山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

弥彦山 2014-9☆オオカニコウモリ

2014-09-28 | 弥彦山の足跡 9・10月
花用のリコーのカメラを
オーバーホールに出してから
2週間で戻ってきたので
1ヶ月半ぶりの弥彦山に行ってきました。
風景を撮るときピントが合わないので
光学ユニットの交換で
見積もりが来たのですが
新しいカメラが買える金額だったので
点検調整で済ませてもらいました。
カメラも機械ですから
調整程度でたいして変わらないだろう
と思っていたのですが
以前の感覚で操作すると
ピントも明るさも色あいも
微妙に違って撮れます。
繊細な機械です。
オーバーホールのおかげで
風景写真も
思いのほか満足な写真に変わりました。
弥彦山の登山道は
定期的に補修され
訪れる人たちのために優しい
登山道を維持しています。

9合目のすぐ下から
越後平野と青空

残念ながら
飯豊連峰は雲の中でした。
9合目の展望広場から日本海と佐渡

まだ寒くはない海辺ですので
くっきり・すっきり
と言う訳にはいきません。
緑色の葉がオレンジ色に変わり始め
夜は寒いことを教えてくれます。

弥彦山では
まだ名前を知らない花があるのですが
調べるのにだんだん
根気がいるようになってきました。
オオカニコウモリ
キク科の多年草
東北から中国地方に至る日本海側に分布する
湿り気のある林に生える
葉が五角形で
カニの甲羅に似て
コウモリの羽根にも似ているから
カニコウモリと名がついたらしい。
オオカニコウモリは茎が褐色であり
花が茎の頂上にまとまって咲く。
1年前の9月に撮ったつぼみ

今回のオーバーホール後に撮った花
ピントが外れた写真が多かったのに
この写真はドンピシャでした。

その他に
赤・紫色が印象的な写真を
いくつかご紹介します。
キバナアキギリ
シソ科の多年草

淡い黄色の中に紫のアクセントが
いい色に撮れました。
ママコナ
ゴマノハグサ科の半寄生植物

小さい花ですが
群れて咲いているので
にぎやかです。
カワラナデシコ
ナデシコ科の多年草

花は終わりかけで
3輪だけ咲いていました。
蚊が寄ってきたので
急いで撮って退散しました。
紫色は再現がむずかしい色で
リコーのカメラは苦手らしいのですが
今回はよく表現してくれました。
休みを利用して
山に出かけてきました。
紅葉も山の風景も
バッチリでしたので
写真の仕上がりが気になりますが
整理してから
記事にいたします。
end

庭の花2014-9☆萩・金木犀・彼岸花

2014-09-23 | 庭の花+花のまとめ
秋の七草である
庭の萩が満開になりました。
枝がしなっていますのでそれほどに感じませんが
まっすぐにすると3m位になります。
毎年春に新しい芽を出して
ここまで大きくなるのですから
驚くべき成長力です。
 
同じ花ですが
陽が射すと赤が強くなります。
 
 
シルバーウィーク最後の日で
穏やかな秋晴れの秋分の日
となりました。
金木犀が咲いていました。
 
毎年咲いているのに
花が地味なので
きれいに満開の時を知らない
気の毒な樹です。
普通なら
香りで気がつくのでしょうが
我が家の金木犀は
植えた場所が良くないのか
あまり目立ちません。
 
金木犀
モクセイ科の常緑小高木
高さ4mほどに育つ
雌雄異株であるが日本では雄株だけである
中国原産で暖地に適し
庭木として好んで植えられる
花は咲いた後
雨風によってあっけなく散って
地面を金色に染めるようです。
 
台風の連れてくる雨が
散らしてしまうかも知れません。
彼岸花
別名:マンジュシャゲ
ヒガンバナ科の多年草
日本および中国の暖帯から温帯に分布し
堤防・墓地・田のあぜなどに生える
皇居の内堀に面した土手の群落は
有名である
 
マンジュシャゲとは
サンスクリット語の音写
仏教では伝説上の天の花で
純白で、見るものの悪行を払うと言われ
天人が雨のように降らすという
我が家の彼岸花は
何の手入れもしないのに
元気が良く
密集して生えています。
 
北アルプスの余韻がまだ残っています。
写真がたくさんたまったので
見直して消す作業を始めたら
写真を見ているうちに
そのときのことがたくさん
よみがえって来ました。
ブログを始めてからの写真たちの方が
ハッキリと思い出させてくれますから
思わぬ効能であります。
八方尾根の帰りのゴンドラから見た
白馬村の街並み
<画像消失> 
end

八方尾根の8月の花(白色)18☆唐松岳@日本三百名山

2014-09-03 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
八方尾根に咲く花を
色系統別に掲載します。
低山に咲く花・小蓮華山に咲いていた花は
名前のみとし、
たくさん咲いていたものを前に
数が少なかったものを後に
並べてみました。
オヤマソバ
タデ科の多年草
本州中部以北・北海道に分布し
高山の砂礫地に小群落をつくる

タデ科の中では
葉柄がほとんどないのが特徴である
ミヤマコゴメグサ
ゴマノハグサ科の1年草
本州の近畿から東北地方の高山の草地に生える
高さ5~20cm

ミヤマトウキ?
セリ科の多年草

セリ科の花は判別がむずかしく
自信はありません。
イワショウブ
ユリ科の多年草
日本固有種で
本州中部以北の湿原などの湿気の多い場所に育つ
葉がショウブに似ている

イワシモツケ
バラ科の落葉低木
近畿以東の本州に分布し
山地の岩場に生える
高さ1~2m
マルバシモツケに似るが
この葉は全縁に近く
鋸歯は葉の先端のみである

クモマミミナグサ
ナデシコ科の多年草
日本固有種で
北アルプスの北部に分布する
高さ10~20cm
花弁が2裂し、ハート型になっている

ミヤマホツツジ
ツツジ科の落葉低木
日本固有種で
北海道・本州の高山に生える
雌しべが花の外に飛び出して
弓状にそり返っている

ミヤマダイモンジソウ
ユキノシタ科の多年草
日本固有種で
本州中部以北・北海道の
高山の岩場や草地に生える
高さ5~30cm
ダイモンジソウほど
下2枚の花弁が長くならない

ミヤマウイキョウ
セリ科の多年草
北海道・本州から四国に分布し
高山の砂礫地や岩場に生える
高さ50cm前後

葉がこんもりと茂るのが特徴である

ハッポウウスユキソウ
キク科の多年草
八方尾根の固有種である
高さ10cm
ミネウスユキソウに似るが
葉が細く斜め上を向くのが特徴である

ウメバチソウ(掲載済)
シロバナニガナ
チングルマ(花穂)
ヤマハハコ
イワイチョウ
ミヤマカラマツ
ゴゼンタチバナ
ミネウスユキソウ
なかなか進まないほど
登山道には
たくさんの数と種類の花が咲いていました。
紹介した数は50種以上になり
花好きにはたまらない山だと思います。
撮り直す余裕もなく
一発勝負の写真ばかりでしたが
最後までご覧いただき
ありがとうございました。
(りんごのソフトクリーム)

白馬八方尾根スキー場にて
end

八方尾根の8月の花(黄・緑色)12☆唐松岳@日本三百名山

2014-09-02 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
八方尾根に咲く花を
色系統別に掲載します。
低山に咲く花・小蓮華山に咲いていた花は
名前のみとし、
たくさん咲いていたものを前に
数が少なかったものを後に
並べてみました。
シナノオトギリ
ミヤマオトギリともいう
オトギリソウ科の多年草
本州中部に分布し
高山の砂礫地や草地に生える
高さ10~30cm
葉の縁に黒点が並ぶのが特徴である

エゾシオガマ
ゴマノハグサ科の半寄生の多年草
本州中部以北・北海道に分布し
高山の日当たりのよい草地に生える
高さ20~50cm

ねじれた花の形は
蜂に対するサービスだとか?
ミヤマキンポウゲ
キンポウゲ科の多年草
北海道・本州中北部の高山の草原に群生する

写真1枚では判別がむずかしい
黄色い花です。
ミヤマタンポポ
キク科の多年草
白山から北アルプスに分布する
高山の砂礫地や草地に生える
高さ30cm

普通のタンポポとの違いがよくわかりません。
花はほとんど終わっていました。
ウサギギク
キク科の多年草
高原の草地に生える
高さ12~25cm

春の雪解けとともに2枚の葉が急速に伸び
その様子が耳をそばだてるウサギに似ているので
この名がある
キンコウカ
ユリ科の多年草
本州中部以北の山中で多湿の草原に群生する
高さ20~35cm

花が黄金のように輝くのでついた名前である
キバナノカワラマツバ
アカネ科の多年草
日本・東アジアに分布し
高山の日当たりのよい草地に生える
高さ30~80cm

松葉のような細い葉と小さな淡い黄色の花から
可憐な印象である。
トウヤクリンドウ
リンドウ科の多年草
クモイリンドウともいう
北半球の寒帯に広く分布し
日本では本州中部以北の高山に生える
薬用にされたのでトウヤクの名がある

青や紫でないリンドウは初めてです。
ハクサンオミナエシ
オミナエシ科の多年草
コキンレイカともいう
本州の北陸・東北地方に分布し
高山や山地の岩場などに自生する
高さ20~60cm

ハクサンオミナエシの方が
花の印象に近い名前の気がします。
その他に
ヤマブキショウマ
アオノツガザクラ
ミヤマアキノキリンソウ

白色につづく

八方尾根の8月の花(青・紫色)11☆唐松岳@日本三百名山

2014-09-01 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
八方尾根に咲く花を
色系統別に掲載します。
低山に咲く花・小蓮華山に咲いていた花は
名前のみとし、
たくさん咲いていたものを前に
数が少なかったものを後に
並べてみました。
ハクサンシャジン(白もあり)
キキョウ科の多年草
タカネツリガネニンジンともいい
ツリガネニンジンよりも大きく
花の数も多い
高山型変種である
高さ50~80cm

タテヤマウツボグサ
シソ科の多年草
亜高山帯の草地に生える
ウツボグサに比べて
花が大きく、葉柄がない。

花が大きくて
青い色が濃いので目立ちます。
タカネマツムシソウ
ミヤママツムシソウともいう
マツムシソウ科の1~2年草
日本固有種で
本州中部以北・四国地方に分布する
高山の草地に生える

マツムシソウより丈が低く
大きな花が咲く
オヤマリンドウ
リンドウ科の多年草
日本固有種で本州中部以北に分布し
亜高山・高山の草地や林の縁に生える
花はほとんど開かない

ミヤマリンドウ
リンドウ科の多年草
本州中部以北・北海道の高山の湿地に生える
高さ5~10cm
タテヤマリンドウに似るが
茎につく小葉が開くので区別できる

ミヤマクワガタ
ゴマノハグサ科の多年草
日本固有種で
本州中部の高山に分布し砂礫地に生える
高さ10~25cm
果実のV字型のガク片から
武将の兜の飾りである鍬形(くわがた)
の名がついた

イワギキョウ
キキョウ科の多年草
周極地方の寒帯と高山帯に分布する
日本では北海道と本州中部の高山帯に見られる
高さ10cm
チシマギキョウに似るが
花冠内部に白い毛がなくて
ガク片が細く、ふちに鋸歯がある

寒冷地の花らしく背が低いのに
花が不釣合いに大きいので
何となくユーモラスです。
ハッポウタカネセンブリ
リンドウ科の1~2年草
北アルプスのタカネセンブリの変種で
八方尾根固有種
高さ10~40cm

たくさん生えているようだが
丈が低くて花も小さいので
目立たない。
時期が少し早いのか
咲いている花よりつぼみの方が
圧倒的に多かったけれど
薄紫色の花が美しく
一番印象に残りました。

その他に
ギボウシ
クガイソウ
トリカブト
黄・緑色につづく