揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>
妙高山南峰の手前は
鎖場になっていますが、
多少の経験を積んだので
恐れることはありませんでした。
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岩場の先にまず見えたのは
火打山
標高2462m
お椀をひっくり返したような
ゆったりとした山容と
なだらかな傾斜は
安らぎを感じます。
手前の妙高山のごつごつした岩との
コントラストが印象的でした。
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南には
流れる雲間に
島のような山影が見えます。
長野の高妻山でしょう。
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山頂方向のその先は
日本海
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登ってきた道の先
南東のふもとに見えるのは
野尻湖
思わず
360度ぐるっと見回してしまいました。
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ゴツゴツとした道をすすめば
妙高山の山頂です。
スカイケーブルの山頂駅から
3時間半で到着しました。
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南峰からの景色で十分楽しんだのですが
妙高山の山頂からの眺めで
もう一味違っていたのは
火打山
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目が届くけれど
手が届かない
ちょうどよい距離のところに
もう一つの名山が
真正面に向かって
正座しているような
襟を正す思いがしました。
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手前の天狗の庭で
上越の2つの名山に囲まれて
ゆっくりしてみたいと
いつまでも眺めていました。
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その1年後
夏のハクサンコザクラの頃
天狗の庭に
秋に
火打山の山頂まで登りました。
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下りは来た道を戻ります。
湯けむり
外輪山の線状の紅葉
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スカイケーブルまで
ガイドブックどおり
2時間半かかりました。
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おまけ
火打山からの妙高山
曇って半分しか見えてません。
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高谷池ヒュッテ付近から
日本百名山の10座目は
新潟県上越地方の名峰
妙高山
標高2454m
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深田久弥さんの
日本百名山より
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中央火口丘は心丘と呼ばれている。
その頂上に立つとよく判るが
これほど典型的な円形のカルデラも珍しい。
まるでかごめかごめの遊戯のように
円く取り巻いている。
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頂上には巨岩が散乱していて
この間にコケモモやガンコウランの類が
毛氈(もうせん)のように敷きつめているから
山上の庭園のような趣がある。
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平地ではまだ早い
紅葉の山並みを見ようと
10月初旬に出かけることにしました。
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遠方のかたは
妙高・火打をいっぺんに登る
お得な1泊コースが多いようですが
地元なので
赤倉温泉のスカイケーブルを利用して
日帰りのコースに決めました。
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深田久弥さんが登った頃は
信越線の汽車でしたから
一番みごとなのは
関山付近と記述がありましたが
今は車で移動しますから
関山にある妙高サービスエリアになります。
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中央の火口丘が首で
外輪山が両襟を掻き合わせたようだ
(日本百名山より)
東京方面から来られる方は
妙高高原インターで下りますから
この景色はご覧になれません。
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サービスエリアで一息ついて
妙高高原で下り
一昔前の呼ばれ方では
ブルジョアのスキー場
赤倉観光リゾートスキー場から
始発の妙高スカイケーブルで
一気に標高1236mへ。
登山開始は8時過ぎになりました。
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登り始めは
スキー場のゲレンデを
スカイケーブルの同乗者と
思い思いのルートで歩き始めます。
皆さん達者のようで
付いて行くのが大変でした。
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登山道に入ると
ブナの密集林で
標高を上げるに従い
ダケカンバの林になります。
1時間ほどで
林の間から山頂が現れ
ずいぶん大きく見えるようになったなぁと
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花の季節からは外れているし
紅葉も思ったほどではありません。
この年の夏は猛暑で
紅葉も遅れ気味だったようです。
歩き始めて2時間半。
ようやく少し色づいたところに出て
対照的な青い空と
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あと少しで山頂ということで
腰をおろして休んだら
足元に黄色い花が
疲れを癒してくれました。
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つづく