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山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

坂戸山山頂~下り☆坂戸山@日本百低山

2025-01-01 | 〇新潟の里山
坂戸山の山頂からは
魚沼盆地が見渡せます。
南の越後湯沢方面
奥に苗場山

正面は六日町市街

魚沼市の北側

そして北には
越後三山の最高峰中ノ岳と
岩稜の八海山

AR山ナビで山の名前を調べました。
南の谷川連峰は
茂倉岳から平標山まで

その西に苗場山

東には巻機山が頭だけ見えています

北には八海山と中ノ岳
薬師岳・入道岳の表示が八海山です

そして北の遠くに守門岳

少し休んで元気になったので
山頂の東奥にあるすぐ近くの
大城・小城へ行ってみます

視界をさえぎる高い樹木がなくなり
越後三山方向が良く見えます。


少し前にまとまった雪が降ったので
薄化粧の雪が残っています。
八海山の八つ峰も
1月の今は真っ白でしょう。


大城には、おそらく
魚沼市の管理で手入れされた
平坦な空き地があり
城があったことが分かるように
なっています。

空き地の側に大きな木が残っていて
はるか昔を連想させますが

ここは戦国時代に廃城となり
さすがに樹齢400年あるとは思えません。
実城とも呼ばれる
坂戸山の山頂に戻ります。

下りは城坂コースです。
谷状になっているので
展望は薬師尾根コースに譲ります。
ただ、花の季節には
有名なカタクリの群生が見られるのでしょう。

八海山に向かって歩くとすぐ
桃ノ木平への下りになります。

どこが桃ノ木平なのかわからず
下り続けると
六日町の市街が見えてきました。

急坂ですが
道は九十九折りになっていて
薬師尾根より膝への負担は少ないでしょう。

途中で上りの団体さんとすれ違い
初心者がいるのか
こまめに休憩をとっていました。

40分ほどで急な下りは終わり
林道歩きになります。

その後10分ほどで
登山口に戻りました。

標高は弥彦山やスカイツリーと同じですが
やさしく登りやすい山でした。
また、カタクリの咲くころ
登ってみたいと思います。
ヤマレコより
移動距離:4㎞
標高差:521m
登山口→〈0:55〉→山頂→〈0:20〉大城往復→〈0:45〉登山口
休憩は含まず
本日の歩数:12459歩
定期的に続けられる丁度良い運動量でした。
今では見ることが少なくなった
駐車場に戻るときに見た
大量の大根干し

地域に残る生活や風習が
だんだん消えていきます。
end

上り×坂戸山ラ部☆坂戸山@日本百低山

2024-12-23 | 〇新潟の里山
山と渓谷社選定の日本百低山に
新潟県から4つの山が選ばれていて
まだ登っていない山のうち
佐渡のドンデン山は遠いので
六日町の坂戸山に
出かけることにしたのは
11月初旬のことでした。

薬師堂登山口は六日町市街から
魚野川の橋を渡ってすぐの所です。
第一駐車場は登山口の目の前ですが
あいにく満車で
第二駐車場に駐車しました。

空は秋晴れの青です。
今は12月
毎日、雨や雪が降る新潟の空と
同じものとは思えません。
数分歩いて、登山口に戻りました。

大きな案内板があり

山の歴史と立体的なコース図と
右下に、宿や温泉、グルメ情報の
2次元コードがあり
戦国時代と令和が共存しています。
地図にトイレのマークがあったので
念のため、利用させてもらおうと
舗装された林道に進みました。

登山口のトイレとしては立派で
屋根を支える柱が多いので
冬には雪深いことが想像できます。

駐車場に戻り、見渡すと
地元のナンバーがほとんどでしたが
県外ナンバーもちらほらありました。
気温は15℃と快適です。
メインルートの
薬師尾根に取り付きます。

ひと登りして、駐車場を振り返り

この先は階段です。

歴史を感じる杉の大木を過ぎると
なだらかな斜面になり

石仏が等間隔に並ぶ林の道から

一本杉への分岐を過ぎると

急な階段が始まります。


ここから青いシャツの人と
ほぼ同じペースで上ります。
下りの人も多くすれ違いました。
天気がいいので大勢の人が
秋を楽しんでいます。
樹木の高さが低くなり
魚沼の街並みの向こうに
谷川連峰と苗場山が見えます。


進行方向に坂戸山の山頂が見えました。

青いシャツの人とすれ違う時
「坂戸山ラ部」のマークが見え
ラ部ってどんな部なんだろうと
首をひねって
後で調べたら、ラ部=ラブ(love)
と判明しました。

登山口から40分で7合目です。

案内板には上りは80分とありましたから
速いペースでしょう。

寺が鼻からのコースと合わさり
8合目の案内板はひときわ目立ちます。


日当たりのいい階段を登れば
山頂の広場に到着です。

登山口から1時間弱は
弥彦山よりも少し近いかもしれません。
標高はどちらもスカイツリーと同じ
634mです。
気温は18℃に上がりました。

富士権現社の裏手に廻って
のんびり休憩します。
つづく

マムシグサ@裏山にて

2020-05-19 | 〇新潟の里山

コロナウィルスのせいで
巣ごもり生活になっております。
生活を制限されると
健康に影響があることが
よくわかりました。

5月晴れの日が続き
遠出したいところですが、
去年の今頃に見た
マムシグサを求めて
カメラを持って裏山へ。

マムシグサ
サトイモ科の多年草


北海道から九州に分布する
明るい森林や谷沿いのやや湿った場所に生える
ウラシマソウと違い
釣り竿のように肉穂花序の先は伸びない



この辺りの山では
形が似ている
テンナンショウをよく見かけます。
弥彦山ではウラシマソウを見つけましたが
マムシグサはまだ
ここでしか見ることができていません。
今年は
仏炎苞が3つもかたまって咲いていました。


ふるさとは
ありがたきかな
今も変わらず自然豊かなり。
end


菩提寺山 4月の花☆コシノチャルメルソウ・アズマシロガネソウ・ユリワサビ

2014-04-20 | 〇新潟の里山
弥彦山では
まだ見ていない
『雪国植物園の花☆三百選』に
載っている花を求めて
菩提寺山に来ました。
小川の脇で
ネコノメソウに混じって咲く
コシノチャルメルソウ
ユキノシタ科の多年草

新潟県が分布の中心で
富山県・山形県にも分布し
林内の湿地に生える
果実が淡い桃色でラッパ状に開き
チャルメラの形に似ている
赤いひげのようなものが花です
一番下の花はもう
チャルメラの形になっています

この旅の目的の花
アズマシロガネソウ
キンポウゲ科の多年草

秋田県から福井県の日本海側に分布する
花の高さは10cmくらいですが
斜面のちょうど目の高さに
生えているものが
薄日が差してきれいでした。

暗い道の脇に
群生して咲いているところもあり
妖精が集まって
見上げているようで
幻想的な雰囲気でした。
ユリワサビ
アブラナ科の多年草
北海道から九州に分布し
湿った林内の斜面や沢に生える

根はわさびのように大きくならないが
食用となり辛味がある
弥彦山で見た
同じアブラナ科の
オオバタネツケバナに似た花ですが
葉の形はわさびに似ています。

弥彦山から
そんなに離れていないのですが
たくさん咲いている季節の花を
見るという楽しみが
増えました。
お土産に
石油の里の物産館で
アクリルでできたカタクリの花を
買いました。花は
本物のカタクリと同じ くらいの 大きさです。

教室に飾ることにします。
 end

いくつもの顔を持つ里山☆菩提寺山③

2014-04-19 | 〇新潟の里山
菩提寺山の下りで使ったコースの
ハイライトは
白玉の滝でした。
滝の上=水が落ちる地点から
舗装道路を少し下ると
左に駐車場があり
その駐車場から
滝に向かう道があります。

すぐに見えるのは雌滝
その奥に雄滝があるそうです。

雌滝は水量が少ないためか
音もなく穏やかに流れる水が
苔むした岩と
優雅に調和しています。
滝の左側の手すりのついた階段で
奥に進むと程なく
水音が大きくなり
雄滝が現れます。

滝つぼに飛び散る水は
水量が少ないので
迫力がありませんが
千住博さんの絵画をまねた
構図にしてみました。

滝口を見上げると
水がまとまって流れているため
滝らしく撮れました。

白玉の滝は
滝口の高さまで登って
視点を変えて見ることができ
滝の景観を
存分に楽しむことができます。
滝口を横から見て

見下ろす滝つぼ

この日は
人が少なく
ゆっくり写真を撮りながら
堪能することができました。
石油の里に戻るルートで
最後の見所は
イーリスガルテンという
湿原植物園です。
英語ならアイリスガーデン
日本語ならあやめ園ですが
まだ早い春なので
水芭蕉が元気に
大きくなっていました。

ザゼンソウも仲間に加わって
早春の湿原の雰囲気を楽しめます。 

この後少し遠回りして
山道に入って
石油の里に戻りました。
里山でしたが
2つも登ったので
この日の歩数は2万歩を超え
疲労困憊でした。
最終回
初めて見た山野草に
つづく

いくつもの顔を持つ里山☆菩提寺山②

2014-04-17 | 〇新潟の里山
登山道がたくさんある山では
山頂からの下り口の表示が
わかりにくいことが多いと思います。
上りと下りで別の道を使うと
たまに迷ってしまいます。
菩提寺山の下りで
へそ清水に向かいます。
標識は見つかりませんでしたが
地図によれば
来た道から右に向かうようなので
小屋の右の道を下ります。
たまたま
前を歩く人がいたので
その後ろに
続いて行くことにしました。
下り始めてすぐに
お地蔵さんのT字路になり
標識の木柱がありました。

ここからは
分岐点では必ず標識があったので
迷うことはありませんでした。
お地蔵さんの仏路峠から
20分くらい
幅の広い登山道を下ると
見守り地蔵で再びT字路になり

ここから砂利の林道です。

たまたま
車も1台通り過ぎました。

満開の桜の脇には
山野草を栽培しているような畑と
山小屋らしき建物があり
番犬がいました。
標識のとおり
再び林道から脇の山道に入ると

へそ清水があります。

乾燥した尾根道や林道から
小川の流れる沢の道に入ると
ほっと一息つきたくなります。
地面はネコノメソウが敷き詰められ
ようやく
花の咲いた山野草との
出会いの期待が高まります。

切通しになった道を通り過ぎると
小川は水量を増し
花探しに夢中で
気がつきませんでしたが
いつのまにか
道は舗装道路になっていました。

次の見所である
白玉の滝の看板がありましたが
滝がよく見えるような
撮影スポットになる場所や
下に降りる道は
近くにありません。
つづく

いくつもの顔を持つ里山☆菩提寺山①

2014-04-15 | 〇新潟の里山
菩提寺山の登山口は
いくつもあるのですが
そのひとつのある
石油の里付近の空気の中に
なんとなく
鉄と油を感じるのは
気のせいでしょうか。
約20年前まで
石油を掘っていたそうです。
新津の石油の里にある
観光物産館に
今まで見たことのない大きさの
地図がありました。

大きい割りに情報が少ないので
写真に撮ると
字がまばらで
とても小さくなってしまいました。
道は正確にトレースされていると
思います。
地図の右下に
反時計回りで歩いたときの
所要時間が書いてあり
素直に
その通りに歩くことにしました。
上りは迷わないように
分岐が少なく単純な道を
選びます。
石油の里ですから
登山口では
遺跡のような鉄の残骸が
映画のセットのように
眺められます。

何に使ったものか?

犬のようにも見える装置が
仲良く2つ並んでいます。
石油井戸の装置も
突然時が止まってしまったように
使った状態のまま
錆び付いていました。

石油の遺跡を通り過ぎると
普通の里山の尾根道になります。

植物は進むにつれ変化し
林の樹木越しに
まわりの山々が控えめに見えます。

35分くらいで
展望台に到着です。

西側に日本海が見えるはず・・・
カメラの決めた明るさでは
風景が真っ白になってしまいました。

展望台を過ぎると
尾根道は斜度を増し
小さなアップダウンが続くので
心地よい疲労感のはずが
この日は
護摩堂山で
強いウォーミングアップをしたので
オーバーワーク気味です。

看板の時間通り
1時間で山頂に到着しました。

お世話になったブログにあった
山小屋は在室中のようで
楽しそうな話し声が聞こえました。
ただ
山頂は人影も少なく静かです。

雪のある冬の方が
にぎやかだそうです。
東側の展望が見事です。
山の形や雪のようすが
わかりやすいように
少しコントラストを上げました。
<五頭山>

会津に向かう谷の
左に五頭山と右に菅名岳
手前には五泉市街が
ゆったりと広がります。

これが
ふもとの家の形が見える身近な山
里山の魅力だと思います。
<飯豊連峰>

つづく

酒呑童子神社 新潟県国上山

2011-12-07 | 〇新潟の里山
新潟県燕市にある
国上山のお話です。
標高313mは弥彦山のほぼ半分になります。
市町村合併で燕市になりましたが、
分水町として知られたところです。
登山口はいくつかありますが、
今日は
道の駅くがみの奥にある
酒呑童子神社からの出発です。

<地図の現在地は出発地ではありません>
赤いルートも今回のものではありません。
神社の前に
砂利が敷かれた広い駐車場があります。

酒呑童子の昔話は
いくつかの地域で聞いたことがありますが、
ていねいな説明が案内板にありました。

車で通るたび
遠くから眺めていただけでしたが、
りっぱな五重の塔です。

いったい何年前に建てられたのでしょうか

山のふもとにあるので
水が湧き出ており、

大きな錦鯉のすみかである
公園の池に流れていました。
今は樹木の葉も落ち、
曇った新潟の空が湖面いっぱいに映っています。

神社の裏手から登山道が始まります。
道幅1.5mくらいでしょうか。
階段状になっていないけれど、
きれいに整備されたなだらかな登り道です。
傾斜がきつくないので、
登りは苦になりませんが、
濡れて足元が悪いときは、
くだりで苦労するかも知れません。

雪が積もっていたほうが、
楽な気がします。
実は、
雪が積もっても危険の少ないトレーニング場を
探しているんです。

登山道は里山の雑木林を進みます。
途中の国上山こもれび広場に
子供の遊び場が作られていました。
里山仕事隊の仕事らしいのですが、
どのような集まりなのでしょう?
 
春には雪割草が咲くようですが、
今は
黒い実をつけたエゾユズリハ(?)が
群生しているだけです。
まだ
色のついた葉が残っていますが、

来るべき春の準備は、ほぼ終わり、
もうじき白黒の水墨画の世界になります。
∨ 
30分ほどで、国上山中腹の国上寺に到着。
駐車場には食堂や売店があります。
なんと、売店が閉店になっていました。

子供が減少し、高齢者ばかり。
観光業にも厳しい冬が到来。
若者が定住するには仕事が必要ですが、
新潟の中でも
仕事のある都市部まで遠い地域では
自立する以外ありません。
TPPを導入し、安い米が輸入になれば、
農業による自立はもっと難しくなるでしょう。
国上山のように
登山道が整備された里山も
原生林に戻っていくのでしょうか。
暗い話になってしまいました。

落ち葉の紅葉

登山道の途中にある木像

蛇崩という展望台からの
弥彦山

見どころはいくつもあります。
end