深田久弥さんの
日本百名山より
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明治二十一年七月十五日の朝、磐梯山は大爆発をした。
吹きあげた濃い灰のため、暫らくは四方暗黒、
遠くから眺めると、柱状をなした煙の高さは磐梯山の三、四倍に達した。
やがてその煙は傘のように拡がって、大空を覆ったという。
(中略)
爆発の副産物である桧原、小野川、秋元の三湖をふくんだ広い高原地帯は、
たしかに大きな魅力を持っている。
三湖以外にも、私たちが一と目でその全体を見渡し得る、可憐な小さな池沼が
無数に散らばっていて、それらの水面に磐梯山が逆さに映る風景は、
どの一組絵葉書の中にも必ず入っている。
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平成28年の秋
10月上旬
数少ない秋晴れの日に
思い立って
会津磐梯山に登ってきました。
残念なことに
向いの吾妻連峰の稜線は
雲に覆われていました。
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つづく