深田久弥さんの日本百名山より
*
烏水は大天井岳の方から縦走してきて、この頂上に立った。
頂にかかる下に匐松で編んだ毀れた小屋が傾いていた。
この破れ小屋が後の常念小屋のもとになったのだろう。
常念小屋の建ったのは大正八年(1919年)で、
それから三年おくれて私はその小屋に泊まった。
そこから大きな石がゴロゴロ乱雑に堆積しているのを踏んで頂上に達した。
∨
∨
常念岳の東側に日光が当たり

黄色が多めの紅葉が
きれいに輝いていました。

∨
常念乗越でひととおりの写真を撮った後
予定していた通りに
サブバックにカメラと水と貴重品を入れて
山頂に向かうことにしました。
*

大きな石がゴロゴロした九十九折の道を
登るのですが

標高2500mを超え、空気が薄いためか?
すぐに疲れて
腰を下ろして、どれだけ高度が増したのか
常念小屋の位置を確認しながら
何回も休みます。

*
何回か抜いたり抜かれたりの単独登山者と
声を掛け、励まし合って
50分ほど登ると
山頂らしき岩のかたまりが
見えてきました。


60分で急登が終わり
なだらかな道になりましたが
ペースが上がりません。

*

常念乗越から1時間20分で
常念岳山頂に到着しました。

山頂には展望盤と小さな木の祠があります。
朝一番で一ノ沢登山口を出発した人たちで
混雑し、人が立てる場所が狭いので
皆さん、写真を撮ったら、その先の
南西の展望が開けた場所で
思い思いに休んでいます。
∨
上高地から梓川に沿って回り込んだ
涸沢カールが正面に見えます。

去年の焼岳から見た穂高岳を
反対から見ていることになります。
∨
最後の上りで励まし合った人は
新潟の燕市の方でした。
近くの方だったので
今まで登った山の話を
つい話し込んでしまいました。
∨
燕岳から大天井岳を経て

常念岳・蝶ヶ岳に向かう

ゴールデンルートがすべて
見渡せました。
*
蝶ヶ岳ヒュッテの方が混雑しているようです。

こんなにはっきり見えるのも
新しいカメラα6400のおかげです。
∨
1時間ほどのんびりとし
思いついたように写真を撮っていたら
ほとんどの人が下りてしまっていました。
名残惜しいのですが
私も夜行・日帰りのため
下りることにしました。
∨
常念乗越までの下りは50分。
そこからの下りは
登ってくる人とのすれ違いが多くなり
やはり人気の山であることが
わかりました。
この日一番のー赤の紅葉ー
ナナカマド

∨
登山口⇒常念乗越:3時間10分
常念乗越⇒常念岳山頂:1時間20分
常念岳山頂⇒常念乗越:50分
常念乗越⇒登山口:2時間10分
この日の歩数:36,251歩
*
縦走してみたいと思わせる
素敵な稜線上に
石を積み上げたピラミッドのような
美しい山でした。
最後の最後に
帰りの安曇野のベイシアより

シルエットの中央が常念岳です。
∨
end