鳳凰山の薬師岳で初めて見る
南アルプスの大パノラマ
白峰三山(左から、農鳥岳・間ノ岳・北岳)

仙丈ケ岳(左)から観音ヶ岳(右)

飽きることなく眺め、写真を撮り、
空腹を満たす20分ほどの休憩をした後
白砂の庭園越しにある
鳳凰山の最高峰:観音ヶ岳に向かいます。
*
花の百名山でもあるこの山では
タカネビランジの赤紫の花が
おすすめのようです。
7月下旬の花期には大勢の高山植物愛好家で
あふれるのでしょうか?

*
右前方には八ヶ岳と北杜市

そこに流れる釜無川を下ると
笛吹川と合流して甲府盆地です。
背の低いダケカンバの黄色い葉と
ハイマツの緑・白砂の道を進み

振り返ると
薬師岳の先に富士山があり

登るにつれて
富士山も上がっていきます。

薬師岳から40分で
観音ヶ岳山頂です。

*

∨
最初は誰もいませんでしたが

地蔵岳や甲斐駒ヶ岳を眺め

写真を撮っていると
地蔵岳のすぐ下の
賽の河原と呼ばれる砂場を
登ってくる人が何人か見えました。

〇が人です。
∨
深田久弥さんの
日本百名山より
*
ウェストンの地蔵岳の初登攀は、
彼の伴った漁師たちの間にセンセーションを起こした。
彼等はウェストンに向かって、
あなたはあの神聖なむずかしい岩の上へ初めて立ったのだから、
山麓にお社を建てて神主になれと勧めた。牧師ウェストンにとって、
こんな珍妙な宗教的申し出は始めてだった。
∨
∨
地蔵岳から上って来た人に話を聞くと
賽の河原はなかなか足が進まず
体力を消耗したとのこと。それでも、
青木鉱泉を明るくなったらすぐに登り始め
中道の私とほぼ同じ時間をかけて、
観音ヶ岳まで来たのですから
驚異的なペースです。
私と同じく、初めての南アルプスだそうですが
来年は、北岳を日帰りで登るのだとか。
ほぼ地元の長野県の方でした。
*
北岳の写真は何枚も取りましたが
ここからの写真が一番クリアでした。

右肩に北岳肩の小屋が見えます。
*
山頂部を拡大すると
人の姿らしきものも写っています。

随分離れていますが
同じ時間に南アルプスを共有した
山友としておきます。
∨
下りも中道を下りる予定でした。
まだ早いので、地蔵岳から
ドンドコ沢を下ることも考えましたが
最後に、青木鉱泉から中道登山口まで
40分上ることがあまりにも大変そうで
誘惑に負けず、当初の予定通り
ピストンの山旅となりました。
∨
薬師岳に戻ると、無人でした。

ダケカンバに囲まれた薬師岳小屋と
砂払岳はすぐ下にあります。

*
この日も快適な温度で、
この日も快適な温度で、
登り始めは14℃、稜線で24℃
水の消費は少なく、水の補給で薬師岳小屋まで
下りる必要はありません。
ただし、夏場の暑いときは水場が小屋だけです。
下るときには特に注意してください。
*
富士山に向かって下りて行きます。

ダケカンバの先のカラマツの森へ。
∨
この日の歩数
31008歩
*
上り:中道登山口<3;00>御坐石<1:20>薬師岳<0:40>観音ヶ岳
下り:観音ヶ岳<0:30>薬師岳<0:40>御座石<1;40>中道登山口
合計7:50(上り5:00・下り2:50)
∨
2021年の締めくくりとして
南アルプスの山並の雄大さに
触れることができて
大満足の山旅でした。
*
帰りのサービスエリアにて
信玄餅ソフト

これは少し甘すぎかも?
∨
end