分岐に到着します。
三国岳までの上りでは一人もすれ違わず
50cmほどの蛇に1匹出合っただけでした。
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つづく