山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

7月の花(黄色・白)@伊吹山☆日本百名山№40

2017-07-30 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
伊吹山の山頂からは
自由行動になったのですが、雲が出て、
関ヶ原などの展望が望めないため
1時間かかる東登山道には行かず
どう切り取っても絵になる山頂で
ゆっくり花を撮ることにしました。

黄色系
キバナノレンリソウ
マメ科の多年草
伊吹山の固有種
ヨーロッパ原産の帰化植物

*
メタカラコウ
キク科の多年草
本州・九州・中国南部・台湾に分布する
高原や山地の草地に生える
まだ咲き始めで数も少なかった。

この花の周りに広がる草は全部
シモツケソウだと思います。
花が咲けば見事なピンク色の山。
キバナノカワラマツバ
アカネ科の多年草
日本及び東アジアに分布する
山地や草地に生える

キンバイソウ
キンポウゲ科の多年草
本州中部と伊吹山に分布する
花弁のように見えるのは萼片で
雄しべのようにみえるのが花弁である

*

キンポウゲ(ウマノアシガタ)
キンポウゲ科の多年草

ありふれた花ですが、種類も多く
茎がほとんど無毛のものを
イブキキンポウゲと呼ぶ。
これはどっちでしょうか?
キジムシロ
バラ科の多年草
日本及び朝鮮に分布する

アップの写真しかなくて判別不能ですが
伊吹山ではツルキジムシロが多いようなので
これもそうかもしれませn。
キリンソウ
ベンケイソウ科の多年草
日本及び東アジアに分布する
山地の岩場や林の縁に生える
<画像省略>
白系
イブキトラノオ
タデ科の多年草
北海道から九州の山地に分布する
日当たりのよい草地に群生する

伊吹山が居心地よさそうに
揺らいでいました。
イワアカバナ
アカバナ科の多年草
日本・朝鮮・中国・ロシアに分布する
山地の草地や岩場に生える
雄しべが球状である

シシウド
セリ科の多年草
本州から九州の日当たりのよい山地に生える

ここではシシウドも仲良く
かたまって咲いていました。
カラマツソウ
キンポウゲ科の多年草
北海道から九州に分布する
日当たりのよい草地・林の縁・高原に生える
<画像省略>
十分な観察時間がなくて
判別がむずかしい花ばかりでしたが
楽しく悩ましい2時間半でした。
『霧ケ峰』に似て
『伊吹山』も遊ぶ山の代表です。
end

7月の花(赤・紫・青)@伊吹山☆日本百名山№40

2017-07-29 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
2017年の厳しい冬を超えて
今年の花は遅れぎみのようですが
山頂から駐車場方向を見下ろすと
随分たくさんの花が咲いていました。

名前にイブキの名が付く花も多く
植物に関する研究の歴史を感じます。
赤系
アザミ
キク科の多年草
ひと目で千本以上、じゅうたんのように
咲いていました。


伊吹山には5種類のアザミが咲くそうですが
これはミヤマコアザミかもしれません。
アザミの識別はむずかしいです。


イブキジャコウソウ
シソ科の小低木
日本・朝鮮・中国・ヒマラヤに分布する
日当たりのよい山の岩場や草地に生える

まとまって咲いているのは初めて見ました。

カワラナデシコ
ナデシコ科の多年草
日本・朝鮮・中国・台湾に分布する
山野の草地に生える

この花を見つけると、つい
雌しべがクルクルとカールしているか
確認してしまいます。
シモツケソウ
バラ科の多年草
関東から九州に分布する
山地や草地・林の縁などに生える

伊吹山がピンク色に染まるのは
8月になってからでしょう。
 *
イブキフウロ
フウロ草科の多年草
本州中部と伊吹山に分布する

この1輪だけやっと見つけました。
花弁の先が割れていないハクサンフウロの方が
多く見られました。
青・紫系
クガイソウ
オオバコ科の多年草
本州の近畿地方以東に分布する
山地や草地・林の縁などに生える

見るとほとんどがクガイソウで
よく似たルリトラノオは撮れませんでした。
クサフジ
マメ科の多年草
北海道・本州・九州に分布する

マメ科で、名前にイブキのつく花の
イブキノエンドウは見つけられませんでした。
ウツボグサ
シソ科の多年草
日本各地・東アジアに広く分布する
<画像省略>
つづく

日帰りで最も遠く、最短の登頂ルート@伊吹山☆日本百名山№40

2017-07-26 | 40伊吹山(夏)
毎年届くツアー会社のパンフレットを
パラパラめくっていたら
ありました

伊吹山ハイキング

長岡から遠く、移動距離=片道460km
バスで6時間
9.5合目の駐車場から登って
中央コースなら最短で20分・標高差117mの
伊吹山(標高1377m)
暑いから、たまにはいいかなと
日帰りのラクラク登山です。
駐車場のあるスカイテラスの標高は
オリンパスTG-5の気圧センサーによると
出発時1200m・戻ってきたら1255mでした。
実際は1260mですから
若干の誤差があることを認識しました。
また
温度センサーによる気温は26℃
この時点では曇っているので涼しいです。
この後、だんだん晴れて
30℃以上になりました。
駐車場から見上げる中央登山道が
空と交わるところが山頂らしいが、
上りは西登山道を使い、40分で山頂です。

道には歩きやすいように
砂利のような小石が敷かれているようです。


団体さんも多く
花の写真を撮るのも遠慮するほどの人通りで
行き交う言葉は日本語でしたが、
土地勘もなく、どちらの方言か
まったく判りませんでした。

花の季節の登山では
あまり期待できないことですが、やはり
深田久弥さんが
東海道線の中でも物寂しい山間と表現した
山や平地は霞んでいます。

*

琵琶湖もうっすらとしか見えません。
ネットで画像を検索しても
スッキリ写った琵琶湖は
あまり見つかりませんでしたので
と慰めています。

写真中央の黒い丘の
琵琶湖展望台は通り過ぎました。
山頂には
深田久弥さんに『みっともない作り』と評された
100年前に建立の日本武尊の像があります。

*

山頂のお花畑を散策していたら
1等三角点がありました。

山頂の標識から100mほど離れているので
人影もまばらです。
つづく

新カメラTG-5のテストで弥彦山へ

2017-07-15 | 弥彦山の足跡 7・8月
登山道の状況と時間を記録をするため
使っていたリコーの花用カメラが
4年を経て、ピントが不安定のため
オリンパスのTG-5に替わりました。
防水カメラであること
顕微鏡モードで小さい花にもっと寄れること
深度合成で手前から奥まで合焦した写真が撮れる?
この3点が購入動機です。
まず
見附イングリッシュガーデンで
深度合成のチェックです。
手持ちで撮りました。

撮影時間が+9秒になっていましたから、
その間動けず、かなりきついです。

それでも、通常写真と比べて
奥の花にも合焦していましたから
挑戦してみる価値はありそうです。
風景写真でも撮影できましたが
違いが殆どわかりませんでした。
小さい花など
ハルジオン

クルマユリ

ダイコンソウ

オカトラノオ

シオデ

ヤマホタルブクロ

ケキツネノボタン

上手くとれなかった写真も掲載します。
小さな花を拡大するほど
手振れが気になりますが
何枚か撮っておけば
今まで見えなかった世界に
手が届きそうです。
望遠側は
リコーのテレマクロには及びません。

たまたま見かけた
ミヤマカラスアゲハですが
画像としては、拡大しても
色がわかる程度でした。
花の山に行く準備ができました。
end